<2025年3月5日 神奈川・横浜みなとみらいホール> チャイコフスキー国際コンクール、エリザベート王妃国際音楽コンクールと並び、クラシック音楽の世界三大コンクールと称される、ショパン国際ピアノコンクール。ピアニストの最高峰を争うこのコンペティションで、第3位と第4位に入賞した若手ふたりがショパン国際ピアノコンクールから10年の時を経て、ソロとデュエットで競演する。
ケイト・リウは1994年、シンガポールに生まれ、8歳で渡米したあと、シカゴ音楽院、カーティス音楽院、ジュリアード音楽院で学んだ。エリック・ルーは1997年、米国マサチューセッツ州生まれ。リウと同じくカーティス音楽院で学んでいる。ふたりは2015年のショパン国際ピアノコンクールで本選に残り、リウは第3位、ルーは第4位に入賞したライバル同士だ。そして本公演のプロデューサーはふたりに続き、2021年のショパン・コンクールで第2位に入賞し、現在「横浜みなとみらいホール プロデューサー 2023-2025」を務める反田恭平。
前半はソロリサイタル。ルーによる《幻想ポロネーズ》、リウによる《葬送》など、ショパンの超有名曲を含むプログラムだ。ふたりそれぞれの持ち味を聴き比べるという、贅沢な楽しみ方ができる。
後半は2台のピアノで奏でるショパンのロンドと、モーツァルトのソナタ。ロンドはショパン唯一の2台ピアノ用作品。モーツァルトは2台ピアノ用作品をいくつか作曲しているが、完成したのは、この1曲のみで、ほかは断片しか残されていない。ふたりの楽聖の、ある意味貴重な作品を続けて聴く、稀有な機会となっている。
<文・小出和明>
公演名 | ケイト・リウ&エリック・ルー ソロ&デュオ・リサイタル「ショパン・ナイト」 |
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日時 | 2025年3月5日(水) 19:00開演(18:20開場) |
会場 | 横浜みなとみらいホール 大ホール |
出演 | [ピアノ]ケイト・リウ、エリック・ルー |
プログラム | ショパン:ポロネーズ第5番 嬰へ短調 Op.44、ポロネーズ 第9番変ロ長調[遺作] Op.71 No.2、幻想ポロネーズ 変イ長調 Op.61、ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調《葬送》Op.35、2台のピアノのためのロンド ハ長調 Op.73 モーツァルト:2台のピアノのためのソナタ ニ長調 K.448 |
チケット | 全席指定:S席6,000円 A席5,000円 U30 3,000円 高校生以下2,500円 |
お問い合わせ | 横浜みなとみらいホールチケットセンター TEL:045-682-2000 |