
<6月8日 千葉・J:COM浦安音楽ホール> 2018年のジュネーヴ国際音楽コンクールにおいて、最年少でベスト16入選を果たし、2021年にはショパン国際ピアノコンクールの2次予選まで駒を進めたピアニストがいる。彼の名は、沢田蒼梧。中部地方の名門校である東海中学校・高等学校では6年間首席、その後は名古屋大学に進学し、2023年3月に医学部医学科を卒業して、現在は現役の医師として臨床の現場に立っている……そう、彼は医師とピアニストという、前人未到の二刀流を、いままさに体現しているのだ。野球における投手と野手の二刀流ですら大変なのに、医療とクラシック音楽という、まったく違うフィールドで着実に成果を挙げ、歩みを進めている。昨年には、研修医としての勤務の合間を縫って、ららら♪クラブのインタビューにおいて、これまでの歩みと現在の二刀流生活について熱く語ってくれているので、ぜひそちらの記事もご覧いただきたい。
本公演で沢田がプログラムの中心に据えているのは、もちろんショパン。ショパン国際ピアノコンクールへの挑戦からもうかがえるように、彼にとってショパンは重要なレパートリーだ。悲しいワルツから、情熱的な展開を見せ、やがて刹那的で破滅的なラストへと突き進む名曲《バラード》第4番 へ短調や、ショパンが生涯書き続けたジャンルのひとつ「ポロネーズ」の最高傑作である《英雄ポロネーズ》などを披露する。
世の中が「二刀流」に注目するいまこそ、クラシック界に颯爽と現れた究極の二刀流プレイヤーの演奏を全身で体感してほしい。コンクール出場の翌日には当直勤務に入るなど、激務の中でも演奏家としてもトレーニングを欠かさない沢田の、渾身の演奏はまちがいなくあなたの胸を打つ。
<文・加藤新平>
公演名 | 沢田蒼梧ピアノリサイタル |
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日時 | 6月8日(日) 14:00開演(13:30開場) |
会場 | J:COM浦安音楽ホール コンサートホール |
出演 | [ピアノ]沢田蒼梧 |
プログラム | ショパン:バラード第4番 へ短調 Op.52、ポロネーズ第6番《英雄》 変イ長調 Op.53 ほか |
チケット | 全席指定:4,500円 |
お問い合わせ |
浦安ライオンズクラブ E-mail:urayasu.lc.charity@gmail.com |