
<9月11日 大阪・住友生命いずみホール ほか> 会期終盤ながら、相変わらず盛況を見せている大阪・関西万博。なかでも欧州きっての伝統文化と美食を誇るイタリア館の人気は高い。9月には「イタリアン・ウィーク」の一環として、同国きってのオーケストラよるコンサートも開催される。
今回来日するのは、そんなイタリアでも有名食材・バルサミコ酢の産地であり、名車・フェラーリの聖地として知られる都市・モデナの楽団。同市出身で世界三大テノールのひとり、ルチアーノ・パヴァロッティの名を冠したモデナ・パヴァロッティ歌劇場フィルハーモニーだ。タクトを取るのはイタリア・オペラのエキスパートであり、2022年より同楽団の音楽監督に就任している日本人指揮者・吉田裕史。本公演は10日の万博会場のほか、11日には市内の住友生命いずみホール、12日には鹿児島・奄美川商ホールでも開催される。
プログラム前半は、ドイツ人作曲家・メンデルスゾーンがイタリア旅行中に作曲を始め、国名が愛称となっている交響曲第4番。最終楽章には、イタリアの舞曲・サルタレッロが取り入れられている。
後半はヴェルディ、ロッシーニ、マスカーニといったイタリア・オペラの名匠たちの管弦楽名曲集だ。今回も演奏が予定されているマスカーニの歌劇《カヴァレリア・ルスティカーナ》より〈間奏曲〉の吉田指揮による動画は、8年前にアップロードされて以来、再生回数270万回以上を記録。まずはYouTubeをチェックしてみてほしい。その美しく感動的な響きを聴けば、会場に足を運ばずにはいられなくなるだろう。
<文・小出和明>
公演名 | モデナ・パヴァロッティ歌劇場フィルハーモニー来日公演 |
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日時・会場 |
●9月11日(木) 19:00開演(18:00開場) 住友生命いずみホール ●9月12日(金) 18:30開演(17:45開場) 奄美川商ホール |
出演 |
[指揮]吉田裕史 [管弦楽]モデナ・パヴァロッティ歌劇場フィルハーモニー |
プログラム |
メンデルスゾーン:交響曲第4番《イタリア》 マスカーニ:歌劇《カヴァレリア・ルスティカーナ》より〈間奏曲〉 ヴェルディ:歌劇《ナブッコ》より〈序曲〉、歌劇《運命の力》より〈序曲〉 ロッシーニ:歌劇《どろぼうかささぎ》より〈序曲〉、歌劇《ウィリアム・テル》より〈序曲〉 ベッリーニ:歌劇《ノルマ》より〈序曲〉 |
チケット |
【大阪公演】 全席指定:S席20,000円 A席12,000円 B席10,000円 C席8,000円 学生席5,000円 【奄美公演】 全席指定:8,000円 学生席3,000円 |
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