
<5月3日 東京芸術劇場> 1990年、第12回ショパン国際ピアノコンクールにおいて、19歳の日本人ピアニストが第3位を獲得した。日本人最年少での受賞という記録はいまも破られていない。彼の名は、横山幸雄。日本を代表するピアニストとしてクラシック音楽界の最前線を走り続けるとともに、後進の育成においても目覚ましい成果をあげている、演奏家と教育者の「二刀流」における成功者だ。
横山のライフワークはなんといってもショパン。2010年にはショパンのピアノ曲166曲を16時間ほどかけて弾き「24時間でもっとも多い曲数を1人で弾いたアーティスト」というギネス記録を樹立。2011年には未発表曲を含め現存するショパンのすべてのピアノ曲を18時間かけて暗譜で弾き、自らのギネス記録を更新するなど、横山のショパン愛は演奏だけでなく記録にあらわれている。
「入魂のショパン」は、2010年から横山が手掛けるシリーズで、本公演は17回目にあたる。4部構成の第1部では、ショパンのふたつのピアノ協奏曲をピアノ独奏版で披露する。第2部は横山自身の執筆した台本による「ショパン物語」。《華麗なる大円舞曲》や、プレリュード第15番《雨だれ》など、珠玉の小品の演奏とともにショパンの生涯を紐解いてゆく。第3部では、ショパンの祖国ポーランド民謡を代表するマズルカとポロネーズに焦点を当て、パリに居ながら祖国を想い続け、民謡を芸術音楽へ昇華させ続けたショパンの姿に迫る。第4部はバラード第1番、スケルツォ第2番、ピアノ・ソナタ第2番《葬送》、バラード第4番、そしてピアノ・ソナタ第3番と、ショパンのピアノ独奏曲の中でも「大曲」に属する作品がずらりと並ぶ。
6時間にわたる本公演を通して、さまざまな角度からショパンの音楽と生涯を知ることができるだろう。1日通し券だけでなく、各部のみのチケットも発売されているので「第2部のショパン物語を思いっきり楽しもう!」「第1部で協奏曲を聴いたあと、池袋でゆっくりランチを食べて、第4部のバラードとソナタを聴こう」といった、ライフスタイルに合わせた楽しみ方も可能だ。春から初夏へと向かうひととき、ショパン尽くしの1日を過ごしてみてはいかがだろうか。
<文・加藤新平>
| 公演名 | 横山幸雄 ピアノ・リサイタル “入魂のショパン” Vol.17 |
|---|---|
| 日時 | 5月3日(日・祝) 10:30開演(9:30開場) |
| 会場 | 東京芸術劇場 コンサートホール |
| 出演 | [ピアノ]横山幸雄 |
| プログラム |
【オール・ショパン・プログラム】 <第1部>ピアノ協奏曲(ピアノ独奏版) 第1番 Op.11 第2番 Op.21 <第2部>ショパン物語(横山幸雄自身による台本の朗読とともに) マズルカ Op.17-4 ワルツ第1番《華麗なる大円舞曲》 Op.18 幻想即興曲 Op.66 ワルツ第10番《別れのワルツ》 Op.69-2 プレリュード第15番《雨だれ》 Op.28-15 マズルカ Op.59-1 舟歌 Op.60 <第3部> アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ Op.22 4つのマズルカ Op.24 ポロネーズ第5番 Op.44 3つのマズルカ Op.50 ポロネーズ第6番《英雄》 Op.53 3つのマズルカ Op.59 ポロネーズ第7番《幻想》 Op.61 <第4部> バラード第1番 Op.23 スケルツォ第2番 Op.31 ソナタ第2番《葬送》 Op.35 バラード 第4番 Op.52 ソナタ 第3番 Op.58 |
| チケット |
【1日通し券】 全席指定:SS席※完売 S席12,000円 A席9,000円 B席5,500円 【各部券】 全席指定:5,000円 |
| お問い合わせ |
ジャパン・アーツぴあ TEL:0570-00-1212 |



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