<文・公益財団法人ソニー音楽財団>
「第22回 齋藤秀雄メモリアル基金賞」受賞者
【受賞の言葉(抜粋)】
<上村 文乃 氏>
「この度は、権威ある齋藤秀雄メモリアル基金賞をいただくことになり、大変光栄に思っております。ありがとうございます。
齋藤 秀雄先生は、私は直接お会いすることは叶いませんでしたが、出身校である桐朋学園でも日々先生方から齋藤先生の伝説的なエピソードを伺い、とても人間的で、生徒想いで実直な方だったと伺っています。また、齋藤先生が、クレンゲル先生、フォイアマン先生の教えを受け継ぎながら独自に試行錯誤なさり、常により良いものへと変化し続けられた御姿勢、またお弟子さんたちに今もなお伝えられる愛ある厳しさは、音楽家・教育者の鏡、そして1人の人間として改めて偉大な方と尊敬し、私の中にも齋藤先生の哲学が浸透してきているのではないかと感じます。
まだまだ未熟ながら、このような大変な賞をいただき、戸惑いとともに、日々の行いを見守ってくださっている方がいることを感じ、更に積極的に活動していきたいと身を奮い立たせています。」
<杉山 洋一 氏>
「この度は栄えある齋藤秀雄メモリアル基金賞に選出いただきましたこと、心よりお礼申し上げます。
振り返ってみれば、とても幼いころよりずっと齋藤先生の教えに触れてきたと気が付きます。幼少より篠崎 功子先生のもとでヴァイオリンを学んでいたので、齋藤先生のお人柄、音楽教育について折に触れて伺っておりましたが、小学校にあがってほどなくして仙川の音楽教室に通い出してからは、実際に先生の音楽教育の神髄を身をもって体験する機会に恵まれました。ソルフェージュやアンサンブルなどを通した齋藤先生の音楽教育とその理念が、高校で作曲に転科以降も、大学研究科修了まで自らの音楽の根底を育んでくださったのです。
曲がりなりにも自分も作曲に携わっているために、作曲者が作品にこめる情熱を自分事として受け入れられることが、おそらく今回このような栄誉ある賞をいただくきっかけになったのかも知れません。今後とも先生方から受け継いだ音楽と情熱を大切にして、ますます精進を続けてゆきたいと思います。」(抜粋)
受賞の言葉全文、選考委員による贈賞の言葉、および受賞者プロフィール
https://www.atpress.ne.jp/releases/382436/att_382436_1.pdf
【齋藤秀雄メモリアル基金賞について】
公益財団法人ソニー音楽財団(英文名称:Sony Music Foundation)は、2002年に若手チェリスト、指揮者を顕彰すべく「齋藤秀雄メモリアル基金賞」を創設しました。この「齋藤秀雄メモリアル基金賞」はチェリスト・指揮者・教育者として高名な故・齋藤 秀雄(1902-1974) 氏に因むものです。
齋藤秀雄メモリアル基金賞URL: https://www.smf.or.jp/saitohideo/
主催 :公益財団法人ソニー音楽財団(Sony Music Foundation)
特別協力:公益財団法人サイトウ・キネン財団/
セイジ・オザワ 松本フェスティバル実行委員会
<名称>
齋藤秀雄メモリアル基金賞
<選考対象>
・音楽芸術文化の発展に貢献し、将来一層の活躍が期待される、若手チェリスト、指揮者。
・チェリストと指揮者を各々年度(4月1日から翌年3月31日)に1人顕彰することを原則とする。但し、適切な該当者がいない場合は顕彰しない。
<選考方法>
音楽関係者からの意見等を参考に、選考委員会で選考委員が候補者を選出し、全員で選考のうえ受賞者を選定し、理事会において決定する。選考委員会は、顕彰年度の上半期(4月1日から9月30日)に開催することを原則とする。
<名誉顧問>
小澤 征爾 氏(指揮者)
<選考委員>
選考委員長 :水野 道訓(ソニー音楽財団 理事長)
永久選考委員 :堤 剛 氏(チェリスト)
任期制選考委員:柴田 克彦 氏(音楽評論家)
沼尻 竜典 氏(指揮者)
吉田 純子 氏(朝日新聞 編集委員)
<賞>
・楯
・賞金 当該年度毎に1人500万円(総額1,000万円)
<受賞者発表時期・方法>
顕彰時期を考慮して、当該年毎に適切な発表時期を定める。受賞者はマスコミ、当財団ウェブサイトでも公表する。
<顕彰時期>
当該年毎に適切な時期を定める。
<これまでの受賞者>
https://www.atpress.ne.jp/releases/382436/att_382436_2.pdf
【財団概要】
名称 : 公益財団法人ソニー音楽財団(Sony Music Foundation)
理事長: 水野 道訓
設立 : 1984年10月2日
所在地: 〒102-8353 東京都千代田区六番町4-5 SME六番町ビル
URL : https://www.smf.or.jp/