
<5月20日 横浜みなとみらいホール ほか> 「ららら♪クラブ」読者のみなさまは、学生オーケストラを聴いたことはおありだろうか。音楽大学のオーケストラや、総合大学のオーケストラ、そして学生有志によるオーケストラ……「音楽が好き!」という情熱のこもった演奏と、意欲的なプログラムで、クラシック音楽ファンの耳を楽しませてくれる存在だ。
1808年に創設された、北米最古の学生オーケストラであるハーバード・ラドクリフ管弦楽団は、その名のとおりハーバード大学のオーケストラだ。年4回の演奏会と、2年に一度の国際ツアーという形で活発に演奏活動を展開するとともに、小学校や福祉施設での演奏など、様々な形でボストンの地域社会の活性化に貢献している。1966年のメキシコ公演以来、世界各地で演奏してきたハーバード・ラドクリフ管弦楽団が、2026年5月に、横浜、東京、長崎、広島をめぐる日本ツアーを実施する。1985年のつくば万博以来の来日公演だ。
ツアーのテーマは “Music as Peace”。2024年にノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会(被団協)が、2026年に創立70周年の節目を迎えることを受けて、長崎と広島でも演奏し、平和記念施設の見学も予定されている。1998年に小澤征爾の代役としてベートーヴェンの交響曲第9番を指揮してデビューを果たしたフェデリコ・コルテーゼが本公演のタクトを執る。
プログラムは、武満徹の出世作《弦楽のためのレクイエム》で幕を開ける。プロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第2番では、2019年にエリザベート王妃国際コンクールで優勝を果たして世界的に注目を集め、『グラモフォン』誌の2023年ヤング・アーティスト・オブ・ザ・イヤーを受賞したことでも知られる新進気鋭の若手ステラ・チェンをソリストに迎える。ロシア民謡を意識した旋律と軽妙さが特徴の本作をどう聴かせてくれるか楽しみだ。
コンサートのメインは、ドヴォルザークの交響曲第9番《新世界より》。わが国では第2楽章の旋律に歌詞がつけられ愛唱されていることで知られる名曲だ。作曲当時アメリカで教職についていたドヴォルザークが、故郷ボヘミアへ想いを寄せながら書いたといわれる本作は、伝統的な交響曲の様式とボヘミア音楽の響きをみごとに融合させている。
アメリカ音楽の伝統を受け継ぎ、音楽の魅力をボストン市民に、そして世界中に伝えているハーバード・ラドクリフ管弦楽団。若者たちの活気あふれる演奏に大いに期待したい。
<文・加藤新平>
| 公演名 | ハーバード・ラドクリフ管弦楽団 “Music as Peace” 日本ツアー2026 |
|---|---|
| 日時・会場 |
●5月20日(水) 19:00開演(18:30開場) 横浜みなとみらいホール 大ホール ●5月21日(木) 19:00開演(18:30開場) 第一生命ホール ●5月23日(土) 14:00開演(13:15開場) ベネックス長崎 ブリックホール ●5月24日(日) 15:00開演(14:30開場) 広島国際会議場 フェニックスホール |
| 出演 |
[指揮]フェデリコ・コルテーゼ [ヴァイオリン]ステラ・チェン [管弦楽]ハーバード・ラドクリフ管弦楽団 |
| プログラム |
武満徹:弦楽のためのレクイエム プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第2番 ドヴォルザーク:交響曲第9番《新世界より》 |
| チケット |
【横浜・東京公演】 全席指定:S席5,500円 A席3,000円 【長崎公演】 全席指定:S席4,000円 A席3,000円 B席2,000円 学生1,000円 【広島公演】 全席指定:S席5,000円 A席3,500円 |
| お問い合わせ |
ヴォートル・チケットセンター TEL:03-5355-1280 |















