
<10月22日 岩手・盛岡市民文化会館 ほか> 「ららら♪クラブ」読者のみなさまは、PIANO BATTLEをご存じだろうか。ふたりのイケメンピアニスト、ポール・シビスとアンドレアス・カーンが5ラウンド形式で争う、新感覚のピアノ対決だ。モーツァルト vs. クレメンティ、ベートーヴェン vs. シュタイベルト、リスト vs. タールベルク……音楽史を彩ってきたピアノ対決を、激アツのエンターテインメントに昇華させたポールとアンドレアスのPIANO BATTLEは、全世界で25万人以上を動員し、多くの人を熱狂させている。
そのPIANO BATTLEが、2025年秋、ついに日本初上陸を果たす。
本稿執筆時点で、日本公演のプログラムの詳細は未発表であるが、ここでは過去の対決を振り返っていこう。先に述べた通り、この対決は5ラウンド形式。まずは「超絶技巧対決」だ。ショパンとスクリャービンのエチュードがぶつかり合う。続いての「名曲対決」では、ポールとアンドレアスがそれぞれの得意とする作品を披露する。過去の対決ではポールがシューベルトの《幻想曲》、アンドレアスがドビュッシーの《月の光》を演奏している。
第3ラウンドは「現代音楽対決」。現代音楽なんて難しくてわからない、という心配はご無用。ポールとアンドレアスがあえて現代音楽を弾くのは、ずばり「ピアノをぶっ叩いたり足で弾いたりしてスカッとする」から。過去の対決では舞台上での卓球や観客の乱入なども展開された。
ここまでは別々の曲で対決してきたポールとアンドレアスは、第4ラウンドで初めて同じ曲を弾く。それはベートーヴェンのピアノ・ソナタ第14番 嬰ハ短調。あの「月光ソナタ」だ。そして番外編となる怒涛の人気曲メドレーも本公演の楽しみのひとつ。過去の対決ではチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番、ベートーヴェンの《エリーゼのために》から、映画『スター・ウォーズ』のテーマ曲、さらにディープ・パープルの《スモーク・オン・ザ・ウォーター》まで、クラシックとポップスを縦横無尽に駆けめぐってきた。東京公演では、スペシャルゲストとして、YouTubeをきっかけに人気急上昇のピアニスト、ござとBudoの出演も予定されている。
いよいよ最終、第5ラウンド。ムソルグスキーの名曲《展覧会の絵》は、ピアノ独奏曲というジャンルにおいて屈指の難曲とされているが、ポールとアンドレアスはなんと目隠しをしてこの作品を演奏する。
世界を魅了する熱い戦いの目撃者になってほしい。対決の勝敗を決めるのは、そう、あなただ。
<文・加藤新平>
公演名 | PIANO BATTLE |
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日時・会場 |
●10月22日(水) 19:00開演(18:30開場) 盛岡市民文化会館 大ホール ●10月24日(金) 19:00開演(18:15開場) ハーモニーホールふくい 大ホール ●10月25日(土) 15:00開演(14:30開場) 東リ いたみホール(伊丹市立文化会館) 大ホール ●10月28日(火) 19:00開演(18:00開場) 東京芸術劇場 コンサートホール ●11月2日(日) 14:00開演(13:30開場) レクザムホール(香川県民ホール) 大ホール ●11月3日(月) 17:00開演(16:00開場) 沖縄コンベンションセンター |
出演 |
[ピアノ]ポール・シビス、アンドレアス・カーン 【東京公演ゲスト】 [ピアノ]ござ、Budo |
チケット | 全席指定:S席8000円 A席7000円 B席6000円 |
お問い合わせ |
テンポプリモ TEL:03-3524-1221 |