
<2026年3月15日 山口・シンフォニア岩国> ピアノを愛する人ならだれもがその名を知る「スタインウェイ」こと、Steinway & Sons。170年以上の歴史を誇る世界最高峰のピアノ製造会社である。シンフォニア岩国が所蔵する同社のグランドピアノ「D-274」は、コンサートグランドピアノのフラッグシップモデルであり、世界中のピアニストに愛され、そして数多くの国際コンクールで出場者に選ばれてきた。横山幸雄と務川慧悟、そして2台の「D-274」によるデュオ・リサイタルは、まさにピアノ・ファンにとって至高のひとときとなろう。
第12回ショパン国際ピアノコンクールにおいて、歴代の日本人として最年少での入賞を果たして以来、日本を代表するピアニストとして国際的な活躍を続けてきた横山幸雄は、2010年、ショパン生誕200年を記念して行われた、演奏時間14時間におよぶショパンのピアノ独奏曲全曲演奏会「入魂のショパン」がギネス世界記録に認定され、翌年にショパンの遺作を含む全独奏曲演奏会で自らのギネス記録を更新。さらには2019年にショパンが生涯で作曲した240曲すべてを3日間にわたり演奏するプロジェクトを成功させるなど、クラシック音楽界において、記憶だけでなく記録にも残る偉業を数多く達成してきた。
2019年にロン=ティボー=クレスパン国際コンクールにて第2位、2021年、エリザベート王妃国際音楽コンクールにて第3位を獲得して頭角を現し、日本とフランスを拠点に演奏活動を展開する務川慧悟は、バロックから現代音楽まで幅広いレパートリーを持ち、2025年にはラヴェル生誕150周年を記念してピアノ作品全曲演奏会を開催するなど、こちらも力のこもったプロジェクトを展開している。
横山はショパンのノクターン第20番 嬰ハ短調、バラード第1番 ト短調、そして自作の《オマージュ・ア・ラフマニノフ~ヴォカリーズ》を、務川はラヴェルの《鏡》より第2曲〈悲しい鳥〉、第4曲〈道化師の朝の歌〉、プーランクのパストラル《ジャンヌの扇》より抜粋、そしてプーランクの《トッカータ》をソロで披露する。
さらに、連弾では横山の作曲した《カルメン幻想曲》、2台ピアノではショパンの《2台ピアノのためのロンド》、ラヴェルの《ラ・ヴァルス》、そしてラフマニノフの《2台ピアノのための組曲》第2番より、第2曲〈ロマンス〉、第4曲〈タランテラ〉が演奏される。
ソロ、連弾、デュオ、まさにピアノ音楽のフルコースというべき贅沢なプログラムだ。シンフォニア岩国の「D-274」だからこその、豊かで充実した響きを思う存分味わってほしい。
<文・加藤新平>
| 公演名 | 横山幸雄×務川慧悟 デュオ・リサイタル |
|---|---|
| 日時 | 2026年3月15日(日) 14:00開演(13:15開場) |
| 会場 | シンフォニア岩国 コンサートホール |
| 出演 | [ピアノ]横山幸雄、務川慧悟 |
| プログラム |
【デュオ】 ショパン:2台ピアノのためのロンド Op.73〔プリモ 横山/セコンド 務川〕 ラヴェル:ラ・ヴァルス〔プリモ 務川/セコンド 横山〕 横山幸雄:カルメン幻想曲 ~〔プリモ 務川/セコンド 横山〕 ラフマニノフ:《2台のピアノのための組曲》第2番 Op.17より第3曲〈ロマンス〉、第4曲〈タランテラ〉〔プリモ 横山/セコンド 務川〕 【横山ソロ】 ショパン:ノクターン第20番 嬰ハ短調(遺作)、バラード第1番 ト短調 Op.23 横山幸雄:オマージュ・ア・ラフマニノフ ~ヴォカリーズ~ 【務川ソロ】 ラヴェル:《鏡》より第2曲〈悲しい鳥〉、第4曲〈道化師の朝の歌〉 プーランク:パストラル《ジャンヌの扇》より、トッカータ |
| チケット | 全席指定:4,500円 25歳以下の学生2,000円 |
| お問い合わせ |
シンフォニア岩国 TEL:0827-29-1600 |




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