
<7月9日 東京オペラシティ コンサートホール> エマニュエル・パユのフルートの音色が再び東京オペラシティを埋めつくす。世界中で活躍するパユの無伴奏フルートによる『SOLO』も第4回。フルート音楽を存分に楽しみたい方には、ぜひともおすすめしたい演奏会だ。
今回はバロック期を代表するJ.S.バッハの《無伴奏フルート・パルティータ》イ短調 BWV1013と、20世紀フランスの作曲家、アンドレ・ジョリヴェの《5つの呪文》を交互に配したプログラムが軸となっている。生きていた時代も国も違う2作品の、まったく異なる響きを楽しみたい。
また、パユのために作曲されたギスラドッティル、トレス2名による作品が聴けることも、とても貴重な機会だ。現代の作曲家たちが、パユのためにどのような作品を書いたのだろうか……と期待が高まる。そして最後に演奏されるのは、ピルヒナーの《記念碑の代わりに…》。冒頭の跳ねるような音楽からは、作曲家の音楽のルーツであるジャズの要素も感じられる。
当日はパユの卓越した技術と、深く煌びやかなフルートの音色が会場に満ちあふれるだろう。さまざまな時代や国を行き来する、フルート音楽による旅をぜひ楽しんでいただきたい。
<文・山下実紗>
公演名 | エマニュエル・パユ SOLO Vol.4 |
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日時 | 7月9日(水) 19:00開演(18:20開場) |
会場 | 東京オペラシティ コンサートホール |
出演 | [フルート]エマニュエル・パユ |
プログラム |
イベール:小品 ジョリヴェ:5つの呪文 J.S.バッハ:《無伴奏フルート・パルティータ》イ短調 BWV1013 ギスラドッティル:レイジー・ヴィーナス・シンドローム(オール・バイ・イットセルフ)(2024) トレス:呪文(2019) ニールセン:《母》Op.41から〈子どもたちが遊んでいる〉 ピルヒナー:記念碑の代わりに…(1986) |
チケット | 全席指定:5,000円 学生2,000円 |
お問い合わせ |
東京オペラシティチケットセンター TEL:03-5353-9999 |