
<12月27日 熊本県立劇場> 吹奏楽ファンなら誰もがその名を知っているであろう、上野耕平と児玉隼人。第28回日本管打楽器コンクールサクソフォン部門において、当時の史上最年少で第1位と特別大賞を受賞し、第6回アドルフ・サックス国際コンクール第2位に輝くなど、サクソフォン奏者としての評価をゆるぎないものにしている上野耕平は、国内の著名オーケストラのほぼすべてと共演を重ねてきたほか、NHK-FM「×(かける)クラシック」司会を務めるなど、演奏家の枠組みを超えて幅広く活躍を続けている。
第39回日本管打楽器コンクールにおいて、全部門での史上最年少でトランペット部門第1位および特別大賞を受賞して以来、東京フィルをはじめとする国内オーケストラとの共演やCDデビューなど快進撃を続ける児玉隼人は、2025年に第6回ウィーン国際音楽コンクールにおいて金賞を受賞するなど、世界に活躍の場を広げている。
若手の日本人管楽器奏者として、いままさに先頭を走っている上野と児玉が、吹奏楽の分野で日本を代表する強豪校、玉名女子高等学校吹奏楽部と共演を果たす。
前半は、ピアニストの高橋優介を伴奏者に迎えてのジョイントリサイタル。上野は旭井翔一の《Eclogue》とイベールの《コンチェルティーノ・ダ・カメラ》を、児玉はマーラーの《花の章》とブラントの《コンサートピース第1番》を披露する。ふたりのデュオによるヨハン・シュトラウスⅡ世の《こうもり》にも期待が高まる。
プログラム後半は、玉名女子高校学校吹奏楽部との共演。まずは米田真一のタクトで、フィリップ・スパークの《カーニバル》を上野のソロで、《マンハッタン》を児玉のソロで披露する。さらにリヒャルト・シュトラウスの歌曲《万霊節》吹奏楽編曲版と、酒井格の《たなばた》を、トランペット・パートに児玉が参加するスペシャル編成で、上野の指揮で堪能できる。
上野による「ソリストと指揮者」、児玉による「ソリストと楽団員」、それぞれの「二刀流」に大いに期待したい。熊本のみならず、九州一円の吹奏楽ファンの胸を熱くすることまちがいなしの公演だ。
<文・加藤新平>
公演名 | 上野耕平×児玉隼人 with 玉名女子高等学校吹奏楽部 |
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日時 | 12月27日(土) 13:30開演(13:00開場) |
会場 | 熊本県立劇場 コンサートホール |
出演 |
[サクソフォン]上野耕平 [トランペット]児玉隼人 [吹奏楽]玉名女子高等学校吹奏楽部 |
プログラム |
【program 1 リサイタル】 ■上野耕平 旭井翔一:Eclogue(エクローグ[田園詩]) イベール:コンチェルティーノ・ダ・カメラ ■児玉隼人 マーラー/:花の章 ブラント:コンサートピース 第1番 ■上野耕平×児玉隼人 ヨハン・シュトラウスⅡ世:こうもり 【program 2 with玉名女子高等学校吹奏楽部】 ■指揮:米田真一/ソリスト:上野耕平 スパーク:カーニバル ■指揮:米田真一/ソリスト:児玉隼人 スパーク:マンハッタン ■指揮:上野耕平 ※児玉隼人はトランペットパートで参加 R.シュトラウス:万霊節 ■指揮:上野耕平 ※児玉隼人はトランペットパートで参加 酒井格:たなばた |
チケット | 全席指定:5,000円 U-25席2,000円 |
お問い合わせ |
RKKイベント TEL:096-328-5525 |