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<6月1日 大阪・茨木市文化・子育て複合施設おにクル> パリ・オペラ座(パリ国立歌劇場)の起源をさかのぼると、1661年に創立された「王立舞踊アカデミー」に行き着く。創設者はあのルイ14世だ。音楽史に残る数多くの名作がこの劇場で初演され、ヨーロッパの音楽文化の発信源のひとつとしての地位をゆるぎないものにしている。
本公演では、パリ国立歌劇場管弦楽団の木管セクションを率いる名手5名による木管五重奏団が、アイルランド出身のソプラノ歌手サラ・シャインとともに、珠玉の名曲を披露する。
モーツァルトの《魔笛》より〈序曲〉〈パミーナのアリア〉や、ビゼーの《カルメン》より〈前奏曲〉〈ジプシーの歌〉〈ハバネラ〉〈闘牛士の歌〉、プッチーニの《ジャンニ・スキッキ》より〈私のお父さん〉は、オペラ・ファンならだれもが知る名曲。グリーグの《ペール・ギュント》より〈朝〉〈ソルヴェイグの歌〉にも期待したい。〈朝〉は現在某ドリンク剤のCMソングになっているし、〈ソルヴェイグの歌〉の旋律は北欧的な情緒にあふれている。近年《ペール・ギュント》の実演に接する機会が少なくなっていただけに、本公演での演奏が楽しみだ。
ラヴェルの後期の傑作《クープランの墓》の木管五重奏版では、ラヴェルの旋律と和声の美しさを存分に堪能できるはず。そして木管五重奏といえばこれ! というのが、イベールの《3つの小品》だ。木管五重奏ならではの響きを活かした軽妙洒脱な作品から、フランスの風を感じてほしい。
<文・加藤新平>
公演名 | パリ・オペラ座の木管五重奏団 |
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日時 | 6月1日(日) 14:00開演(13:15開場) |
会場 | 茨木市文化・子育て複合施設おにクル ゴウダホール |
出演 |
[ソプラノ]サラ・シャイン [フルート]イリス・ダヴェリオ [オーボエ]フィリップ・ジョルジ [クラリネット]アレクサンドル・シャボ [バソン]テオ・サラザン [ホルン]ブラディミール・デュボワ |
プログラム |
モーツァルト:歌劇《魔笛》より〈序曲〉〈パミーナのアリア〉 グリーグ:歌劇《ペールギュント》より〈朝〉〈ソルヴェイグの歌〉 ビゼー:歌劇《カルメン》より〈前奏曲〉〈ジプシーの歌〉〈ハバネラ〉〈闘牛士の歌〉 ラヴェル:クープランの墓 プッチーニ:歌劇《ジャンニ・スキッキ》より〈私のお父さん〉 イベール:3つの小品 ほか |
チケット | 全席指定:S席4,000円 A席3,000円 U25割2,000円 |
お問い合わせ | 茨木市文化・子育て複合施設おにクル TEL:072-631-0296 |