<6月11日 東京・紀尾井ホール>昨年12月に共演アルバム「Travelogue(トラヴェローグ)」をリリースしたばかりの二人が早くもコンサートを開催する。チェロの宮田大、ギターの大萩康司、どちらも圧倒的な実力と甘いマスクで人気を集め、国内外で活躍するアーティストである。
最近、ヴァイオリンをはじめとする弓奏弦楽器とクラシックギターの競演は一種のブームになりつつある。日本では、最古の音大である東京藝術大学にもギター科が存在しないことからもわかるように、クラシックギターのすそ野は決して広くない。それゆえに奏者も少なく、この組み合わせによるアンサンブルも珍しいものであったが、海外からの影響なのか今回のようなチェロとギター、(あるいはヴァイオリンとギター)という組み合わせでのコンサートが増えてきている。
そもそもこのジャンルはそれほど作品数も多くはない。しかし、古くは19世紀の天才ヴァイオリニスト、パガニーニから近年ではブラジルの作曲家ニャタリや自らがギタリストであるアサドまで、彼らによる珠玉の名曲が存在し、知られざる傑作としてコアなファンの間では親しまれてきた。チェロとギターはどちらも中低音域を受け持つ楽器であるため、非常に高度なアンサンブル技術を要求されるなかで、この稀有な才能を持ち合わせた二人がどんな音楽を紡ぎだすのか楽しみである。
コンサートではアルバム収録曲が取り上げられる。サティ、ニャタリ、ラヴェル、ピアソラとお洒落なラインナップをぜひ生演奏で堪能していただきたい。
(文・尾崎羽奈)
最近、ヴァイオリンをはじめとする弓奏弦楽器とクラシックギターの競演は一種のブームになりつつある。日本では、最古の音大である東京藝術大学にもギター科が存在しないことからもわかるように、クラシックギターのすそ野は決して広くない。それゆえに奏者も少なく、この組み合わせによるアンサンブルも珍しいものであったが、海外からの影響なのか今回のようなチェロとギター、(あるいはヴァイオリンとギター)という組み合わせでのコンサートが増えてきている。
そもそもこのジャンルはそれほど作品数も多くはない。しかし、古くは19世紀の天才ヴァイオリニスト、パガニーニから近年ではブラジルの作曲家ニャタリや自らがギタリストであるアサドまで、彼らによる珠玉の名曲が存在し、知られざる傑作としてコアなファンの間では親しまれてきた。チェロとギターはどちらも中低音域を受け持つ楽器であるため、非常に高度なアンサンブル技術を要求されるなかで、この稀有な才能を持ち合わせた二人がどんな音楽を紡ぎだすのか楽しみである。
コンサートではアルバム収録曲が取り上げられる。サティ、ニャタリ、ラヴェル、ピアソラとお洒落なラインナップをぜひ生演奏で堪能していただきたい。
(文・尾崎羽奈)
公演名 | 宮田大&大萩康司 デュオ・リサイタル |
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日時 | 2021年6月11日(金) 19:00開演 (18:15開場) |
会場 | 紀尾井ホール |
出演 | [チェロ]宮田 大 [ギター]大萩 康司 |
プログラム | ラヴェル:亡き王女の為のパヴァーヌ ニャタリ:チェロとギターのためのソナタ ピアソラ: タンゴの歴史~カフェ1930 タンティ・アンニ・プリマ ブエノスアイレスの冬 ブエノスアイレスの夏 ※曲目は変更する場合がございます |
チケット | 【料金】 全席指定 S席:6,000円 A席:5,000円 【取扱い】 |
お問い合わせ | Mitt:03-6265-3201 (平日12:00~17:00) |