
<10月16日 東京・浜離宮朝日ホール> 落ち着いた、深みのある温かい音色をもつチェロは、「人間の声に最も近い楽器」と言われている。本公演では、1957年に第26回日本音楽コンクールチェロ部門で第1位と特賞を獲得して以来、日本を代表する世界的チェリストとして活躍を続けている堤剛をはじめとする、4人のチェリストが集結する。
スティーヴン・イッサーリスはイギリス出身。古楽から現代音楽まで幅広いレパートリーを持ち、また、子どもたちに向けた著作を発表するなど、若い聴衆のための活動にも力を入れている。
13歳で東京交響楽団と共演してソリストとしてデビューし、2002年全日本ビバホール・チェロコンクールにおいて史上最年少で第1位に輝いた横坂源、パラグアイ生まれスペイン育ちで、2021年にジュネーヴ国際音楽コンクールのチェロ部門で日本人として初優勝を成し遂げた上野通明は、日本チェロ界の未来を担う若手だ。
本公演では、チェロ1本から4本まで、さまざまな編成でチェロのための楽曲を披露する。チェロ独奏曲というジャンルを代表するJ.S.バッハの《無伴奏チェロ組曲》第1番 ト長調、2本のチェロのために書かれたボッケリーニのチェロ・ソナタ ハ短調、ダーヴィト・ポッパーのチェロ三重奏のための名作《レクイエム》、さらにはフランツ・シューベルトの合唱曲《自然の中の神》のチェロ四重奏とピアノによる編曲版など、その選曲はバラエティに富んでいる。
時代も世代も超えて響きあう4本のチェロ。その魅力に存分に浸る至高の一夜をぜひ楽しんでほしい。
<文・加藤新平>
公演名 | CELLO LEGENDS & RISING STARS 堤剛×スティーヴン・イッサーリス×横坂源×上野通明 |
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日時 | 10月16日(木) 19:00開演(18:30開場) |
会場 | 浜離宮朝日ホール |
出演 |
[チェロ]堤剛、スティーヴン・イッサーリス、横坂源、上野通明 [ピアノ]沼沢淑音 |
プログラム |
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV1007 ボッケリーニ:チェロ・ソナタ ハ短調 G2b ソッリマ:野生の樹木園 ピアッティ:2つのチェロとピアノのためのセレナード ボッケリーニ:チェロ・ソナタ へ長調 G9 ムストネン:3つのチェロのためのトリプティク ポッパー:レクイエム Op.66 シューベルト(J.コワン編):自然の中の神 D757 |
チケット | 全席指定:9,000円 |
お問い合わせ |
朝日ホール・チケットセンター TEL:03-3267-9990 |