<2025年3月15日 大阪・枚方市総合文化芸術センター> 『オーケストラ楽器別人間学』などのエッセイが話題を呼び、人気漫画『のだめカンタービレ』の音楽監修を務めてきたことでも知られるオーボエ奏者・指揮者の茂木大輔は、わかりやすく楽しいトークとともに音楽の魅力に触れることのできる企画を数多く手がけてきた。
本公演のテーマは「~シューマン&ブラームス クララ・シューマンへの愛の手紙~」。クラシック音楽に詳しい人にとってはドキドキワクワクが止まらないだろう。なにしろ、ロベルト・シューマンとクララ・ヴィークの大恋愛と結婚、そして夫を亡くしたクララ・シューマンを支えた若き日のヨハネス・ブラームスとのプラトニックな愛……といえば、クラシック音楽史に燦然と輝く「愛と恋」なのだから。
ピアニストの石井琢磨、ヴァイオリニストの石上真由子を迎え、日本センチュリー交響楽団とともに披露するプログラムには、《子どもの情景》より〈トロイメライ〉などシューマンのよく知られた作品から、クララはピアノ独奏曲として、ロベルトはオーボエとピアノのための作品として書いた、同じタイトルをもつ《3つのロマンス》、さらにはシューマンの晩年の作品であり、のちにシューマン自身が「天使の主題」と呼んだ旋律が現れるヴァイオリン協奏曲の第2楽章、そしてブラームスの《6つの小品》より〈間奏曲〉など、シューマン夫妻とブラームスの作品がずらりと並ぶ。
プログラムのメインはブラームスの交響曲第1番。この作品にはなんと、ロベルト・シューマンとヨハネス・ブラームス、ふたりの作曲家からクララに宛てたラブレターが隠されているということを、当時の日記や手紙を紐解きながら明らかにしてゆく。
クララをめぐるさまざまな愛と恋のかたちを、充実した演奏とともに知ることができる貴重な機会だ。関西のクラシック音楽ファンのみなさま、チケットのご購入はお早めに!
<文・加藤新平>
公演名 | のだめ監修 茂木大輔 プレミアム・コンサート ~シューマン&ブラームス クララ・シューマンへの愛の手紙~ |
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日時 | 2025年3月15日(土) 14:00開演(13:15開場) |
会場 | 枚方市総合文化芸術センター本館 関西医大 大ホール |
出演 | [指揮]茂木大輔 [ヴァイオリン]石上真由子 [ピアノ]石井琢磨 [管弦楽]日本センチュリー交響楽団 |
プログラム | シューマン:交響曲第3番 変ホ長調 Op.97《ライン》より、《子供の情景》より〈トロイメライ〉Op.15-7、ピアノと管弦楽のための幻想曲(ピアノ協奏曲 イ短調 Op.54より第1楽章)、ヴァイオリン協奏曲 ニ短調(遺作)より 第2楽章 シューマン/クララ・シューマン:3つのロマンスより ブラームス:《6つの小品》イ長調 Op.118より〈間奏曲〉、交響曲第1番 ハ短調 Op.68 |
チケット | 全席指定:A席4,000円 B席完売 |
お問い合わせ | 枚方市総合文化芸術センター本館 TEL:072-845-4910 |