
<8月17日 徳島・あわぎんホール(徳島県郷土文化会館)> 大阪・関西万博開催を記念して、関西を代表する4つのオーケストラが競演する、あわぎんホール独自企画の第3弾。今回は大阪交響楽団が登場する。同楽団は1980年、初代音楽監督・常任指揮者に小泉ひろしを迎え「大阪シンフォニカー」として創立。2001年の「大阪シンフォニカー交響楽団」改称を経て、2010年に現在の「大阪交響楽団」となった。創設者・敷島博子の提唱した「聴くものも、演奏するものも満足できる音楽を!」を現在まで受け継ぎ、聴衆を熱く感動させるその演奏は「魂の叫び」「情熱の音」と評されている。タクトを取るのは山下一史。1986年ニコライ・マルコ国際指揮者コンクール優勝。同年、アシスタントについていたカラヤンの代役として、急遽ジーンズ姿のままベートーヴェンの《第九》を指揮し話題となった。以降、内外の主要オーケストラの指揮台に立ち、2022年からは同楽団の常任指揮者を務めている。
ブラームス《ヴァイオリン協奏曲》のソリストは、ソロ活動とNHK交響楽団第一コンサートマスターの二刀流で活躍する郷古廉。2007年のデビュー以来、常にシーンのトップを走り続ける俊英だ。二刀流で磨かれたバランス感覚を活かした、オーケストラとの競演に期待が高まる。
ブラームスに先立って演奏されるのは、地元・徳島市出身の作曲家・尾方凜斗の《やっぱり踊りはやめられぬ》。阿波踊りのかけ声であるタイトルどおり、あの心浮き立つお囃子が織り込まれている。8月、このホールで聴くのにぴったりの、粋なプログラムだ。
<文・小出和明>
公演名 | EXPO 2025 大阪・関西万博 記念事業 あわぎんホール × 関西4オケ 徳島スペシャルコンサート Vol.3 大阪交響楽団 |
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日時 | 8月17日(日) 15:00開演(14:30開場) |
会場 | あわぎんホール(徳島県郷土文化会館) |
出演 |
[指揮]山下一史 [ヴァイオリン]郷古廉 [管弦楽]大阪交響楽団 |
プログラム |
尾方凜斗:やっぱり踊りはやめられぬ ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77、交響曲第4番 ホ短調 Op.98 |
チケット | 全席指定:S席7,000円 U-18 S席4,000円 A席5,000円 U-18 A席3,000円 |
お問い合わせ |
あわぎんホール(徳島県郷土文化会館) TEL:088-622-8121 |