
<7月3日 神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホール ほか> 1981年、ミュージカル《キャッツ》でデビューを果たしたイギリス出身のソプラノ歌手で、クラシック音楽とポップスを融合させた新ジャンル「クラシカル・クロスオーバー」発展の立役者といえば……? アメリカのビルボード・チャートでクラシック音楽部門とダンス音楽部門の両方で1位に輝いた唯一のアーティストといえば……?
―― そう、サラ・ブライトマンである。《オペラ座の怪人》のクリスティーヌ役は、当時のパートナーであった作曲家のアンドリュー・ロイド=ウェバーが彼女のために書き下ろした役である。彼女がいなかったら《オペラ座の怪人》は書かれていないか、まったく別の作品になっていたかもしれないのだ。それほどに、サラ・ブライトマンが音楽史に与えている影響は大きい。力強さと透明感を併せ持つ圧倒的な美声と、ミュージカルで鍛え抜かれた、歌詞のひとつひとつをくっきりと浮かび上がらせるクリアな発音は、英語圏を飛び出して全世界を席巻している。特にわが国では、1996年にアンドレア・ボチェッリとのデュオでリリースした《タイム・トゥ・セイ・グッパイ》の人気が高い。
日本ツアーの開催に際し、彼女は「私にとって特別な存在である日本を再び訪れることができることをとても楽しみにしています。日本のみなさんはいつも温かく迎えてくださり、とても心温まる存在です」とのコメントを寄せている。2013年に発表したアルバム『Dreamchaser』の日本盤では、ボーナス・トラックに収録されたジブリ映画『となりのトトロ』挿入歌《風のとおり道》を日本語で歌唱するなど、日本の楽曲と日本語の響きをリスペクトしてくれていることも、日本のファンにとってはうれしいことだ。
本ツアーの曲目は、本稿執筆時点では未発表だが、彼女の美声が存分に活かされる楽曲とゴージャスなアレンジ、そして洗練された舞台演出に期待が高まる。
2025年の夏の始まりを、サラ・ブライトマンが熱くする。全身で美声を浴び、酔いしれようではないか。
<文・加藤新平>
公演名 | A Starlight Symphony / An Evening with Sarah Brightman |
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日時・会場 |
●7月3日(木) 19:00開演(18:00開場) パシフィコ横浜 国立大ホール ●7月5日(土) 18:00開演(17:00開場) 7月6日(日) 15:00開演(14:00開場) 東京国際フォーラム ホールA ●7月7日(月) 18:30開演(17:30開場) 仙台サンプラザホール ●7月9日(水) 19:00開演(18:00開場) 7月10日(木) 19:00開演(18:00開場) グランキューブ大阪(大阪府立国際会議場) ●7月12日(土) 18:00開演(17:00開場) ロームシアター京都 ●7月14日(月) 19:00開演(18:15開場) 福岡サンパレス ホテル&ホール |
出演 | サラ・ブライトマン |
チケット | 全席指定:S席22,000円 A席21,000円 VIPパッケージ120,000円(公演チケットS席含む) |
お問い合わせ |
ウドー音楽事務所 TEL:03-3402-5999 |