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田中彩子/有島京 リサイタル〜ミュシャと音楽のコラボレーション〜

熊本市現代美術館×RKK熊本放送「ミュシャ展 マルチ・アーティストの先駆者」プレミアム企画
田中彩子/有島京 リサイタル〜ミュシャと音楽のコラボレーション〜
<3月20日 熊本県立劇場> 19世紀末から20世紀にかけて、ヨーロッパではさまざまな芸術家の才能が花開き、多様な作品が生まれた。熊本市現代美術館で開催される「ミュシャ展 マルチ・アーティストの先駆者」で展示される作品を描いたミュシャも、その時代に活躍した芸術家だ。そしてこの展覧会のプレミアム企画「田中彩子/有島京リサイタル」では、音楽を鑑賞しながらこの激動の時代を追体験できる。
 コンサートは2部に分かれており、第1部は、熊本県出身で国内外で活動する新進気鋭のピアニスト有島京が、第2部は、歌劇《フィガロの結婚》でのソリストデビューから今日にいたるまで世界中で活躍し続ける田中彩子が登場する。
 有島は人気のラヴェルや、なかなか生演奏では聴くことのできないシマノフスキ、ヤナーチェクの作品を演奏する。特にミュシャと同郷で、現在のチェコ共和国で生まれ育ったヤナーチェクのピアノ・ソナタ《1905年10月1日、街頭にて》は、当時デモを弾圧しようとした軍隊によってひとりのチェコ人の青年が殺害された実際の事件を元に作曲された作品である。多様で美しい芸術の背景に、時には痛ましい社会的な事件があったことも忘れてはならない。
 第2部は多くの人に耳なじみがあるだろうヨハン・シュトラウスⅡ世の《春の声》やベルギーの女性作曲家デラックァ、ドビュッシーの作品を美しい田中のコロラトゥーラソプラノで堪能できる。ドビュッシーの《月の光》といえばピアノ曲が有名であるが、歌曲の《月の光》もまたすばらしい作品だ。
 ぜひ「ミュシャ展」とこのリサイタルを鑑賞して濃厚な世紀末、20世紀初頭の芸術や雰囲気を楽しんでほしい。

<文・山下実紗> 
公演名 田中彩子/有島京 リサイタル〜ミュシャと音楽のコラボレーション〜
熊本市現代美術館×RKK熊本放送「ミュシャ展 マルチ・アーティストの先駆者」プレミアム企画
日時 3月20日(水・祝) 14:00開演(13:15開場)
会場 熊本県立劇場 コンサートホール
出演 [コロラトゥーラソプラノ]田中彩子
[ピアノ]有島京
プログラム 【第1部 有島京】
ラヴェル:ソナチネ、水の戯れ
シマノフスキ:メトープ作品29より《ナウシカア》
ヤナーチェク:ピアノ・ソナタ《1905年10月1日、街頭にて》

【第2部 田中彩子】
ドビュッシー:月の光、星の夜
フォーレ:ヴォカリーズ・エチュード
メシアン:ヴォカリーズ・エチュード
ハーン:クロリスへ
デラックァ:ヴィラネル(田園詩)
プーランク:愛の小径
チケット 全席指定:S席6,500円 A席5,800円
※「ミュシャ展」招待券付き
お問い合わせ RKKイベント
TEL:096-328-5525

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