
<8月22日 佐賀市文化会館> クラシック音楽は「衰退産業」という言葉がSNSをにぎわせたのは記憶に新しい。しかし一方で、近年は欧州を中心に若い世代の関心が再び高まりつつあるとも言われている。ポップスやロックの世界では、「誰のステージか」が最優先となり、演目そのものは二次的であることも少なくない。だがクラシック音楽は事情が異なる。演奏者の力量や知名度に加え、プログラム、そして会場の魅力—— それらすべてが噛み合って初めて公演として成立する、極めて繊細なジャンルである。
そんななかにあって、例外的に「名前だけで客席を満たすことのできる存在」がいる。その稀有なアーティストのひとりが、ヴァイオリニストの千住真理子である。画家や作曲家である兄を持ち、両親も文化的な分野で活躍する家庭に育った彼女は、幼いころから“天才少女”として注目を集めてきた。還暦を過ぎた現在もなお、その演奏は円熟を重ね、音色には一層の深みが宿る。年間50公演以上という精力的な活動を続け、日本各地を飛び回る姿は圧巻だ。名器「デュランティ」を個人で所有したことも大きな話題となり、さらにSNSを自在に使いこなす柔軟さも、現代の聴衆との距離を近づけている。
その千住真理子が、佐賀県のミズウェルビーホール(佐賀市文化会館)に登場する。長年にわたり第一線で活躍し続けてきたレジェンドの“いま”を、生の音で体感できる貴重な機会だ。ぜひ会場で、その唯一無二の響きを味わってほしい。
<文・尾崎羽奈>
| 公演名 | 千住真理子ヴァイオリンリサイタル |
|---|---|
| 日時 | 8月22日(土) 14:00開演(13:30開場) |
| 会場 | ミズ ウェルビーホール(佐賀市文化会館)中ホール |
| 出演 |
[ヴァイオリン]千住真理子 [ピアノ]山洞智 |
| チケット | 全席指定:6,000円 |
| お問い合わせ |
RO♪ON事務局 TEL:0952-26-2361 |
















