日本センチュリー交響楽団は第283回定期演奏会に首席指揮者の飯森範親を迎えます。前半のチャイコフスキーでセンチュリーと初共演を果たすのが、ベルギー出身のヴァイオリニスト、マルク・ブシュコフ。2013年モントリオール国際音楽コンクールで優勝、また2019年のチャイコフスキー国際音楽コンクールでは第2位を受賞するなど高い評価に輝き、現在ヨーロッパの主要オケと次々に共演を重ねている存在です。ブシュコフのソロとセンチュリーが呼び交わす情熱に満ちた響き。それらがホールに溢れる様子が今から思い浮かぶような、楽しみな顔合わせです。
後半には飯森範親が得意とするリヒャルト・シュトラウスの2曲を演奏します。交響詩『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら』はドイツの伝承に登場するいたずら者の生涯を、シュトラウスならではの巧みな管弦楽法で描き出した作品。ここでは4管に拡大された編成や、各楽器に散りばめられたさまざまなモチーフにご注目ください。“むかしむかしあるところに...”と語り出される物語の面白さが、きっと伝わってくることでしょう。
そして最後に置かれたのが交響詩『死と変容』。死に臨む人間の魂が救済と浄化へと向かう過程を描いた、シュトラウスの交響詩第3作です。ロマン派的な性格を強く感じさせながら、『ドン・キホーテ』や『英雄の生涯』に至る彼の魅力が凝縮された作品。飯森範親とセンチュリーが初めて採り上げる作品でもあり、その渾身の演奏は長く心に残るものとなることでしょう。
季節は夏、いやが上にも熱く盛り上がる3つの名曲をお楽しみください。
<文・逢坂聖也>
後半には飯森範親が得意とするリヒャルト・シュトラウスの2曲を演奏します。交響詩『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら』はドイツの伝承に登場するいたずら者の生涯を、シュトラウスならではの巧みな管弦楽法で描き出した作品。ここでは4管に拡大された編成や、各楽器に散りばめられたさまざまなモチーフにご注目ください。“むかしむかしあるところに...”と語り出される物語の面白さが、きっと伝わってくることでしょう。
そして最後に置かれたのが交響詩『死と変容』。死に臨む人間の魂が救済と浄化へと向かう過程を描いた、シュトラウスの交響詩第3作です。ロマン派的な性格を強く感じさせながら、『ドン・キホーテ』や『英雄の生涯』に至る彼の魅力が凝縮された作品。飯森範親とセンチュリーが初めて採り上げる作品でもあり、その渾身の演奏は長く心に残るものとなることでしょう。
季節は夏、いやが上にも熱く盛り上がる3つの名曲をお楽しみください。
<文・逢坂聖也>
公演名 | 第 283 回定期演奏会 |
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日時 | 2024 年 08 月 02 日(金)19:00 開演(18:00 開場) |
会場 | ザ・シンフォニーホール |
出演 | 指揮:飯森 範親 ヴァイオリン:マルク・ブシュコフ |
曲目 | チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品 35 R. シュトラウス:交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」作品 28 R. シュトラウス:交響詩「死と変容」作品 24 |
チケット料金 | S:8,000 円(サイン入りプログラム付き) A:6,500円 B:5,000円 C:3,500円 D:完売 |
主催 | 公益財団法人日本センチュリー交響楽団 |
助成 | 文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術等総合支援事業(公演創造活動)) 独立行政法人日本芸術文化振興会 |
公演ページ | https://jcso.or.jp/concert/7729/ |