
<2026年1月9日 東京エレクトロンホール宮城> 2024年11月、「ピアノ協奏曲日本デビュー」公演においてサントリーホールを満席にし、多くのクラシック音楽ファンを虜にした男がいる。彼の名は、ジョージ・ハリオノ。2023年に第17回チャイコフスキー国際コンクールにおいて第2位に輝いたイギリス人ピアニストだ。9歳でソロリサイタルデビュー、12歳でピアノ協奏曲デビューを果たした彼は、モスクワ国立交響楽団、タタールスタン国立交響楽団、フランクフルト・ムゼウム管弦楽団、東京フィルハーモニー交響楽団など、世界各国の著名オーケストラと共演を重ね、ウィグモア・ホール、ベルリン・フィルハーモニー、ロイヤル・アルバート・ホールに代表される、演奏家なら誰もが憧れるホールで活発な演奏活動を展開してきた。コンクールでの活躍も目覚ましく、グランド・ピアノ・コンペティション(モスクワ)、ロイヤル・オーバーシーズ・リーグ音楽コンクール(ロンドン)、そしてディヌ・リパッティ・ピアノ・コンペティション(ブカレスト)など、数多くのコンクールで入賞を果たしてきた。2022年6月に開催された仙台国際音楽コンクールにおいても、なめらかさや色彩感にあふれた演奏と、確かなテクニックで多くの聴衆の支持を集めたことが記憶に新しい。
本公演では、ハリオノが長年大切にし、磨き上げてきたロシア音楽の名曲から、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番と、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番の2作を披露する。勇壮かつ壮麗な第1楽章の序奏が世界的に大ヒットしているチャイコフスキーの作品は、ウクライナ民謡の響きが随所に散りばめられていることが大きな特徴。ラフマニノフの作品は、作曲者の精神の不調を振り払うまさに「復活」の曲。鐘を模した冒頭の響き、哀愁と力強さを兼ね備えた旋律、そして超絶技巧をきわめた作風とあって、ラフマニノフの作品のみならず「ピアノ協奏曲」というジャンルの頂点をチャイコフスキーの作品と争う名曲だ。
テレビドラマ版『のだめカンタービレ』において出演者の指揮指導を務め、2008年から2014年にかけて合唱指揮者としてNHK交響楽団の公演を長年支えてきたことでも知られる松井慶太が、本公演のタクトを執る。ハリオノと仙台フィルハーモニー、それぞれの持つ良さをどのように引き出し、熱い演奏を聴かせてくれるか大いに期待したい。
<文・加藤新平>
公演名 | ジョージ・ハリオノ ピアノ協奏曲 仙台公演 |
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日時 | 2026年1月9日(金) 19:00開演(18:30開場) |
会場 | 東京エレクトロンホール宮城(宮城県民会館) |
出演 |
[ピアノ]ジョージ・ハリオノ [指揮]松井慶太 [管弦楽]仙台フィルハーモニー管弦楽団 |
プログラム |
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 Op.23 ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 Op.18 ハ短調 |
チケット | 全席指定:S席8,000円 A席6,500円 B席5,000円 |
お問い合わせ |
サンライズプロモーション TEL:0570-00-3337 |