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<10月18日、19日 東京・ドイツ文化会館OAGホール> 13世紀初頭、スイス北東部のハービヒツブルク城からハプスブルク家の歴史は始まった。1273年には、ハプスブルク伯ルドルフ4世が、神聖ローマ帝国のローマ王ルドルフ1世として即位し、以後ハプスブルク家はドイツ、そしてオーストリア、ハンガリーとその影響力を中央ヨーロッパのほぼ全域に広げていった。
ハプスブルク=ロートリンゲン家の一族であり、オーストリア最後の皇帝フランツ・ヨーゼフ1世と皇妃エリザベートの直系の曾孫である、ゲーザ・フォン・ハプスブルク大公がこの度来日する。スイスのフリブール大学で博士号を取得した美術史学者で、世界的オークション会社「クリスティーズ」に入社後はヨーロッパ事業の会長に就任し、ニューヨーク・インテリアデザイン大学准教授、メトロポリタン美術館講師などを歴任した、美術のスペシャリストにして、ロマノフ王朝が所蔵したインペリアルイースターエッグ研究の世界的権威である。
講演では、皇妃エリザベート、王妃マリー・アントワネットとその子どもたち、ルートヴィヒ2世といったハプスブルク家の人々の知られざる物語から、日本の蒔絵をはじめとするハプスブルク家のコレクションなどについて、ハプスブルク大公自らが語る。もちろん同時通訳付きだ。
講演に続いて開催される「クラシカルコンサート」では、特にジークフリート・マトゥス作曲のオペラ《コジマ》世界初演でニーチェ役を演じるなど、現代音楽の分野での活躍が目覚ましく、また日本人初の「ドイツ宮廷歌手」でもある小森輝彦、劇団四季《オペラ座の怪人》カルロッタ役、二期会のレハール《メリー・ウィドウ》シルヴィアーヌ役で同年にミュージカルとオペラの両方でデビューを果たして以来、日本のオペラとミュージカルの世界で先頭を走り続けている塩田美奈子、日本フィルをはじめ国内の著名オーケストラとの共演をはじめ国内外で活発に演奏活動を展開しているピアニストの居福健太郎を中心に、東京二期会の会員を加えたメンバーで、ハプスブルク家によって庇護され発展してきたクラシック音楽の名曲の数々を披露する。
10月18日(土)公演では「クラシックがミュージカルと出逢う街 ウィーン」と題してオペラやオペレッタ、そしてミュージカルの名曲の数々が取り上げられる。19日(日)の公演のテーマはズバリ「ウィーン 2人のシュトラウス」。ヨハン・シュトラウスⅡ世の傑作《こうもり》のハイライトと、リヒャルト・シュトラウスの珠玉の歌曲の両方が楽しめる。
秋の日のひととき、ハプスブルク家の歴史に触れるとともに、ウィーンゆかりのクラシック音楽にひたってみてはいかがだろうか。
<文・加藤新平>
公演名 | ハプスブルク大公来日記念講演 & クラシカルコンサート in TOKYO |
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日時 | 10月18日(土) 16:00開演(15:30開場) 10月19日(日) 14:00開演(13:30開場) |
会場 | ドイツ文化会館 OAGホール |
出演 | ゲーザ・フォン・ハプスブルク大公
【第1日】 【第2日】 |
チケット | 前売り:12,500円 当日:13,000円 (全席指定) チケット受付 |
お問い合わせ | ハプスブルク大公来日記念講演実行委員会 https://habsburg.jp/contact/ |