
<8月2日 東京・渋谷区文化総合センター大和田さくらホール> Shigeru Kawai国際ピアノコンクールは、日本が世界に誇るピアノメーカーである株式会社河合楽器製作所の創立90周年を記念して2017年に創設された、次世代を担うピアニストの発掘・育成、国際交流の推進、そして世界の音楽文化の振興を目的としている。
予備審査、一次予選、セミファイナル、そしてファイナルという四段階で構成されている本コンクールの最大の特徴は、日本国内で開催されるすべての審査会で河合楽器製作所のグランドピアノの最上級モデルである「Shigeru Kawai」を使用することにある。一次予選からファイナルにかけて使用する「SK-EX」は、ショパン国際ピアノコンクールをはじめ、世界各地の著名なピアノコンクールでピアニストから選ばれてきた、まさに河合楽器製作所のフラッグシップだ。
8月2日(土)のファイナル出場を目指して、日本、韓国、中国、台湾、アメリカ、ロシア、ドイツ、イタリア、スペイン、セルビア、ポルトガルから総勢60名のピアニストがしのぎを削る。
ファイナルの課題曲は、「2台ピアノによるピアノ協奏曲」である。国立モスクワ音楽院ピアノ科学科長兼教授のアンドレイ・ピサレフ、2019年の第16回チャイコフスキー国際コンクールで第3位と銅メダルを受賞したアレクセイ・メルニコフがファイナルの伴奏者を務める。課題曲として指定されている作品は、ベートーヴェン、モーツァルト、ショパン、シューマン、リスト、サン=サーンス、チャイコフスキー、ラフマニノフ、ラヴェル、そしてプロコフィエフと幅広い。
ピアノ・ファンにとって、もっとも暑い夏が始まる。将来有望な若手ピアニストの熱演に、大いに期待したい。ファイナルのプログラムは、課題曲の幅広さを反映して、きっとバラエティに富んだものになるはずだ。ピサレフとメルニコフによる伴奏にも要注目!
<文・加藤新平>
公演名 | 第5回 Shigeru Kawai 国際ピアノコンクール ファイナル |
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日時 | 8月2日(土) 13:00開演(12:30開場) |
会場 | 渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール |
出演 |
[ピアノ]アンドレイ・ピサレフ、アレクセイ・メルニコフ コンクール ファイナル出場者 |
お問い合わせ |
Shigeru Kawai国際ピアノコンクール事務局 TEL:03-3407-1738 |