icon-sns-youtube icon-sns-facebook icon-sns-twitter icon-sns-instagram icon-sns-line icon-sns-tiktok icon-sns-etc

一期一会をつむぐチェリスト 宮田大

 ロストロポーヴィチ国際チェロコンクールで日本人初の優勝という、その鮮烈なデビュー以来チェリストとして第一線を走り続ける宮田大。コンサートだけではなく録音活動にも力を入れており、5年連続でアルバムを完成させている。2023年のアルバムは「VOCE – フェイヴァリット・メロディー –」。タイトルがあらわすとおり“歌い、共鳴するチェリスト”である宮田、今作は日本人の作品を中心に選んだそう。  日本の作品を世界へ発信するその思い、そして絶対的な相棒のお話まで、宮田が思うさまざまな一期一会の出会いとは――?

VOCE – フェイヴァリット・メロディー –

―― 今回のアルバムの選曲についてお聞かせください。どのような点を意識されて今回のラインナップになったのでしょうか?

今回のアルバム・タイトル「VOCE」はイタリア語で歌声という意味があります。私は演奏するときにはいつも、「チェロで歌う」ということを心がけて表現するようにしているので、今回のアルバムではそれをコンセプトとしました。
また私が日本人であるということから、日本人の作曲家による作品をチェロの名曲として取り上げたいという思いがあり、日本人の作品を中心に選曲しています。

―― ファイナルファンタジーのテーマも選曲されていますね。

作曲者の植松伸夫さんとは、音楽之友社の対談で一緒にお話しさせていただいたことがあります。本当に魅力あふれる人柄の方で、それがきっと作品にあらわれていたのだなと感じて大ファンになりました。日本を代表する作曲家として植松さんの作品を組み込みたいという思いがあり、選曲しました。

―― どの作曲家を選ぶかということも吟味されたのでしょうか?
村松崇継さんとは長年一緒に作品を作り上げたり、今回のアルバムにも収録している《Earth》では何度も共演を重ねています。かねてから《Earth》はぜひレコーディングしたいという思いがありました。
加羽沢美濃さんと菅野祐悟さんは私のために作品を書いてくださったことがありましたし、吉松隆さんのチェロ協奏曲《ケンタウルス・ユニット》を演奏した時には吉松さんが聴きに来てくださった、などこれまでに演奏してきた作曲家の作品もラインナップに加えています。
また、久石譲さんや坂本龍一さんの作品は昔からよく聴いていた大好きな作曲家でもあります。どの作品も、いろいろと私の思い入れがあるお気に入りの作品ということになりますね。

―― 宮田さんは現代曲など、なかなかほかの人が演奏しない作品などを積極的に取り上げていらっしゃいますね。

チェロの魅力をいろんな角度から発信していきたいと日ごろから意識しています。
私のためにチェロ作品を書いていただくなど、新しい作品を取り上げるきっかけや、日本人作曲家のチェロ協奏曲を取り上げる機会に数多く恵まれてきました。自分自身が日本人ということもあって、日本人が作った作品を、そして日本人が演奏しているものを世界の方々にぜひ聴いていただきたいという思いがあります。

―― そうした意識はどのようなきっかけで芽生えたのでしょうか?

ロストロポーヴィチ国際音楽コンクールを受けた時に、セミファイナルはリサイタル形式のプログラムでの審査だったのですが、私は日本人だということもあって、尾高尚忠さんの《夜曲》という作品を選びました。その時に日本人でしか表現できない世界があると感じました。西洋だと油絵のように重ね塗りをしていくような美学なのですが、日本人の作品は水墨画のような、透明な水のところに墨汁をちょっと垂らしたときにさっと広がっていくような、シンプルな美しさのようなものがあると感じます。

コンクールが終わったあと、世界中のいろいろな都市をツアーで回らせていただいたのですが、そのときに黛敏郎さんの《文楽》という作品を取り上げました。三味線の音だったり、太夫の声だったりを表現している作品なのですが、どの国でも1音目からお客さまがハッとして、今まで聴いたことがない感覚を得たというような反応がありました。
こうした経験を通して、日本の作曲家の作品は大切にしていきたいなという思いを強く持ちました。

―― 今回のアルバムの聴き方のポイントについて教えてください。

今回の作品はすべて現代曲というカテゴリに分類されるものですが、リラックスして聴いていただける作品ばかりです。まずはイメージをしながら聴いてもらえたら、と思っています。今回取り上げた作曲家は映像作品と関わりのある方も多いんです。ピアソラを筆頭に映画やドラマなどいろんな作品を音で表現する作曲家ばかりなので、聴いている方がご自身の過去やいろいろな場所などをイメージしながら聴くことによって、作品に入りやすくなっていくように思います。
それをさらにお友だちとかと、この曲は何色だった? とか、草原のような感じだったね、というようにイメージを共有することによって、またおもしろい発見があるのかなと思います。

一期一会の相棒と

ジュリアン・ジェルネさんと

―― 共演者についても聞かせてください。ジュリアン・ジェルネさんとはずいぶん長いお付き合いだと伺っていますが、今回のアルバムの選曲や収録にあたってはジェルネさんのアドバイスもあったのでしょうか?

サン=サーンスの《サムソンとデリラ》の作品は彼から多くのアドバイスをもらいました。
ジュリアンさんはベルギー生まれで、長くフランスに在住されている方なので母国語がフランス語なんですね。《サムソンとデリラ》はオリジナルがフランス語で歌う作品なので、彼からは歌詞の意味だったり、細かなニュアンスだったりをアドバイスしてもらい、ふたりでいろいろディスカッションしながらリハーサルを進めていきました。チェロを弾くというより、言葉を使って歌うように聴こえてほしいと追及していった作品です。

またピアソラの《リベルタンゴ》は、以前に「徹子の部屋コンサート」に出演した際に編曲してもらったものなのですが、この作品は日本ではジュリアンさんとでしか演奏しないと決めているんです。《リベルタンゴ》をアンコールで弾いたりすると、その日のリサイタルがどんなプログラムだったとしてもお客さまにはこの曲が一番印象に残るようで、ぜひこの曲は名曲集に入れたいと思って選びました。《リベルタンゴ》といえばヨーヨーマが演奏したものがとても有名ですが、それとはまた一味違う都会的なニュアンスを引き出した演奏になっているので、ぜひ聴いてもらいたい1曲です。
―― ジュリアン・ジェルネさんは宮田さんにとってどんな音楽家なのでしょうか?

ひとことでいうと一期一会の演奏ができる相棒であり、盟友という存在です。
彼とは本当に言葉を使わずにリハーサルができるんです。リハーサルの時はピアノと向き合って座るようにしているのですが、私がちょっと表現に変化をつけたりとか、いつもと違うことをやってみると、彼はちらっとこっちを見てウィンクしてくれるんですよ。これは初めて彼とアンサンブルをした時から変わりません。
お互いの変化を敏感に感じ取り合えるというのは、お互いの目指す音楽やその流れが一致しているからこその阿吽の呼吸だと思います。一期一会の演奏がすべてかみ合ってくる、唯一無二の相棒です。

留学中もかなり頻繁に日本と行き来していたので、なかなか友だちができなかったのですが、彼は海外でのはじめての友人でもありました。一緒にツアーで回る時もずっと一緒にいたり、他にはUSJや後楽園遊園地で一緒にジェットコースターに乗ったりもしましたよ。そういう待ち時間にもずっと喋っていたりなど、仕事仲間というよりもっと深い仲間だなと思っています。

――ジェルネさんについて印象深いエピソードはありますか?

ジェルネさんは音楽家としてのキャパシティが非常に大きい方だと感じています。彼は日本のツアーをとても楽しみにしてくれていて、いつもかなり綿密に準備をして来日されるのですが、さらに柔軟性がすばらしいんです。来日後のリハーサルやコンサートで一緒に演奏していく中で、新しいことを吸収してさらに変化していく、そういった面がすばらしいと常々感じています。

―― コンサートの舞台上でおふたりのインスピレーションが合わさるという瞬間があったりもするのでしょうか?

彼も私も、リハーサルの時は演奏する作品に対する表現はいろんなアイデアを持っているのですが、舞台へ出ていく時にそれらをすべてきれいに洗い流してしまうんです。
これまで練習の中で積み重ねてきたものをいったん忘れてお客さまの前に出るというのは恐怖心を伴うことですが、彼とはお互いにいったんまっさらなキャンバスに戻って音楽を紡ぎ合うことができます。まさに一期一会の音楽だと感じています。

新潟県・柏崎市文化会館アルフォーレでの録音

―― ジェルネさんはヴァイオリンも演奏できる方が、そういった部分は彼とのアンサンブルにどう影響しているのでしょうか?

やはりヴァイオリンが弾けるということで、弦楽器の弓を使う動作やテクニカルな部分、呼吸などを非常によく理解しているからこそ、ピアノの魅力を最大限に引き出しながら、チェロを活かす演奏をしてくれるピアニストです。ピアニストはたくさんの音を弾かなければならないので、音を詰め込むように弾いてしまう方も多い中、彼は余裕をもって、音楽を俯瞰して構築する力がすばらしいと感じます。

―― 絶対的な信頼関係ですね! ますますアルバムとツアーを拝聴するのが楽しみです。

一期一会の演奏を目指して

―― アルバム発売記念ツアーについてもお伺いします。12月に日本でツアーを行うとのことですが、どんなプログラムを用意されているのでしょうか?

収録曲からは8曲をコンサートの前半に演奏し、後半にはサン=サーンスのチェロソナタ第1番を持ってくる予定です。
サン=サーンスはフランスの作曲家なので、ジュリアンさんと一緒に共演したいと思っていました。彼とは一度この作品を演奏したことがあるのですが、そのときにすごくいい曲だなという印象がありましたし、皆さんにあまり知られていない名作の紹介にもなればという思いで選びました。

―― サン=サーンスのソナタというと、チェロにもピアノにもかなりの技量が求められる一方で、メロディーや独特なリズムも非常に魅惑的な作品かと思います。宮田さんの歌心にあふれるチェロとジェルネさんのすばらしいピアノが合わさったら、これはすごい名演が生まれそうですね。

ツアーで演奏すると、公演ごとに次第に熟成されていくという感覚があります。
今回収録した作品はお客さまのいないホールで録音したのですが、演奏するからにはお客さまの前で弾きたい、聴いてほしいという気持ちがあります。ですから、今回のツアーで「やっとお客さまの前で披露できる」という思いでいます。先日ジュリアンさんからもメールが来て「収録した曲を日本の皆さんの前で演奏できることがとても楽しみだ」とおっしゃっていました。
今回のツアーは東京の紀尾井ホールから始まりますが、最初は初々しいフレッシュな演奏をお楽しみいただけると思います。そこから日程を重ねるごとに熟成されていって、最後は柏崎市市民文化会館アルフォーレで千秋楽を迎えることになります。アルフォーレは収録をした会場でもあるので、この会場で生演奏でお客さまに聴いていただくのをもって千秋楽とする、というストーリーを描いています。
千秋楽というのは一音一音が自分から飛び立ってしまうような感覚があって、私にとっては特別なものです。ツアーの中では公演ごとに、理想の演奏を目指してフィードバックを繰り返して次第に熟成されていくのですが、千秋楽はもう「次はこうしてみよう」などと考える隙間もなくなって、音が自分の元を羽ばたいていってしまう。一音一音に対して、もうこの音は弾けないんだなと慈しみながら弾いている感覚です。

―― まさに一期一会ですね。会場についてもお話を聞かせてください。アルフォーレという会場を録音場所に選んだ理由はありますか?

このホールは今回初めて伺ったホールでした。録音のディレクターさんがこのホールの良さを知っていて、今回のご縁につながりました。レコーディングは非常に高精度なマイクを使用するので、ちょっとした空調の音などにも気を配ります。そういう極限までに静かな状態で何日も使わせていただいたということで、ホールには全面的にご協力いただき、大変感謝しています。
アルフォーレは残響も音楽の一部になってしまうほどのすばらしいホールで、演奏してみてすっかりアルフォーレのファンになってしまいました。
―― ということは今後も新潟に登場されることになりますね。

そうですね。せっかくのご縁ですし、ぜひ今後も演奏しに行きたいですね。

―― もうひとつ八ヶ岳高原音楽堂という会場も気になります。ここで2日間も日程が取ってあるということは、特別な思い入れがあるのでしょうか。

このホールでは毎年演奏させていただいています。お客さまも帰り際に次の予定を問い合わせされるほど、居心地良く感じてくださるホールです。お客さまと距離も近いですし、舞台の後ろがガラス張りになっていて、そこから富士山が見えるんですよ。毎回夕方の15時くらいから始めて、17時過ぎくらいには終わるんですが、季節によっては後半あたりから次第に暗くなってきて、景色が変わっていくんですね。

今回は12月だから、午後16時くらいから暗くなってくると思います。ちょうど前半が終わるころですが、前半の締めは《リベルタンゴ》を予定しているので、それが終わるとともに暗くなって、後半のサン=サーンスが始まる、という流れがちょうどマッチしそうだと考えています。
いつもたくさんのお客さまに足を運んでいただけるのも、この会場ならではの魅力があるからだろうと思います。

―― 天然の照明と収録曲のマリアージュはまさに一期一会のコンサートになりそうですね。
もし雪が積もっていたらきれいな銀世界ですし、夏だと蝉の声や鳥の声が聞こえてきます。
去年ジュリアンさんと収録曲の《Earth》をこの会場で演奏した時は、鳥がささやいていたりして、まるで自分が自然の中に入り込んでしまったような感覚になりました。

―― たくさんの楽しいお話をありがとうございました。最後に、アルバムリリースと全国ツアーに向けて、ららら♪クラブの読者にひとことメッセージをお願いします。

今回のアルバムは、ある意味生まれたての子供のようなものだと思っています。編曲されて新しく取り組んだ作品を収録した、いわば生まれたての作品です。それがツアーを通して1日1日熟成されていくという過程を、皆さんに聴いてもらえたらうれしいなという思いがあります。
ぜひ、全部の公演を追いかけて聴いてほしい……!
私たちの成長もありますし、お客さまにも作品に対しての思いなどが広がっていったらうれしいなと思います。

(取材・文 尾崎羽奈)

インフォメーション

『VOCE -フェイヴァリット・メロディー-』

発売日 2023年10月25日(水)
演奏 [チェロ]宮田大
[ピアノ]ジュリアン・ジェルネ
曲目 1. 村松崇継:Earth
2. ロルフ・ラヴランド:Song From A Secret Garden
3. ビル・ウィーラン:リバーダンス
4. 久石譲:Asian Dream Song
5. カミーユ・サン=サーンス:「あなたの声に私の心は開く」~《サムソンとデリラ》
6. 加羽沢美濃:Desert Rose
7. 菅野祐悟:Act
8. アストル・ピアソラ:リベルタンゴ
9. 吉松隆:ベルベット・ワルツ
10. 植松伸夫:ザナルカンドにて
11. 坂本龍一:星になった少年
12. ドヴォルザーク:私にかまわないで ~4つの歌曲 作品82 第1曲
録音 2023年4月18日~20日 柏崎市文化会館アルフォーレ(新潟県)
詳細 こちら

今後の公演情報

宮田大チェロ・リサイタル2023 with ジュリアン・ジェルネ

日時 12月8日(金) 19:00開演(18:15開場)
出演 [チェロ]宮田大
[ピアノ]ジュリアン・ジェルネ
プログラム 吉松隆:ベルベット・ワルツ
村松崇継:Earth
坂本龍一(篠田大介編曲):星になった少年
加羽沢美濃:Desert Rose
植松伸夫(篠田大介編曲):ザナルカンドにて
久石譲篠田(篠田大介編曲):Asian Dream Song
菅野祐悟:ACT
ピアソラ:リベルタンゴ/伊賀拓郎編曲
サン=サーンス:チェロ・ソナタ 第1番 作品32
チケット 全席指定:S席6,000円 A席5,000円
詳細 こちらから
お問い合わせ Mitt
TEL:03-6265-3201(平日12:00~17:00)
★同プログラム公演は以下でも開催★
【埼玉】 12月9日(土) 14:00開演(13:14開場)
所沢市民文化センターミューズ アークホール
お問い合わせ:ミューズチケットカウンター TEL:04-2998-7777
【大阪】 12月13日(水) 19:00開演(18:30開場)
ザ・フェニックスホール ※完売
お問い合わせ:Mitt TEL:03-6265-3201
【島根】 12月15日(金) 18:30開演(17:45開場)
安来市総合文化ホール アルテピア 大ホール
お問い合わせ:安来市総合文化ホール アルテピア TEL:0854-21-0101
【千葉】 12月17日(日) 14:00開演(13:15開場)
佐倉ハーモニーホール(佐倉市民音楽ホール)
お問い合わせ:佐倉ハーモニーホール(佐倉市民音楽ホール) TEL:043-461-6221
【長野】 12月22日(金)/12月23日(土) 15:00開演(14:30開場)
八ヶ岳高原音楽堂
お問い合わせ:八ヶ岳高原ロッジ TEL:0267-98-2131
【新潟】 12月24日(日) 14:00開演(13:30開場)
柏崎市文化会館アルフォーレ
お問い合わせ:柏崎市文化会館アルフォーレ TEL:0257-21-0010

宮田 大(Dai Miyata)

2009年ロストロポーヴィチ国際チェロコンクールにおいて、日本人として初めて優勝。これまでに参加したすべてのコンクールで優勝を果たしている。その圧倒的な演奏は、作曲家や共演者からの支持が厚く、世界的指揮者・小澤征爾にも絶賛され、日本を代表するチェリストとして国際的な活動を繰り広げている。
2009年にスイスのジュネーヴ音楽院卒業、2013年6月にドイツのクロンベルク・アカデミー修了。
チェロを倉田澄子、フランス・ヘルメルソンの各氏に、室内楽を東京クヮルテット、原田禎夫、原田幸一郎、加藤知子、今井信子、リチャード・ヤング、ガボール・タカーチ=ナジの各氏に師事する。
これまでに国内の主要オーケストラはもとより、パリ管弦楽団、ロシア国立交響楽団、フランクフルトシンフォニエッタ、S.K.ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団、スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団、プラハ放送交響楽団、ハンガリー放送交響楽団、ベトナム国立交響楽団などと共演している。また、日本を代表する多くの演奏家・指揮者との共演に加え、小澤征爾、E.インバル、L.スワロフスキー、C.ポッペン、D.エッティンガー、V.ポリャンスキー、V.シナイスキーをはじめとした指揮者や、L.ハレル、G.クレーメル、Y.バシュメット、M.ヴェンゲーロフ、A.デュメイなどの奏者と共演。
「小澤征爾さんと音楽で語った日~チェリスト・宮田大・25歳~」(芸術祭参加作品)、「カルテットという名の青春」「NHK ワールド “Rising Artists Dai Miyata”」などのドキュンメント番組のほか、「クラシック倶楽部」「ららら♪クラシック」「題名のない音楽会」「報道ステーション」「日経スペシャル招待席~桐竹勘十郎 文楽の深淵」「徹子の部屋」など、メディアにも数多く出演している。また、チェロ奏者では異例のサントリーホール、ミューザ川崎など2,000席以上のホールが満席になったことでも話題を呼んだ。
録音活動も活発で、2022年に『ラフマニノフ:チェロ・ソナタ』をリリース。2021年にウェールズ弦楽四重奏団、三浦一馬、山中惇史らを迎えた「Piazzolla」。2020年はギタリスト・大萩康司との初のデュオアルバム「Travelogue」。2019年はトーマス・ダウスゴー指揮、BBCスコティッシュ交響楽団との共演による「エルガー:チェロ協奏曲」をリリース。欧米盤が、欧州のクラシック界における権威のある賞の一つ「OPUS KLASSIK 2021」において、コンチェルト部門(チェロ)で受賞。
また『サン=サーンス:白鳥』、『ポンセ:エストレリータ』、『ファリャ:火祭りの踊り』を新録し配信リリース。(日本コロムビア)
第6回齋藤秀雄メモリアル基金賞、第20回出光音楽賞、第13回ホテルオークラ音楽賞を受賞。第74回日本音楽コンクール優勝。第35回江副育英会奨学生。ローム・ミュージックファンデーション奨学生。
近年は国際コンクールでの審査員や、ロームミュージックセミナーの講師を務めるなど、若手の育成にも力を入れている。
使用楽器は、上野製薬株式会社より貸与された1698年製A.ストラディヴァリウス“Cholmondeley”である。


宮田大 公式Facebook
宮田大 公式X(旧Twitter)
宮田大 公式Instagram

SHARE

旧Twitter Facebook