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HOMEインタビューピアノ1台、兄弟ふたり、20年―― ピアノデュオ レ・フレール
インタビュー2026.3.7

ピアノ1台、兄弟ふたり、20年―― ピアノデュオ レ・フレール

 1台4手の“キャトルマン・スタイル”で独自の音楽世界を切り拓いてきた、兄弟ピアノデュオ「レ・フレール」。「音楽にしがみつくしかなかった」と語る兄・守也さんと、「音楽だけで生きていく」と決意した弟・圭土さん。別々のきっかけでピアノを始めたふたりは、やがて1台のピアノを分かち合う運命へと導かれていきます。
 結成秘話から代表曲への思い、そして20年以上にわたり連弾にこだわり続けてきたふたりの覚悟……ピアノと音楽への揺るぎない情熱をたっぷりとうかがいました。

兄弟それぞれの音楽物語

子どものころ

―― おふたりとも音楽を始めたきっかけからおうかがいします。

守也 ピアノを習う前の11歳ごろ、自己流で作曲のまねごとのようなものを始めたのですが、それがとってもおもしろかったのです。その1年後の12歳でピアノを習い始めました。それまではむしろ絵を描いたり工作をする方が好きで、音楽は「歌うのって楽しいな」くらい。家にピアノもありませんでしたし、習う予定もまったくありませんでした。
圭土 6歳からピアノを習い始めました。僕の場合は当時きょうだいでピアノを習っている者もいなかったし、両親も音楽をやっていたわけではなかったので、自分の意志で親にお願いして始めました。ピアノは家にありませんでしたが、姉がクラシックギターを習い始めて、その教室に一緒についていくうちにピアノに興味を示し始めたようです。

―― 圭土さんは6歳のときに自分の意志で始めたとのことですが、その年齢で自己主張できるのはすごいですね。おふたりの年齢差を考えると、同じくらいの時期にそれぞれピアノを始めたのでしょうか?

圭土 そうですね。僕が6歳で始めて、兄が1年後だったので。

―― 守也さんは11歳で始めて、そこから3年で海外に行こうと決心されたわけですが、なかなかできる決断ではないので驚きです。

守也 ルクセンブルクの学校は初心者同然でも受け入れてくれたので、留学といっても試験やコンクールをパスして入学するという形ではありませんでした。ゼロからスタートできる環境です。日本でももちろん学校を探しましたが、なかなか音楽だけを学ぶ学校というのは難しくて、海外という選択肢が出てきました。

―― とはいえ、15歳で海外へ行くというのはなかなか簡単にできる決断ではありません。

守也 そうですね。実は先ほど圭土の話に出てきたギターを習っていた姉が先にベルギーに滞在していて、僕がルクセンブルクに来るなら、ということで現地の仕事を探して面倒を見てくれていたのです。両親も姉とふたりなら安心という気持ちがあったのだと思いますし、僕自身も姉がいる心強さは大きかったです。ひとりだったらやっぱり決断できなかったかもしれませんね。

―― 言葉はどのように習得されたのでしょうか。

守也 もちろん日本で勉強していきましたが、話せるようになったのは現地で暮らし始めて3か月経ったころくらいでしょうか。やっと怖くなくなって、片言で友だちと学校で話すうちに日常会話ができるようになっていきましたね。当時はなにも考えていなかったから、いまだったらとても怖くて難しいかもしれません(笑)。

―― 圭土さんが同じくルクセンブルクに行かれたのは、やはり守也さんの影響が強かったのでしょうか?

圭土 そもそも僕の場合は小学生のころから「ピアニストになりたい」という夢がありました。そんななか、兄がルクセンブルクに留学したのです。その留学先の先生がすばらしく、初心者同然の兄がみるみるうちに上達していくのを見て、僕もぜひこの先生につきたいと希望して現地に行きました。

成るべくして生まれた“レ・フレール”

―― おふたりとも、10代のころにあこがれていた音楽家はいますか。

圭土 ドイツ人のブギ・ウギ・ピアニスト、アクセル・ツヴィンゲンベルガーです。僕の師匠でもあって、いまではもう家族のような付き合いですが、彼の演奏を10代のときに聴いて衝撃を受けました。ブギ・ウギ・ピアノはアメリカ生まれの音楽ですが、いまはヨーロッパのほうが盛んに弾かれているピアノスタイルなんです。ヨーロッパに留学しなければアクセルには出会えなかったと思うので、運命だったかもしれませんね。
守也 僕の場合は作曲が楽しくて音楽を始めたところがあるので、とくに誰かにあこがれるというよりは、音楽全般に興味をもって、いろいろな音楽を吸収したいという気持ちの方が強かったですね。そのきっかけが映画「ロッキー」のサウンドトラックで、当時すごくハマって聴いていたため、ビル・コンティの作品は大好きでした。

アクセル・ツヴィンゲンベルガーと圭土

―― 音楽をお仕事にしようと決心されたのはいつごろだったか覚えていらっしゃいますか?

守也 レ・フレールを始めたときに、この活動はずっと続けていこうと思いました。それこそ、留学を終えて日本に帰ってきた当時は敬語も話せないどころか、日本語もあやしくなっていたので、一般的なアルバイトなんかもなかなかできませんでした。スタジオミュージシャンをやったり人に教えたりなど、音楽だけはずっと続けていたので、音楽に頼らざるを得ない状況がしばらく続いていました。音楽にしがみつく、というのでしょうか。そんななか始めたレ・フレールは、仕事になるかは別として、ずっと続けなければいけないものだと強く思ったことを覚えています。
圭土 そのころの僕は、ルクセンブルクから帰ってきてブギ・ウギをマスターしようとしていた期間でした。皿洗いや洗車などいろんなアルバイトをしてお金を稼ぎながら、ヨーロッパへ行く生活を繰り返していました。それを6~7年くらい続けて、「ここからは一切音楽以外のことではお金を稼がないぞ、音楽だけで食べていくぞ」と決めたのが2002年。そこを皮切りに、音楽家として生きていくという意識に変えました。

―― おふたりともレ・フレールの結成がきっかけになっているのですね。

圭土 そうですね。レ・フレールの結成が2002年、その4年後の2006年にデビューだったので。そこから突っ走ってきました。
守也 先ほどもあったように、僕の場合は音楽以外の道に進みようがなかったという理由が大きいです。でも料理だったり絵だったり、クリエイティブに創造することがやっぱり好きなので、もし音楽以外だとしてもほかのジャンルの芸術活動をしていたかもしれませんね。

―― ところで、レ・フレールはどんなきっかけで結成されたのでしょうか。

守也 当時僕が飼っていた犬が交通事故にあってしまいまして、これがけっこう大きな事故で手術が必要になってしまった。アルバイトで生活していたので、手術代が払えなくてとても落ち込みました。ですが圭土が「じゃあふたりでコンサートをやって、手術代を稼ごう!」と言ってくれたのです。それが2002年のできごとで、結成のきっかけでした。
圭土 小さいころから発表会などで連弾自体はよくしていたので、なんらかの形で結成はしていたかもしれませんが、これが決定的なきっかけになりましたね。そして1台4手にこだわって活動していくうちに、僕らの音楽を支持してくださるいろんな方と出会うようになり、デビューへとつながっていきました。

レ・フレール結成当時

―― なるほど、必然的なきっかけだったのですね。ちなみに兄弟だと喧嘩になったりはしないのでしょうか。

守也 しないようにする、という感じでしょうか。僕らの場合はお互いが作曲しますが、相手の作品には口を出しません。作曲者の方がその曲の主導権を握る、と決めてやっています。既存の作品をアレンジする場合も、主として担当する方を決めているので、本当によっぽど意見がある場合でないとあまり言わないですね。「ここはもっとこうした方がいいんじゃないか」など、クオリティを上げるための意見が出ることはありますが、しっかり役割分担をしています。
圭土 そもそも5歳も離れているので、小さいころからあまり喧嘩自体をしませんでした。僕たちは7人きょうだいなのですが、どちらかというと僕は下の方だったので、守也も含めた上のきょうだいたちは喧嘩をするような対象ではありませんでした。
守也 僕ら以外のきょうだいたちもみんなそれぞれピアノやギターを習っていましたが、最終的に音楽を続けたのが僕と圭土のふたりです。なので、子どものころはきょうだい同士で合奏もしていましたよ。

―― 2台ピアノではなく、連弾1台4手の連弾になったのもきっかけがあったのでしょうか。

守也 2台ピアノもやったことはありますが、単純にピアノを2台借りるとお金がかかる。そして、最初の2002年の結成公演がライブハウスだったので、ピアノが1台しかありませんでした。最初はそれぞれソロで演奏して、最後にアンコール的な感じでちょっとだけ1台4手をやったら、お客さんの反応がとてもよかった。そこから少しずつ、1台4手のレパートリーを増やしていきました。でもやっぱり一番の理由は、お金がかからないからでしたね(笑)。あえて「兄弟で1台4手にこだわった」という構成が最初にあったわけではなくて、成るべくして決まっていきました。
圭土 兄弟ひとつ屋根の下で生活していた当時、ピアノは1台しか家になかったので、アレンジをどうこう話し合っていくうちに、どうしても1台連弾でのアレンジになっていくんですよね。

変わったもの、変わらないもの

―― ともに多くの苦楽を乗り越えてきたかと思いますが、これまでに一番印象に残っているエピソードを教えてください。

守也 長く活動してきたのでいろいろと印象的な場面はありますが、ルクセンブルクで公演をしたことは、僕のなかでとても大きなできごとでしたね。凱旋公演とでも言いますか、師匠やお世話になった先生たち、知り合いもたくさん来てくれて、その前でコンサートを開くのはとてもうれしい経験でした。デビューしてから3~4年、2009年くらいのできごとだったかな?
圭土 僕の場合はデビュー直前、ほかのアルバイトは一切やめて、音楽だけでやっていこうと決めたあの瞬間でしょうか。あとは当時、子どもたちの前で演奏する機会が多かったのですが、その子どもたちの反応はとても印象に残っていますし、作曲を始める原動力にもなりました。子どもたちの前でブギ・ウギを弾いて、ものすごく喜んでくれて、「いままで僕たちがやってきた音楽はまちがっていなかったな」という確信になったのです。それまで作曲は一切やっていませんでしたが、その確信を持たせてくれた子どもたちへの恩返しのつもりで曲を書き始めました。それが、自分たちで曲を作って弾いていくという、レ・フレールの原型にもなっています。僕はそれまでピアニスト志望だったので、だれかが作った曲しか弾いていませんでしたから。

幼稚園での公演

―― そんな経緯を経ておふたりとも作品を書かれていますが、アレンジは譜面に残すタイプですか? 頭のなかに入っているタイプですか?

守也 僕は譜面が苦手なのでほとんど使わないんです。頭と手で覚えています。簡単なメモくらいは残しますが、基本の記録は録音です。
圭土 僕は楽譜に書く場合と、録音の場合と、頭のなかだけの場合と、いろいろあります。作品によってコード感やこだわりを持っている部分は、楽譜に書き残さないと忘れてしまったり、あとから聞き直すとぜんぜん違っていたりもするので、譜面に記録します。でも録音で残しておくと、それを聞き直せばすぐに弾けるので、一番手っ取り早いですよね。

―― 手と頭で覚えておいた場合、次に合わせたときにお互いの記憶が違ったりすることは起きないのか気になります。

圭土 作曲の活動はお互いそれぞれやっているので、ふたりの間で違うことはないですね。作曲者が絶対なので。
守也 構成のまちがいなんかはしょっちゅうありますよ。「こんなんだったっけ?」「そうだったかも」とか言い合って、確認しながら直していきます。
圭土 曲によっては楽譜に書いて、それぞれに弾いてもらうこともありますし、コードだけ伝えることもあります。なので一期一会的な演奏が多いですね。

―― パート決めはどうされているのでしょうか。

守也 これも曲によりますが、だいたい作曲者が決めています。
圭土 作曲者が相手にどちらを弾いてほしいかを決めて振ることが多いですね。

―― デビューから20年が経過して、当時といまとで変わったなと思う部分、逆に変わらない部分はありますか?

守也 やればやるほどピアノの魅力を発見していくので、ピアノに対する意識はぜんぜん違いますね。いま振り返ると、当時は漠然と、ただひたすらにがむしゃらだったなと思います。経験を重ねていくごとに、こういう音色を出したいとか、こういう表現をしたいというのが明確になっていった気がします。
圭土 演奏はずいぶん変わったと思います。単純に、それなりに上手くなっているという自負はありますし、やっぱり20代の録音を聴くと青いなと思いますね(笑)。それがいい悪いではなくて、当時の演奏をいま再現することはできませんし、時間を経てどんどん良くなっているかなと。変わっていない部分は、トークが下手ということでしょうか(笑)。MCがかみ合っていないとか、そんな部分はぜんぜん変わっていませんね。成長してない(笑)。

―― でもお客さんはきっとそこが楽しみなんですよね。

圭土 演奏をバッチリ決めても、トークがバラバラなのは昔から変わっていないなと思います(笑)。

―― ちなみに、これまでの作品でいちばんお気に入りや自信作を教えていただけますか?

守也 難しいな。作品によって魅力が違ったりするので……圭土はありますか?
圭土 20年やっていると、ファンのみなさんが選んでくださるんですよね。お気に入りという意味ではすべてお気に入りなのですが、「みなさんはこの曲が好きなんだな」という反応を見て自信をもらったりだとか、自分もその曲があらためて好きになったりだとか、長くやっているとそういったできごとはありますよね。

―― では、お客さんからの手ごたえを一番感じる作品はどちらでしょうか。

圭土 ありがたいことにほとんどの曲がそうなのですが、やっぱりデビュー曲の《Boogie Back to YOKOSUKA》は、ファンのみなさんもレコード会社の方も気に入ってくださっているんだなと感じます。この作品はふるさとの人たちをイメージした曲なので、デビュー曲になったのもうれしかったし、アルバムにも入ってみなさんが愛してくださって、楽曲が独り立ちしていったなと思っています。
守也 それはありますね。20年前から応援してくださっているお客さんもいらっしゃいますし、みなさんこの曲に対して強く思ってくださっている。ライブで毎回弾く《On y va !》という手拍子をあおる曲も、それがレ・フレールとの出会いだったとか、印象に残った曲だというエピソードを聞いて、やっぱりファンのみなさんと一緒に作っていた特別な作品だなと思っています。僕たちはただ弾いていただけですが、20年かけてみなさんが育ててくださった。僕らの曲を愛してくれて、本当にありがたいです。

BOOGIE BACK TO your townツアー

異なる才能がぶつかる一夜を!

―― ここからは2026年3月11日(水)に東京文化会館で行われる、ららら♪プレミアムコンサート『Duo Fest.2 ~Beyond Classics~ Piano×Piano』についておうかがいします。4組のデュオが出演するレアな公演になっております。

圭土 ほかのアーティストのみなさんもすばらしいので、僕らの色がより出てくる演出とプログラミングにしたいと考えています。我々の一番の強みはやっぱりオリジナル曲だと思っているので、持ち時間のなかでどれだけ出していけるかなと、いろいろ確認中です。
守也 1台4手にこだわって20年やってきたのと、やっぱり兄弟ならではのサウンドが聴きどころですね。僕らにしか出せない音とオリジナル曲はやはり強みです。
圭土 オリジナル曲にこだわっていることに加え、自分たちの奏法を「キャトルマン・スタイル」と呼んでいますが、そのキャトルマン・スタイルならではの演奏方法がたくさんあります。ピアニストというよりは「作り手」であることが、レ・フレールの大きな魅力でもあると思うので、そこは見ていただきたいですね。

―― ほかのペアについてはどういった印象を抱かれていますか? アンセットシスのおふたりとはご共演歴がありますね。

守也 アンセットシスとはまたご一緒できるので楽しみです。あとは最近話題のYouTuberピアニストであるござさん、Budoさんは新しいスタイルのピアニストということで、どんな雰囲気なのか気になりますね。これまでにクラシックやジャズなど、さまざまなジャンルのピアニストの方とご一緒する機会がありましたが、YouTuberピアニストとは初共演だと思います。魅せ方などもステージピアニストとはまたちょっと違ったりするのかな? 新鮮で楽しみですね。
圭土 みなさん、お若いですよね。若いときのパワーってすごい。30代くらいの一番いい時期というか、そういうタイミングを彼らと一緒に過ごせるのはとてもうれしいです。僕は40代、兄は50代ですが、僕らの世代とはまた違う感覚を持っていると思うので、刺激を楽しみにしています。

―― 今回、この『Duo Fest.2 ~Beyond Classics~ Piano×Piano』のオファーを受けたときはどう思われましたか?

圭土 めちゃくちゃうれしかったです。本当にこだわりをもってデュオをやってきたので、声をかけていただいたのはとてもうれしいですね。
守也 こういったフェスティバルがもっと増えてもいいんじゃないかと思いますね。

―― ピアノデュオを演奏する側としてのおもしろさはどこにあると思われますか。

守也 楽器1台でできるアンサンブルってなかなかないんですよね。アンサンブルというと、自分の楽器を持ち寄ってやるものになってきます。ピアノが1台あればできるアンサンブルが「連弾」なので、もっとメジャーに広まってもいいんじゃないかな。その魅力を実際に聴いて、知る場所がやっぱりコンサートになるので、今回みたいにいろんなピアニストがデュオの魅力を伝える機会があるのはすばらしいですね。
圭土 デュオで弾くことによって、ソロよりもバンド感が出るんですよ。タイプの違うピアニスト同士だとそれがより出て、これだけでも魅力が2倍以上になってくるのが、デュオやグループのいいところですよね。ソロはソロでしかできないことはいっぱいありますが、デュオもまたデュオでしかできないことがあります。そんななか、みなさんそれぞれ違う探求をされているタイプのデュオなので、とてもおもしろいお祭りのような公演になると思いますよ。最後には全員での共演もありますし、これもまた楽しみです。

―― レ・フレールとしての今後の展望を教えてください。

守也 まずは身体が動くうちはやれることをやっていこう、ですね。もう展望を話すような歳でもないので(笑)、身体が動く間はがんばります。
圭土 若いときの「俺のテクニックを見ろ」的にわーっと詰めこんでいく、というのも魅力のひとつですが、だんだん歳を取ってくると、一音一音に込める気持ちが強くなっていきます。「これ、連弾である必要ないんじゃない?」みたいな曲をふたりで演奏するとか、そういう領域に入っていったりもするのかな? そういう世界が待っていてもまた楽しいかもしれませんね。

―― ありがとうございました。最後に、公演に足を運ぶファンへメッセージをお願いします。

守也 ピアノデュオならではのサウンドの魅力があります。いろんなアーティストがいろんなサウンドを奏でるステージになるので、とてもぜいたくですよね。多くの方に楽しんでいただけると思います。
圭土 クラシックからブギ・ウギまで……今回はジャンルも幅広いですよね。多くの要素を散りばめたデュオが集まる、これまでにない機会なので、期待して聴きに来てください。

<文・取材 浅井彩>

今後の公演情報

公演名 ららら♪プレミアムコンサート
『Duo Fest.2 ~Beyond Classics~ Piano×Piano』
日時 3月11日(水) 19:00開演(18:15開場)
会場 東京文化会館 大ホール
出演 ◎レ・フレール(斎藤守也 × 斎藤圭土)
◎金子三勇士 × 小井土文哉
◎アンセットシス(山中惇史 × 高橋優介)
◎ござ × Budo
プログラム 【レ・フレール】
ディズニーランド®メドレー
Boogie Back to YOKOSUKA ほか

【金子三勇士 × 小井土文哉】
モーツァルト:2台ピアノのためのソナタ K448より 第1楽章
ホルスト:組曲《惑星》より 第4曲〈木星〉 ほか

【アンセットシス】
エルガー(高橋優介編):愛のあいさつ
J.ウィリアムズ(山中惇史編):映画『スター・ウォーズ』より「 メイン・タイトル」 ほか

【ござ × Budo】
21世紀のスキッツォイド・マン(キング・クリムゾン)
月影の夜想曲(ショパン×ドビュッシー) ほか

【フィナーレ 出演4組全員による】
ラヴェル:ボレロ(Duo Fest.2オリジナルバージョン)

※演奏予定曲は変更になる場合があります。
チケット 全席指定:S席8,000円 A席7,000円 B席6,000円 C席5,000円
詳細 詳細はこちらから
お問い合わせ ウドー音楽事務所
TEL:03-3402-5999(月・水・金12:00~15:00)

レ・フレール(Les Freres)

斎藤守也(さいとうもりや・兄)と斎藤圭土(さいとうけいと・弟)の兄弟によるピアノデュオ。
兄弟ともにルクセンブルク国立音楽学校に留学。ガーリー・ミューラー氏に師事し、クラシック・ピアノを学ぶ。コンポーザー・ピアニストとしてオリジナル楽曲の制作とライブを両軸に活動。故中村とうよう氏(音楽評論家)に「斎藤守也・圭土の音楽は、いま世間一般に流通するどの音楽ともまったく似ていない。(『芸術新潮』2008年11月号)」と評された独創的な楽曲とピアノプレイスタイル「キャトルマンスタイル」を兄弟二人で確立。2本の手では成し得ない演奏法を4本で探りながらできた、そのプレイスタイルは他に類をみない。
2002年9月3日、出身地である横須賀のライブハウスにおいて「レ・フレール(フランス語で「兄弟」を意味する)」として活動を開始すると、その斬新かつ繊細なプレイスタイル(1台4手連弾)、交響曲や器楽セッションを想起させるオリジナル楽曲、そしてライブパフォーマンスにより瞬く間に日本全国で「ピアノ革命」と話題となる。
2006年11月8日にリリースしたメジャーデビュー作『PIANO BREAKER / ピアノ・ブレイカー』(Universal Music)はオリコンウィークリーチャートにおいてピアニストデビュー作歴代最高位を塗り替え、史上初のTOP20入りを果たし、さらにゴールドディスクを獲得。
ジャンルを問わず、あらゆる年齢層をひきつけ、聴く人の魂を揺さぶる熱いオリジナルサウンドが着実に評価を高め、フランス・ベルギー・韓国でもメジャーデビュー(Universal Music)を果たし、ヨーロッパ各国・韓国・オーストラリアの主要都市などでツアーを開催。ピアノ一台で世界各国の聴衆を熱狂の渦に巻き込んでいる。これまでに、ハンク・ジョーンズ氏(Pf)など、海外アーティストとのセッションをはじめ、オリジナル楽曲をベースとしてオーケストラやソロアーティストとの融合を行うなど独自のアプローチで「連弾」を追究しつづけている。
楽曲制作・提供では、テレビCM(ハウス食品「ソイチップス」「フルーチェ」・ハウスウェルネスフーズ「C1000レモンウォーター」・八木木材産業「エピオス・ロングライフ」・YOUテレビ他)、舞台(宝塚歌劇作品『オネーギン』他)、映画(『4分間のピアニスト』2007年ドイツアカデミー賞受賞作品イメージ楽曲)、テレビ番組(TBS「はなまるマーケット」エンディングテーマ)、JAL・ANAの機内放送に採用されるなど多方面にわたり、各業界からの支持も厚い。
結成時から続けている保育園や幼稚園での演奏活動や、災害復興を機にプロジェクト化した「こどもたちへの音楽支援活動」を全国各地で行うなど、次世代のこどもたちへの芸術文化発展にも大きな力を注ぎ、「レ・フレール」という唯一無二の音楽ジャンルを形成しながら世界に向けて発信し続けている。
これまでに6枚のオリジナルアルバムを発表。オリジナル楽曲制作を軸にしながら、さまざまなジャンルとのコラボレーションにより多彩な表情も魅せている。2019年9月、ウォルト・ディズニー・レコードよりディズニー公式アルバム『Disney on Quatre-Mains(ディズニー・オン・キャトルマン)』を、2021年9月、ユニバーサル ミュージックより津軽三味線の第一人者・吉田兄弟とのコラボレーションアルバム『吉田兄弟×Les Frères』をリリースした。2022年8月、6枚目となるオリジナルアルバム『Timeless』(Universal Music)をリリースし、同年9月に結成20年を迎えた。2024年3月には、東京オペラシティコンサートホールで開催された「20thアニバーサリーコンサート(2023年9月2日)」全編を収録した、DVD & Blu-ray『レ・フレール 20thアニバーサリーコンサート ─Timeless & Very Best─』(Universal Music)をリリースした。

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