
<6月17日 東京・浜離宮朝日ホール> 9歳よりギターを始め、1963年に来日したナルシソ・イエペスに才能を認められてスペインへ移住し、イエペスのもとで研鑽を積んだ荘村清志。1974年からはNHK教育テレビ『ギターを弾こう』に講師として出演し、明快かつ的確な指導で好評を博した。この番組をきっかけにギターを始めた……という「ららら♪クラブ」読者の方も多いのではないだろうか。日本を代表するギタリストであるとともに、ギター指導者としての確固たるキャリアをもつ荘村は、2024年にデビュー55周年を迎えた現在も、精力的に演奏活動を展開している。
本公演では、ギター×フルート×ソプラノという極めて珍しい編成に取り組む。フルートのマーク・グローウェルズは、19歳でフランドル・オペラのオーケストラ奏者としてデビューしたのち、ブリュッセルのモネ劇場のピッコロ奏者、ベルギー国営放送交響楽団首席フルート奏者を歴任。1987年以降はソリストとして活躍しており、映画『アマデウス』のサウンドトラックの録音にも参加している。グローウェルズを語る上で欠かせないのが、アストル・ピアソラとの関係だ。1982年にリエージュ国際ギターフェスティバルの委嘱により作曲された《タンゴの歴史》は、ギターとフルートというタンゴの最も古い演奏スタイルに立ち返って作曲された作品であり、夜の街の気晴らしに過ぎなかったタンゴが、カフェ、ダンスホール、そして劇場へと広がってゆくようすを描いた組曲だ。そして、この作品の初演を担ったのがグローウェルズであり、そして《タンゴの歴史》は彼の演奏にほれ込んだピアソラによって、グローウェルズに献呈されている。
2012年にブルガリアのソフィア国立歌劇場《ジャンニ・スキッキ》で欧州デビューを果たして以来、世界的な活躍を続けている小林沙羅は、繊細で美しい声質で多くの人を魅了し、オペラと日本歌曲の両分野において好評を博している。
本公演では、タレガの《アルハンブラの思い出》などのギターソロから、フルートソロでドビュッシーの《シリンクス》など、またヘンデルの《オンブラ・マイ・フ》や童謡《赤とんぼ》などはソプラノ+ギターのデュオなど、さまざまな編成を楽しめる。フルート+ギターのデュオではもちろん《タンゴの歴史》も披露。ソプラノとフルートによる、ロドリーゴの《フアン・ラモン・ヒメネスの2つの詩》も要注目だ。そして、ソプラノ+フルート+ギターという珍しい編成で、ラヴェルの《魔法の笛》、サン=サーンスの《見えない笛》そしてアダンの《キラキラ星の主題による変奏曲》を取り上げる。
ギターを中心とする声楽と室内楽という、なかなか聴く機会のないサウンドに触れるチャンスだ。
<文・加藤新平>
| 公演名 | 荘村清志(ギター)&マーク・グローウェルズ(フルート)&小林沙羅(ソプラノ) |
|---|---|
| 日時 | 6月17日(水) 19:00開演(18:30開場) |
| 会場 | 浜離宮朝日ホール |
| 出演 |
[ギター]荘村清志 [フルート]マーク・グローウェルズ [ソプラノ]小林沙羅 |
| プログラム |
ヘンデル:オンブラ・マイ・フ(ソプラノ+ギター) ヘンデル:私を泣かせてください(ソプラノ+ギター) ソル:モーツァルトの「魔笛」の主題による変奏曲(ギターソロ) プホール:ブエノス・アイレスの雲(フルート+ギター) イベール:間奏曲(フルート+ギター) ドビュッシー:シリンクス(フルートソロ) ラヴェル:魔法の笛(ソプラノ+フルート+ギター) サン=サーンス:見えない笛(ソプラノ+フルート+ギター) 日本の歌:赤とんぼ/浜辺の歌/朧月夜(ソプラノ+ギター) タレガ:アルハンブラの想い出(ギターソロ) ピアソラ:「タンゴの歴史」より Café 1930/Bordel 1900 (フルート+ギター) ロドリーゴ:フアン・ラモン・ヒメネスの2つの詩(ソプラノ+フルート) アダン:キラキラ星の主題による変奏曲(ソプラノ+フルート+ギター) |
| チケット | 全席指定:6,000円 |
| お問い合わせ |
ヒラサ・オフィス TEL:03-5727-8830 |



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