<3月2日 北海道・札幌コンサートホール Kitara> 1998年、ワシントン・ナショナル・オペラ《後宮からの逃走》でアメリカ・デビューを果たして以来、ドレスデン国立歌劇場《ばらの騎士》、エディンバラ音楽祭《リナルド》、トリノ王立歌劇場《ラ・ボエーム》など、世界各地で出演を重ねてきた森麻季は、まちがいなく日本を代表するプリマドンナだ。
オルガニストの冨田一樹と組んでの本公演では、J.S.バッハ(グノー編曲)《アヴェ・マリア》や、フランクの《天使の糧》、フォーレの《夢のあとに》や《レクイエム》より〈ピエ・イエズ〉など、艶やかな美声にぴったりの名曲を披露する。冨田は2016年にライプツィヒ第20回バッハ国際コンクールのオルガン部門で、日本人として初めて第1位と聴衆賞を獲得した、今まさに波に乗る日本のオルガン界のホープ。J.S.バッハの名曲《トッカータとフーガ》ニ短調をはじめ、オルガン独奏の名曲も楽しめるが本公演の醍醐味だ。
Kitaraが誇るパイプオルガンは、ストラスブールの名門ケルン社製で、5,000本を超すパイプをもつ日本屈指の楽器である。フランスとドイツの名曲を、森麻季と冨田一樹のコンビで、Kitaraのパイプオルガンの響きとともに堪能する……これ以上の贅沢があるだろうか。
声楽ファン、オルガンファンはもちろんのこと、「そういえば、Kitaraにはよく行くけどパイプオルガン聴いたことなかったな」というそこのあなたにこそ聴いてほしいコンサートだ。
<文・加藤新平>
公演名 | ひな祭りコンサート 森 麻季 × 冨田 一樹 デュオ・リサイタル ~平和と愛の祈りをこめて~ |
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日時 | 3月2日(日) 13:30開演(13:00開場) |
会場 | 札幌コンサートホール Kitara 大ホール |
出演 |
[ソプラノ]森麻季 [オルガン]冨田一樹 |
プログラム |
J.S.バッハ:トッカータとフーガ ニ短調 BWV565 J.S.バッハ(グノー編曲):アヴェ・マリア ほか |
チケット | 全席指定:5,500円 |
お問い合わせ | オフィス・ワン TEL:011-612-8696 |