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HOMEインタビュー番組ファンから〜ヴァイオリニスト 奥村愛さん
インタビュー2019.12.11

番組ファンから〜ヴァイオリニスト 奥村愛さん

’02年、デビューCD『愛のあいさつ』がクラシック界では異例の2万枚を超える大ヒットを記録。以降、リサイタルはもちろん、ジャズやタンゴなど他ジャンルのユニットにも参加、さらに近年は子どもたちのための音楽会に注力するなど、幅広く活躍している奥村愛さん。NHK Eテレ『ららら♪クラシック』では、『名曲集~大作曲家たちの“恋愛模様”~』(2015年2月7日放送)で、クライスラーの『愛の喜び』を演奏。さらに2020年1月19日開催の『ららら♪クラシックコンサートvol.7』では生誕250周年を迎えるベートーヴェンの名曲を披露してくれる。

音色も弾き方も男!?

「『ららら♪クラシックコンサートvol.7』ではベートーヴェン特集ということで、『クロイツェル』を演奏させていただきます。この曲は、うかつには手を出せない気がしていて、実はコンサートで1回しか弾いたことがないんです。ベートーヴェンのソナタ自体、最近あまり弾いていませんでしたから、今回、演奏のきっかけをいただいてとても楽しみにしています。しかも共演者が素晴らしい方々ばかりなので、うかうかしていられないぞと(笑)。いつもはピアノと2人だけのコンサートが多いので、それ以外の編成で演奏できることもとてもうれしく思っています」
演奏のすばらしさはもちろん、自然体のトークや親しみやすいプログラミングで、常にリサイタルは大盛況の奥村愛さん。小柄で優美な姿とは裏腹に、「音色も弾き方も男だとよく言われる」と快活に笑う。
「自分では全然わからないんですけどね。でも、音色や弾き方には演奏者の性格が出ると言われますし、育ってきた環境の影響が大きいのかなと思っています」

父親がオランダ・アムステルダムのコンセルトヘボウ管弦楽団のヴァイオリン奏者だったことから、アムステルダムで生まれ、7歳まで彼の地で暮らしていた愛さん。ヴァイオリンを習い始めたのは4歳のときだ。
「当時は、近所の子どもたちと外で遊んでいたことばかり覚えていて、ヴァイオリンを一生懸命練習した記憶は全然ないんです」
とはいえ、父親の友人がダンボールで作ってくれたヴァイオリンで遊ぶ2歳頃の写真が残っていたり、コンサートホールで開催される、父親が在籍する楽団の家族に向けたクリスマス会に毎年参加したり、音楽は日常に当たり前のように存在し、「楽しく接していた」と振り返る。
「アムステルダムには路上で楽器を演奏する人や、手回しオルガンを演奏する人もたくさんいましたしね。私自身も路上で演奏したことがあるんですよ。女王記念日に、親たちが公園でフリーマーケットを開催したときでした。ヴァイオリンのケースを開いて置いておいたら、子どもが演奏しているものだから、みんな面白がって小銭を入れてくれまして。それが初めて自分で稼いだお金。好きなものを買っていいよと親に言われて、大きいバケツに入ったスライムを買いました(笑)」

オランダ・アムステルダムでの演奏会。幼少時代は両親から「ヴァイオリンの練習をしなさい」と言われた覚えはなく、気づいたら弾いていたという。

「アムステルダムでは郊外に住んでいたので、のびのびと育ちました」と奥村さん。オランダらしくチューリップをバックに。

クラシック音楽を身近に感じてほしい

同時期、クラシックコンサートにはこんな思い出がある。
「6歳のとき、弟の出産で母が入院した際、私一人だけ父に連れられて、父の出演するコンサートに行ったんです。一人で席に座って、オーケストラの生演奏を聴いたのですが、あの中で弾くのってカッコいいなって思ったことはすごく記憶に残っています。あと、知っている曲が演奏されたので、小さく鼻歌を歌っていたら、隣の席のオランダ人のおばさんに『この曲知っているの?』って話しかけられて、『お父さんがあそこにいるの』って、そんな会話をしたことも鮮明に覚えています」

とにかく、のびのびとクラシック音楽に触れ、楽しんで育った愛さん。現在、全国各地で『キッズのための初めての音楽会』に力を注いでいるが、そこには、「子どもの頃からクラシックの生演奏を聞いていれば、大人になってもクラシックを身近に感じてもらえるはず」という、自身の体験が生きている。
「じっとしていなければいけないとか、辛い思いが先に立ってしまうと、クラシックコンサートに行こうという気持ちにはなれませんよね。ですから、子どもたちには、とにかく『楽しいじゃん』、『意外と聴けるじゃん』と思ってもらえるようなコンサートを心がけています」

楽しいコンサート作りに関しては、自身のこんな体験も息づいている。
「8歳になる直前に、父の仕事の関係でアムステルダムから新潟に引っ越したのですが、その新潟で、父が大学時代の友人や後輩たちと室内楽のコンサートを開いたんです。その中にピアニストの羽田健太郎さんもいらっしゃって、羽田さんはおしゃべりは楽しいし、ビートルズの『イエスタデイ』や、カーペンターズの『イエスタデイ・ワンス・モア』などもアレンジして弾いてくださって、子ども心に本当に面白くて。私自身、クラシックコンサートはこうあるべきと思い込んでいたところがあったので、目から鱗でものすごく衝撃を受けました。当時はまだ、将来のことなど何も考えていませんでしたが、こんな楽しいコンサートをやってみたいなと、なんとなく思っていたことは覚えています」

作曲家の心情に思いを馳せる楽しみ方も

そんな愛さんが真剣にヴァイオリンに取り組み始めたのは、小学5年生の頃。コンクール出場のために、休みの日は5時間練習するようになり、中学時代は8時間は当たり前、10時間練習する日もあったという。
「遊びたいなと思う時もありましたが、コンクールで賞をいただいたりして、結果が出ると、苦労が全部吹き飛ぶ。そういうことの積み重ねで頑張ってこられた気がします」
とはいえ、決してヴァイオリン一色の人生を送ってきたわけではない。親元を離れ、東京の音楽高校へ進学してからは、練習の傍ら先生の目を盗んで遊びに出かけることも多々あったとか。その経験もヴァイオリニスト・奥村愛の今に生きているようだ。
「新潟から上京して、東京はすごく広く見えたし、すべてが新しくて、練習以外の時間は本当に楽しく過ごしていました(笑)。そのときに得たさまざまな感情は、表現者の自分に活かされていると思いますね」

強靭な精神力と体力が要求されるクラシック演奏家を「体育会系」と表現する愛さん。最近は言わなくなったものの、30代前半まで合言葉は〈努力と根性〉だったそう!!
そんな愛さんが出演する『ららら♪クラシックコンサートvol.7』、コンサートを楽しむためのアドバイスをいただいた。
「ベートーヴェンについて、私はそんなに詳しく知っているわけではありませんが、すごく素直な人だし、自分の感情を全部曲に込める作曲家だと思うので、とてもわかりやすく聴いていただけると思います。何より、一人の作曲家がいろいろな楽器のために書いた曲を、一度のコンサートで聴ける機会は滅多にないですからね。コンサートの前に、簡単なものでいいので、ベートーヴェンの生涯について説明されたものを読んでおくといいと思います。そうすると、耳が聞こえなくなり始めたときに書かれた曲を聴いたとき、そのときの心情ってどうだったんだろうと、思いを馳せることができます。悲しみの度合いは人それぞれ違うけれど、悲しいという感情は誰もが持っているものだから、自分の悲しみを投影することもできます。私自身、その作曲家がどんな目に遭い、どんなことを考えてその曲を書いたのかを考えることが好きなので、そういう楽しみ方をしています。とにかく、お客様が楽しんでもらえるようなコンサートになればと考えていますので、気軽に足を運んでください」
(取材・文/河上いつ子)

■奥村 愛 Ai Okumura  (Violin)
7歳までアムステルダムに在住。桐朋学園大学ソリスト・ディプロマコースで学ぶ。辰巳明子氏に師事。第48回全日本学生音楽コンクール全国大会中学生の部第1位、第68回日本音楽コンクール第2位など受賞多数。02年、デビューCD『愛のあいさつ』発表。一躍楽壇の注目を集める。以来Avex Classicsより数々のCDをリリース。近年は渡辺香津美や小沢健二らの新作レコーディングに参加。国内の主要オーケストラや、世界各国のオーケストラとの共演を多数重ねている。「ラ・フォルジュルネ・オ・ジャポン」「富士山河口湖音楽祭」をはじめ、国内の音楽祭に多数参加。リサイタル活動の傍ら「キッズのためのはじめての音楽会」をプロデュース。自身のライフワークとして位置付け、長年に渡り全国各地で上演を続けている。クラシックのみならず、ジャズ、タンゴ、アイリッシュトラッドなど様々なユニットに参加。その瑞々しい演奏はジャンルの垣根を越えた魅力を放つ。また国内の気鋭の弦楽器奏者たちで構成された「奥村愛ストリングス」としても活発に活動。自然体なトークも好評を得ており、テレビやラジオへの出演も多い。桐朋学園芸術短期大学非常勤講師。佐藤製薬のトータルスキンケアブランド「エクセルーラ」イメージキャラクター。使用楽器は1738年イタリア製カミリア・カミリー。

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