<2025年2月27日 愛知・電気文化会館> 東京音楽コンクール第3位受賞を果たし、ニューヨーク・カーネギーホールでの演奏会「The Passion of Music」に出演するなど、いま着実に波に乗るピアニストがいる。彼女の名は、角野未来。2022年にはレグルス・クァルテットとタッグを組み、ショパンのピアノ協奏曲全曲演奏会を成功させ、8月にはファースト・リサイタルを開催した。ピアノ・ファンの読者ならば、名前を見てピンときた方もいることだろう。そう。彼女の兄はピアニストの角野隼斗である。
本公演は、彼女の名古屋での初めてのリサイタルだ。ショパンの《3つのワルツ》、メル・ボニス《伝説の女たち》より、そしてラヴェルの《ラ・ヴァルス》など、選りすぐりの作品がプログラムに並ぶ。ショパンの《3つのワルツ》は、作曲者の初期作品であり、華やかな第1曲、悲哀に満ちた第2曲、そして「猫のワルツ」の愛称で知られる軽妙洒脱な第3曲から成り立っている。
メル・ボニス(本名はメラニー・エレーヌ・ボニス)は、フランス出身の女性作曲家であり、近年急速に再評価が進んでいる。本公演で披露される《伝説の女たち》は、〈メリザンド〉〈デズデモーナ〉〈オフィーリア〉など、歴史上の偉大な女性たちを音楽で描いた作品で、繊細さと華やかさを兼ね備えている。
ラヴェルの《ラ・ヴァルス》は、オーケストラでもよく演奏されるラヴェルの傑作。作曲者自身によるピアノ独奏版も、ピアニストにとって重要なレパートリーだ。
日本の、いや世界の音楽界の未来を担う、期待の新星の演奏に触れることができるチャンスだ。名古屋の、愛知のピアノ・ファンのみなさん、チケットのご購入はお早めに!
<文・加藤新平>
公演名 | 角野未来 ピアノ・リサイタル |
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日時 | 2025年2月27日(木) 18:45開演開演(18:00開場) |
会場 | 電気文化会館 ザ・コンサートホール |
出演 | [ピアノ]角野未来 |
プログラム | ショパン:3つのワルツ Op.34 メルボニス:伝説の女たちより ラヴェル:ラ・ヴァルス ショパン:アンダンテスピアナートと華麗なる大ポロネーズ Op.22 ほか |
チケット | 全席指定:4,500円 U25 2,000円 |
お問い合わせ | 東海テレビチケットセンター TEL:052-951-9104(平日10:00~17:00) |