
<2026年4月26日 熊本県立劇場> 2023年に、第47回ピティナ・ピアノコンペティション特級グランプリと、第92回日本音楽コンクールピアノ部門第1位に輝き、日本のピアノ界を牽引する若手として一気に頭角を現した鈴木愛美は、2024年に第12回浜松国際ピアノコンクールにおいて日本人史上初の第1位を獲得し、室内楽賞、聴衆賞、札幌市長賞、ワルシャワ市長賞もあわせて受賞した。
「ピティナ」と「日本音コン」で同じ年に頂点に立ち、翌年には日本人初の「浜松の覇者」となった鈴木が、2026年春、待望の熊本での初公演を迎える。熊本での初舞台に鈴木が選んだ作曲家は、フランツ・シューベルト。本公演のプログラムは「オール・シューベルト・プログラム」だ。
《高雅なワルツ集》D 969 op.77は、1827年に出版された作品。シューベルトが暮らしたウィーンはまさにワルツの街。もちろんシューベルトも友人たちと過ごすサロンや、時折ピアニストとして呼ばれたダンスホールでの演奏用にいくつものワルツを書いた。時には1分に満たないくらいの短い作品を12曲集めた本作からは、ワルツが生活とともにある当時のウィーンの情景が浮かんでくる。
《即興曲集》 D899 op.90は、1827年に作曲された。シューベルトが多作であった時期に書かれた本作は、自由な形式で書かれた4曲で構成されており、とりわけ無窮動的な第2曲が有名である。《アレグレット》ハ短調 D915もまた、1827年の作品。ハ短調を軸にさまざまな調へと揺れ動く作品には、舟歌のようなリズムが聴かれる。
ピアノ・ソナタ第16番イ短調 D845 op.42は、1825年に書かれた。ユニゾンと厚みのある響きが交錯する第1楽章、落ち着いた変奏曲の第2楽章、軽快なスケルツォの第3楽章、そして疾走する第4楽章で構成されており、シューベルトにとって初めての四楽章形式のピアノ・ソナタである。
シューベルトの中期から後期の名曲の数々を、ピアノ界の最先端を走る若手のスターの演奏で聴ける貴重な機会だ。熊本のピアノ・ファンのみなさま、この機会をお聴き逃しなく!
<文・加藤新平>
| 公演名 | 鈴木愛美ピアノ・リサイタル |
|---|---|
| 日時 | 2026年4月26日(日) 14:00開演(13:15開場) |
| 会場 | 熊本県立劇場 コンサートホール |
| 出演 | [ピアノ]鈴木愛美 |
| プログラム |
【オール・シューベルト・プログラム】 高雅なワルツ集 D 969 op.77 即興曲集 D899 op.90 アレグレット ハ短調 D915 ピアノ・ソナタ第16番 イ短調 D845 op.42 |
| チケット | 全席指定:5,000円 |
| お問い合わせ |
RKK熊本放送 公演情報係 TEL:096-328-5525 |




©入り.png)












