
<10月25日 兵庫県立芸術文化センター> 「六人組」と聞いて、クラシックファンなら20世紀前半に活躍した作曲家集団「フランス6人組」を思い浮かべるかもしれない。でも、このコンサートは、そんな小難しいことは一切ナシ。プログラムには平原綾香の歌唱で知られる《ジュピター》(ホルスト:組曲《惑星》より〈木星〉)、CMなどで使われて耳になじみのあるラヴェルの《ボレロ》とガーシュインの《パリのアメリカ人》、モーツァルト作品の中でも広く聴かれている歌劇《フィガロの結婚》より〈序曲〉など、親しみやすい曲が並ぶ。
これらオーケストラ用に作曲された作品を、たった6人で演奏してしまうのがフランスならぬ「東京六人組」。それぞれソリスト、首席奏者として活躍する上野由恵(フルート)、荒絵理子(オーボエ)、金子平(クラリネット)、福士マリ子(ファゴット)、福川伸陽(ホルン)、三浦友理枝(ピアノ)によって2015年に結成された。以来、卓越したテクニックと巧みな編曲で、ひとひねりしたクラシック音楽を届けている。
その魅力は管楽器とピアノというシンプルな編成とは思えない、豊かな響きと深い表現力。また、メンバーのユーモラスでためになるトークも楽しみのひとつだ。秋の昼さがりのひと時を、すてきな音楽で満たしてくれるだろう。
<文・小出和明>
公演名 | 東京六人組 ~木管五重奏とピアノでオーケストラ名曲選! |
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日時 | 10月25日(土) 14:00開演(13:15開場) |
会場 | 兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホール |
出演 |
【東京六人組】 [フルート]上野由恵 [オーボエ]荒絵理子 [クラリネット]金子平 [ファゴット]福士マリ子 [ホルン]福川伸陽 [ピアノ]三浦友理枝 |
プログラム |
モーツァルト(竹島悟史編):歌劇《フィガロの結婚》より〈序曲〉 プロコフィエフ(松下倫士編):バレエ音楽《ロメオとジュリエット》より ガーシュウィン(リサ・ポルタス編):パリのアメリカ人 ファリャ(松下倫士編):歌劇《はかなき人生》より〈スペイン舞曲〉 ホルスト(リサ・ポルタス編):組曲《惑星》より〈木星〉 ラヴェル(川島素晴編):ボレロ ほか |
チケット | 全席指定:A席3,000円 A席U-25(25歳以下)1,500円 B席1,000円 |
お問い合わせ |
芸術文化センターチケットオフィス TEL:0798-68-0255(月休・10:00~17:00 ※祝日の場合翌日休) |