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HOMEインタビュー番組ファンから~チェリスト 長谷川陽子さん
インタビュー2018.9.19

番組ファンから~チェリスト 長谷川陽子さん

©ビクターエンタテインメント

NHK朝の連続テレビ小説「純情きらり」のテーマ曲や大河ドラマ「平清盛」エンディング・テーマ曲の演奏でも知られる長谷川陽子さんは、日本のトップチェロ奏者のひとり。Eテレ「ららら♪クラシック」では、司会の高橋克典さんがチェロ演奏にチャレンジするミニコーナー「チェロ道一直線!」で高橋さんにチェロを指南。物腰柔らかで臨機応変な指導が好評だった。

番組でチェロを弾くのも教えるのもとても楽しい体験でした

「高橋さんはまじめでとてもプロ意識の高い方。お忙しいのでチェロを練習できる時間は限られていますが、教わったことを吸収しようとする意欲はものすごいものがありました。高橋さんは一カ月ぶりにチェロを持ち、リハーサルで弾くときは正直言ってボロボロなんです(笑)。けれどいざ本番!の声がかかると一発で決まる。もちろん細かいことを言い出したらきりがありませんが、約10分の本番の演奏は初心者ながら聴かせられるだけのものになっている。本当にすごい集中力でしたね」

高橋さんが練習の成果をスタジオで披露した総集編(2018年3月30日放送)では、二人並んでチェロを弾く本番中、「最後は思わずウルッときてしまった」そうだ。

「それまでチェロを弾いたことのなかった高橋さんがチェロ演奏に挑戦する好奇心は素晴らしいものですし、好奇心のある人は輝いて見えます。高橋さんが精神誠意、練習に取り組む姿を通して好奇心の大切さを教わった気がしますし、私もいくつになっても好奇心を忘れたくないと改めて感じました。それと、『ららら♪クラシック』は司会の高橋さんと牛田(茉友)アナウンサーをはじめ、スタッフのみなさんが和気藹々と仕事をしていてとても楽しそうなんです。スタッフ全員がゲストを笑顔で迎えてくれる温かなムードがそのまま画面から伝わるのは、あの番組ならではの魅力だろうなと思います」

チェロは喜びも悲しみも分かち合えるパートナー

両親ともにアマチュア音楽家で、物心つく前から音楽に囲まれて育った長谷川さんのチェロとの出会いは3歳の頃。当時逝去した世界的チェロ奏者パブロ・カザルスのレコードを集中的に聴いたのがきっかけだった。

長谷川さんの愛蔵盤『鳥の歌ーカザルス・ホワイト・ハウス・コンサート』

「追悼の意味を込め、父がカザルスのレコードを毎日かけてくれたんです。そのとき初めてチェロという楽器を意識して聴いて、カザルスのチェロはなんていい音がするんだろうと。レコードのジャケットもよく覚えているんですが、大柄なカザルスが持っても一抱えあるチェロの存在感や、カザルスがケースを背負って海辺を歩く写真がたまらなくカッコよく見えて、自分もこの楽器がやりたい!と思いました。ただし先に習い始めたのはピアノで、チェロをようやく買ってもらえたのは9歳のときです」

恋焦がれたチェロのレッスンは豊かな時間で、「お稽古というより、本当にチェロと遊んでいる感覚でした」と振り返る。

「今日は学校ですごく楽しいことがあったんだとか、こんな悲しいことがあったよというのを曲のイメージにのせてチェロに語りかけながら弾いていました。当時からチェロは、心の中を打ち明けて共感したり慰めてもらえたりするパートナーでしたね」

コンサートホールでの演奏は一期一会

高校3年生でコンサート活動をスタートし、デビュー31年目を迎えた今もその感覚は長谷川さんの中に生きている。

「私が“音楽する喜び”を一番感じるのは、自分の心と体に楽器が寄り添ってくれるときでしょうね。それから、今まで何十回も何百回も弾いてきた曲の全然違う側面が見えたとき。曲を演奏するにあたっては、作曲家についてだけでなく政治も含めた時代背景や、当時の音楽のあり方などいろんなことを勉強します。そうやって少しずつ蓄積したヒントが弾いていてふとよみがえったとき、突然、新しい世界の扉がパッと開いたりする。それは本当に刺激的でやめられない音楽の面白さです。音楽は単なる音の羅列ではなく、時代も映すし血の通った人間の思いもこもった奥の深い芸術です。知れば知るほど、同じドミソを弾いていても弾き方が変わります」

そんな豊かな演奏を、コンサートホールで生で聴いてもらうのも楽しみのひとつだという。

「CDは完成度の高い演奏を何度も聴ける魅力があると同時に、何回聴いても同じ演奏です。けれどコンサートでの演奏は、ホールの大きさもお客様もその時々で違う一期一会の演奏です。さらに生の音楽は、奏者の呼吸にのって膨らんだり縮んだりを繰り返します。弾き始めてお客様がのってくださっているのを感じると、私たちも少しずつ上を目指すことができ、相乗効果で盛り上がっていきます。幸運に恵まれたときは、どんなに広いホールで弾いていてもお客様をすぐそばに感じ、みんなの心が一体になってひとつの大きな感情のうねりになっていく。それは言葉では説明しがたい幸福な感覚なので、ぜひ体感していただきたいなと思います」

©Hideki Shiozawa

そしてもしもクラシックコンサートに敷居の高さを感じている人がいたら、そんな人こそ気軽に楽しんでほしいと話す。

「まずは音楽を理解しようとか思わずに、その空間を楽しむのが一番です。演奏中に寝てしまったなら、それは心地がよいときに出る副交感神経が出ている証拠。音楽は本来、人を癒したりリラックスさせたりするものなので、その奏者は上手だったんだねって私は思います。『周りと違うタイミングで拍手をしちゃって焦った』というのもよく聞きますが、周りと違う場面で思わず拍手をしたくなったというのはそれだけ興奮して演奏を楽しんでもらえたということ。演奏者側としては嫌がるどころか、すごく自然でうれしい反応だなと感じます。どうぞ自然な感情を大事にしてくださいね」

優しく微笑む長谷川さんに、最後にクラシックコンサート初心者におすすめのチェロ曲を聞いた。

「チェロの一番の魅力は、音域の広さと多彩な音色です。ハリのある華やかな音も出せば、赤ちゃんに囁きかけるような優しい声も、おじいさんがとつとつと語るつぶやきも音で表現できる。チェロはまさに音色の玉手箱なんです。そんなチェロの魅力をあますところなく詰め込んだのが、名チェリストで作曲家のポッパーが書いた『ハンガリアン・ラプソディ』です。静かに語るパートもあれば熱狂の踊りのような楽しい場面もあり、飽きることなく聴いていただけると思います」(文・浜野雪江)

■長谷川陽子(はせがわ・ようこ)
9歳から桐朋学園大学付属《子供のための音楽教室》で井上頼豊氏に師事。15歳で若手クラシック音楽家の登竜門と言われる第54回日本音楽コンクール第2位入賞。高校3年のとき、リサイタル及び協奏曲デビューを飾りコンサート活動に入る。桐朋学園大学在学中にデビュー・アルバム『珠玉のチェロ名曲集』がクラシック・ヒット・チャート第1位にランクインし、イタリアの指揮者で作曲家ジュゼッペ・シノーポリのソリスト・オーディションに最年少で合格。1989年より文化庁派遣在外研修員としてフィンランドのシベリウス・アカデミーに留学し、首席で卒業。これまで国内外の多数のオーケストラにソリストとして迎えられている。CDは20枚以上発売されており、昨年はデビュー30周年記念アルバム『Tribute to CHOPIN』(ビクターエンタテインメント)をリリース。2015年より、桐朋学園大学音楽学部准教授。日本チェロ協会理事。10月6日には第25回長谷川陽子を囲む【ひまわり広場】に出演予定。

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