おそらく日本で最も有名なクラシック音楽であろうヴィヴァルディの「四季」と、ラテンのリズムや陰影が楽しい「ブエノスアイレスの四季」が一度に楽しめるコンサート。プログラムの楽しさといい、組み合わせの贅沢さといい、クラシック初心者にも耳の肥えたファンにもご満足いただけること間違いなしです。
17世紀のイタリアで作曲されたヴィヴァルディの「四季」にはにぎやかな鳥のさえずりや夏の嵐、実り豊かな田園風景、表情を変えながらふりつもる雪など、数百年経っても不変の美しさがたっぷり。これぞクラシック!という魅力にあふれています。カップリングの「ブエノスアイレスの四季」はアルゼンチンの国民的作曲家であるピアソラによる作品で、陽気で活力あふれるリズム、南米らしいけだるさやメランコリックな旋律などが非常に楽しい作品です。ところどころにヴィヴァルディの「四季」の一部が顔を出すなど、心にくいしかけもほどこされています。
クラシックの垣根をこえて長らく音楽界を牽引してきた古澤巖と、飛ぶ鳥を落とす勢いのユニットTSUKEMENのリーダーを務めるTAIRIKがソリストとして登場。サポートはバロック音楽のスペシャリスト集団の「i barocchi」が務めます。2つの四季を通じて、激動の2020年を振り返りつつ一年をしめくくりませんか?
(文・尾崎羽奈)
日時・会場 |
古澤巖×TAIRIK バロックXmas
【名古屋公演】2020年12月9日(水) 【大阪公演】2020年12月10日(木) 【東京公演】 日程:2020年12月16日(水) 【福岡公演】2020年12月17日(木) 【宮崎公演】2021年1月26日(火) |
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演目 | ヴィヴァルディ:四季 ピアソラ:ブエノスアイレスの四季 ヘンデル:パッサカリア 他 |