
<6月21日 広島国際会議場フェニックスホール> 年間10回の定期に加えて、地元広島で活発な演奏活動を続けている広島交響楽団。6月には番外の特別定期演奏会と銘打って、御年92歳の巨匠ウラディーミ番。ソリストを務めるのは若手の注目株・角野隼斗だ。Youtubeでは「かてぃん」名義で演奏動画を配信し、チャンネル登録者数は140万人を超える。その活動もジャンルを超え、クラシックからジャズ、ポップスまで幅広い。同曲は正式名称を《ピアノとトランペット、弦楽合奏のための協奏曲 ハ短調》といい、トランペットも重要な役割を担う。そのソリストとして登場するのは、5歳からこの楽器に触れ、小学生時代から数々のコンクールで優勝・入賞を重ねてきた天才少年・児玉隼人。角野のピアノと、どんなかけ合いを聴かせてくれるのか楽しみだ。
続く交響曲は、チャイコフスキーの第5番。この曲に先立つ第4番、続く第6番《悲壮》と並び、後期の3大交響曲として人気が高い。耳なじみが良く、感情に訴えるメロディで綴られており、マエストロの自家薬籠中であるロシアの名曲だ。
広島交響楽団とフェドセーエフとの縁は深く、2020年には被爆75年という特別な演奏会を指揮している。難しい時期にあるロシアだが、マエストロの平和への思いは変わらないだろう。
<文・小出和明>
公演名 | 広島交響楽団 特別定期演奏会 ウラディーミル・フェドセーエフを迎えて |
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日時 | 6月21日(土) 15:00開演(14:00開場) |
会場 | 広島国際会議場 フェニックスホール |
出演 |
[指揮]ウラディーミル・フェドセーエフ [ピアノ]角野隼斗 [トランペット]児玉隼人 [管弦楽]広島交響楽団 |
プログラム |
ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第1番 ハ短調 Op.35 チャイコフスキー:交響曲第5番 ホ短調 Op.64 |
チケット | 全席指定:S席12,000円 A席9,000円 |
お問い合わせ |
広響事務局 TEL:082-532-3080 |