Budo Classic ALL TIME BEST 2025 Japan Tour

＜6月28日　北海道・札幌コンサートホールKitara　ほか＞　「ららら♪クラブ」読者のみなさまは、「Budo／ぶどう」というYouTuberをご存じだろうか。長髪でときにはマスク姿の怪しい風貌の男がストリートピアノなどにふらりと現れては、超絶技巧のクラシック音楽を奏でてゆく……という動画が爆発的な人気を博し、数か月で再生数は100万回を超えた。現在のYouTubeチャンネル登録者数は12万人を超え、2023年には浜離宮朝日ホール、紀尾井ホール公演が完売となり、2024年にはサントリーホールでの公演も完売するなど、その人気はうなぎのぼりだ。ストリートピアノが中心のピアノ系YouTuberというと、アニソンやゲーム音楽などの超絶技巧アレンジを主軸とする演奏家も多い中、Budoはあえてクラシック音楽に正攻法で取り組み、高い演奏技術で聴衆を魅了し続けている。Budoをきっかけにクラシック音楽を知った、ハマったという人が着実に増えている。
　6月28日（土）の札幌公演を皮切りに、8月8日（金）の東京・サントリーホール公演まで、大阪、福岡、宮城、愛知、岡山と日本全国をめぐる本ツアーの曲目は、Budoのチャンネルの中でも特に人気の高い作品を中心にピックアップ。ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第14番《月光》の第3楽章や、リスト編曲による交響曲第5番《運命》第1楽章、さらにはクリントヴォルト編曲によるモーツァルトの《レクイエム》より〈怒りの日〉、リストの《ラ・カンパネラ》、そして20世紀を代表するピアニストのひとり、ウラディミール・ホロヴィッツ編曲によるビゼーの《カルメン》をはじめ、誰もが一度は耳にしたことのある作品がずらりと並ぶ。
　Budoならではの超絶技巧を、画面越しではなく、全身全霊で体感するまたとないチャンスだ。チケットのご購入はお早めに！

＜文・加藤新平＞

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