
<11月29日 福岡・北九州市立響ホール> 1988年に北九州市制25周年を記念して創設された北九州国際音楽祭は、「暮らしを彩る」まちづくりの取り組みの柱として、発信性のあるオリジナル企画の充実、国際的なアーティストや団体の招聘、誰もが音楽文化に親しむ機会の提供、そして音楽文化を振興し未来を担う子どもたちに受け継ぐ、「創造と発信」「世界への窓」「出会いの機会創出」「未来を育む」という4つの目標を掲げて開催されてきた。今年度は「Spark! 今、この瞬間にー」をキャッチフレーズとし、北九州国際音楽祭ならではの意欲的なプログラムが用意されている。
「スーパー・ソロイスツ」と題した本公演は、まさにいまをときめくスターが勢ぞろい。バンドネオンの三浦一馬は、2008年に第33回国際ピアソラ・コンクールで日本人初、史上最年少での準優勝を果たした、日本を代表するバンドネオン奏者である。ヴァイオリンの関朋岳は、2024年に第1回グリューネヴァルト国際コンクールで全ラウンド満票での優勝、さらに第20回記念ハチャトゥリアン国際コンクールでヴァイオリン部門日本人史上初優勝およびふたつの特別賞受賞を成し遂げた若手のホープ。2019年、ミュンヘン国際音楽コンクールのチェロ部門において日本人初優勝を成し遂げて以来、佐藤晴真は日本を代表するチェリストとして活躍を続けている。そしてピアノのニュウニュウは、2018年にジュリアード音楽院を卒業後、ワルシャワ国立フィル、チェコ・フィル、読売日本交響楽団など世界各地の著名オーケストラと共演を重ねてきたほか、TVアニメ『ピアノの森』では天才中国人ピアニストであるパン・ウェイ役の演奏を担当するなど、活躍の幅を広げている。
4人のスターを迎えての本公演は、オール・ピアソラ・プログラム。《ブエノスアイレスの四季》《デカリシモ》《オブリヴィオン》など、アストル・ピアソラの名曲がずらりと並ぶ。
北九州の秋に吹く、アルゼンチンの熱い風を、ぜひ存分に浴びてほしい。
<文・加藤新平>
公演名 | 北九州国際音楽祭 三浦一馬[バンドネオン] 関 朋岳[ヴァイオリン] 佐藤晴真[チェロ] ニュウニュウ[ピアノ] ――スーパー・ソロイスツ―― |
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日時 | 11月29日(土) 15:00開演(14:00開場) |
会場 | 北九州市立響ホール |
出演 |
[バンドネオン]三浦一馬 [ヴァイオリン]関朋岳 [チェロ]佐藤晴真 [ピアノ]ニュウニュウ |
プログラム |
【オール・ピアソラ・プログラム】 ブエノスアイレスの四季 ~春・夏・秋・冬~ デカリシモ オブリヴィオン |
チケット | 全席指定:5,500円 25歳以下3,000円 |
お問い合わせ |
(公財)北九州市芸術文化振興財団 響ホール音楽事業課 TEL:093-663-6661 |