
<8月11日 京都府立府民ホールアルティ> 近年、人気・実力ともに注目を集める若手ヴァイオリニストのひとり、石上真由子。幅広いレパートリーを自在に操り、独自の視点で組まれたプログラム、そして作品の本質を鋭く射抜くような説得力ある演奏で、多くの聴衆を魅了してきた。その彼女がこのたび、令和6年度「京都府文化賞」奨励賞を受賞。その記念リサイタルが、2025年8月11日(月・祝)、京都府立府民ホール アルティで開催される。思い出深いこの会場は、石上が高校生のとき、日本音楽コンクールで入賞した直後にデビューリサイタルを行った場所でもあり、まさに節目を象徴する舞台だ。
今回のプログラムの中でも、今年没後70年を迎える作曲家ジョルジュ・エネスクの作品が取り上げられている点が興味深い。近現代の名作を敬遠することなく積極的に紹介し、その魅力を伝えようとする姿勢もまた、石上の音楽家としての真価を物語っている。
共演は、繊細かつ深い音楽性をもつピアニスト・北村朋幹。若き実力派ふたりが織りなす濃密な音楽の対話に、ぜひ耳をかたむけてみてほしい。
<文・尾崎羽奈>
公演名 | 石上真由子「京都府文化賞」受賞記念リサイタル |
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日時 | 8月11日(月・祝) 14:00開演(13:30開場) |
会場 | 京都府立府民ホールアルティ |
出演 |
[ヴァイオリン]石上真由子 [ピアノ]北村朋幹 |
プログラム |
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ長調 Op.100 G.エネスコ:協奏的即興曲、ヴァイオリン・ソナタ第2番 ヘ短調 Op.6 ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第10番 ト長調 Op.96 |
チケット | 全席指定:5,000円 学生(25歳以下)3,000円 |
お問い合わせ |
京都府立府民ホール TEL:075-441-1414 |