
4月10日に日本公式初リサイタルを控えた7日、世界のオペラ界でいまもっとも注目の、ポーランド出身のカウンターテナー、ヤクブ・ユゼフ・オルリンスキが、東京・目黒のポーランド共和国大使館にて記者会見を行った。
会見には、ポーランド広報文化センター所長のウルシュラ・オスミツカ氏、公演の招聘主催を務めるテンポプリモ代表取締役の中村聡武氏が同席。オルリンスキは、オペラ研究家・岸純信氏との対談形式で、自身の活動や来日公演に寄せる思いについて語った。その様子は舞台上のカリスマ的な姿とはまた異なる親しみやすさを感じさせる。会見の終盤には、共演ピアニストのミハウ・ビエルと、ヘンリー・パーセル作曲《しばしの音楽が》《もし音楽が恋の糧なら》(第1稿)の2曲を披露。記者会見の場で生演奏が行われるという特別な展開は、オルリンスキの声と音楽性を間近に伝える機会となり、本公演への期待を高める内容であった。
ヤクブ・ユゼフ・オルリンスキ(カウンター・テナー)
今十年で最も愛され、称賛されるオペラ歌手の一人であるポーランド出身のヤクブ・ユゼフ・オルリンスキ(Jakub Józef Orliński)は、舞台、コンサート、録音のいずれにおいても世界をリードするアーティストとして確固たる地位を築いている。ヨーロッパ・アメリカ・アジアでの各公演ではチケットが完売し、新たなファン層をクラシック音楽に引きつけている。2023年にリリースされたアルバム『Beyond』、2024年の『#LetsBaRock』は世界各地でツアーを行い、革新的な音楽性で注目を集めている。これまでにOpus Klassik男性歌手賞(2023)、ポーランド文化功労者ゴールドメダル(2024)、BBCミュージックマガジン賞(2024)など多数の賞を受賞し、グラミー賞ノミネート経験も有す。さらに、ロレックス、ルイ・ヴィトン、ナイキなどの国際ブランドでモデルやインフルエンサーとしても活動し、ブレイクダンスでも国内外の大会で上位入賞。2025/26シーズンは、『#LetsBaRock』ヨーロッパツアー、ウィグモア・ホールでのリサイタル、イ・ポモ・ドーロとの『Beyond』公演、ヘンデル『メサイア』演奏などが予定されており、2026年初頭にはオランダ国立オペラで『セメレ』アタマス役、続いて『ジュリオ・チェーザレ』ヨーロッパツアーも行う。また、日本、韓国、シンガポール、上海でのリサイタルも計画されている。ワーナークラシックス/エラート専属アーティストとして、未発掘の初期音楽を紹介する録音でも高い評価を得ており、『Beyond』は『The Times』の年間ベストクラシックアルバムに選ばれた。『#LetsBaRock』ではバロック音楽を現代楽器で再構築し、新たなクラシック体験を提示している。オルリンスキは、世界の主要舞台とファッション界を同時に席巻する唯一無二のアーティストである。
ミハル・ビエル(ピアノ)
ポーランド生まれ。ワルシャワのグランド・シアター国立歌劇場のアカデミーにてエイタン・ペッセンに、カトヴィツェのシマノフスキ音楽アカデミーにおいてアンジェイ・ヤシンスキおよびグジェゴシュ・ビエガスに師事した。後にニューヨークに渡りジュリアード音楽院でブライアン・ゼガー、マーゴ・ギャレット、ジョナサン・フェルドマン、J.J.ペナのもと研鑽を積む。これまでに、ロンドンのウィグモア・ホール、アムステルダムのコンセルトヘボウ、ベルリン・フィルハーモニー、ニューヨークのカーネギー・ホールおよびアリス・タリー・ホールなど、世界有数のコンサートホールで演奏。また、フランクフルト歌劇場、シャンゼリゼ劇場、ライン国立オペラ、ボルドー国立オペラ、リール歌劇場、バレンシアのレイナ・ソフィア芸術宮殿、ワルシャワのグランド・シアター国立歌劇場など、著名なオペラハウスでもリサイタルを行っている。伴奏者としても優れた実績を誇っており、ヤクブ・ユゼフ・オルリンスキと録音した『フェアウェルズ』は、ポーランド・アルバム部門で最優秀とされるフレデリク賞にノミネートされた。また、ソプラノのアレクサンドラ・ノヴァコフスカと共に、ポーランド作曲家の歌曲を収めたアルバム『Kraina』も録音している。
【公演情報】
ヤクブ・ユゼフ・オルリンスキ リサイタル
2026年4月10日(金)19時開演(18時開場)
会場:東京芸術劇場コンサートホール
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※このコンサートは終了しました。















