
<6月17日 東京オペラシティコンサートホール ほか> エレーナ・ガランチャ。コアなオペラ・ファンならその名を知らぬ人はいないであろう、世界的メゾソプラノ歌手である。ラトビアの音楽一家の家庭に生まれた彼女は、ラトビア音楽アカデミーを経て、ウィーン、さらにアメリカで研鑽を積んだ。1999年、ヘルシンキのミリアム・ヘリン国際声楽コンクールで優勝したことで、国際的な活躍の機会を得た。マイニンゲン州立劇場、フランクフルト歌劇場で活躍し、2003年にはマスカーニの《カヴァレリア・ルスティカーナ》ローラ役でウィーン国立歌劇場にもデビューした。2007年にはロンドンのコヴェント・ガーデン、2008年にはニューヨークのメトロポリタン歌劇場にデビューを果たし、2010年にはメトロポリタン歌劇場で《カルメン》の主役を務めて好評を博した。持って生まれた声のすばらしさと、観客を圧倒する舞台上での演技力で、数多くの聴衆を魅了し続けている。
今回のリサイタルは、ピアノ伴奏での公演(6月17日、23日)と、オーケストラ伴奏の公演(6月19日、21日、25日)が予定されている。
両方の公演で、ガランチャにとって大切なレパートリーである《カルメン》の〈ハバネラ〉がプログラムに入っているほか、ピアノ伴奏公演ではブラームスやラフマニノフの選りすぐりの歌曲、オーケストラ伴奏公演ではグノーの《サバの女王》より〈身分がなくても偉大な方〉、チャイコフスキーの《オルレアンの少女》より〈ジャンヌのアリア〉など、なかなか日本で舞台上演に接する機会のないオペラ・アリアの名曲の数々を披露する。
「ららら♪クラブ」読者のみなさまには、ぜひピアノ伴奏公演、オーケストラ伴奏公演の両方を通して、2025年のエレーナ・ガランチャの凄さを体感していただきたい。
<文・加藤新平>
公演名 | エリーナ・ガランチャ メゾソプラノ リサイタル2025 |
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日時・会場 |
●6月17日(火) 18:30開演(17:30開場) 東京オペラシティ コンサートホール ※ピアノ伴奏 ●6月19日(木) 18:45開演(18:00開場) 愛知県芸術劇場 コンサートホール ※オーケストラ伴奏 ●6月21日(土) 14:00開演(13:00開場) サントリーホール 大ホール ※オーケストラ伴奏 ●6月23日(月) 19:00開演(18:00開場) ザ・シンフォニーホール ※ピアノ伴奏 ●6月25日(水) 19:00開演(18:00開場) サントリーホール 大ホール ※オーケストラ伴奏 |
出演 |
[メゾソプラノ]エリーナ・ガランチャ [指揮]カレル・マーク・チチョン ※オーケストラ伴奏公演 [管弦楽]新日本フィルハーモニー交響楽団 ※オーケストラ伴奏公演 [ピアノ]マティアス・シュルツ ※ピアノ伴奏公演 |
プログラム |
【オーケストラ伴奏公演】(6月19日 愛知県芸術劇場/6月21日・6月25日 サントリーホール) ビゼー:歌劇《カルメン》より〈ハバネラ〉〈ボヘミアの歌(響きも鋭く)〉ほか グノー:歌劇《サバの女王》より〈身分がなくても偉大な方〉 チャイコフスキー:歌劇《オルレアンの少女》より〈ジャンヌのアリア〉 ほか 【ピアノ伴奏公演】(6月17日 東京オペラシティコンサートホール/6月23日 ザ・シンフォニーホール) ビゼー:歌劇《カルメン》より〈ハバネラ〉 サン=サーンス:歌劇《サムソンとデリラ》より〈あなたの声で私の心は開く〉 ブラームス、ラフマニノフ厳選歌曲集 ほか |
チケット |
【東京オペラシティ公演】 全席指定:S席21,000円 A席18,000円 B席15,000円 【愛知公演】 全席指定:S席22,000円 A席18,000円 B席15,000円 C席12,000円 【東京・サントリーホール公演】 全席指定:SS席28,000円 S席26,000円 A席24,000円 B席21,000円 C席18,000円 P席15,000円 【大阪公演】 全席指定:SS席19,000円 S席15,000円 A席13,000円 |
お問い合わせ |
【東京公演】 テイト・チケットセンター TEL:03-6774-1968(平日10:00~19:00) 【愛知公演】 東海テレビ放送事業部 TEL:052-954-1107(平日10:00~17:00) 【大阪公演】 キョードーインフォメーション TEL:0570-200-888(平日12:00~17:00) |