<10月18日 東京オペラシティ コンサートホール ほか> 東京フィルの10月定期公演は「フランス音楽」に特化したプログラム。フィンランドのシベリウス音楽院で名伯楽ヨルマ・パヌラに師事したのち、2021年には指揮者の登竜門「ブザンソン国際指揮者コンクール」で3人のファイナリストに残り、「聴衆賞」「オーケストラ賞」そして「特別賞」を受賞した期待の若手、クロエ・デュフレーヌが初来日し、東京フィルのタクトを執る。
プログラムの幕を開けるのは、生誕130年を迎えた女性作曲家、リリ・ブーランジェの《春の朝に》。音楽一家に生まれ、1913年にカンタータ《ファウストとエレーヌ》でフランスの作曲家にとって最高峰の栄誉である「ローマ大賞」を受賞するなど将来を期待されながら、1918年に24歳の若さで夭折した彼女が、1917年にヴァイオリンとピアノのための作品として作曲したのち、1918年に管弦楽曲に編曲した作品だ。力強さと透明感をあわせ持つ、生命の輝きを感じ取れる佳曲である。サン=サーンスのヴァイオリン協奏曲第3番でソリストを務めるのは、2022年に仙台国際音楽コンクールで優勝を果たした中野りな。スタミナとテクニックの両方が求められる名曲を、フレッシュな感性で表現してくれることに期待したい。
プログラムのメインは、ベルリオーズの《幻想交響曲》。「観点を押し付けるのではなく、自分の感性を通じて、自分の見方、感じ方を分かち合いたい」と抱負を語っているクロエ・デュフレーヌが、「交響曲」の歴史を大きく塗り替えたこの作品をどう聴かせてくれるか楽しみだ。
期待の若手指揮者の日本デビュー公演、クラシック音楽ファンの皆さま、お聴き逃しなく!
プログラムの幕を開けるのは、生誕130年を迎えた女性作曲家、リリ・ブーランジェの《春の朝に》。音楽一家に生まれ、1913年にカンタータ《ファウストとエレーヌ》でフランスの作曲家にとって最高峰の栄誉である「ローマ大賞」を受賞するなど将来を期待されながら、1918年に24歳の若さで夭折した彼女が、1917年にヴァイオリンとピアノのための作品として作曲したのち、1918年に管弦楽曲に編曲した作品だ。力強さと透明感をあわせ持つ、生命の輝きを感じ取れる佳曲である。サン=サーンスのヴァイオリン協奏曲第3番でソリストを務めるのは、2022年に仙台国際音楽コンクールで優勝を果たした中野りな。スタミナとテクニックの両方が求められる名曲を、フレッシュな感性で表現してくれることに期待したい。
プログラムのメインは、ベルリオーズの《幻想交響曲》。「観点を押し付けるのではなく、自分の感性を通じて、自分の見方、感じ方を分かち合いたい」と抱負を語っているクロエ・デュフレーヌが、「交響曲」の歴史を大きく塗り替えたこの作品をどう聴かせてくれるか楽しみだ。
期待の若手指揮者の日本デビュー公演、クラシック音楽ファンの皆さま、お聴き逃しなく!
<文・加藤新平>
公演名 | 東京フィルハーモニー交響楽団 指揮:クロエ・デュフレーヌ/ヴァイオリン:中野りな 2023シーズン定期演奏会【10月】 |
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日時・会場 | ●10月18日(水) 19:00開演(18:15開場) 東京オペラシティ コンサートホール ●10月19日(木) 19:00開演(18:15開場) ●10月22日(日) 15:00開演(14:15開場) |
出演 | [指揮]クロエ・デュフレーヌ [ヴァイオリン]中野りな [管弦楽]東京フィルハーモニー交響楽団 |
プログラム |
リリ・ブーランジェ:春の朝に(リリ・ブーランジェ生誕130年) サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲第3番 ベルリオーズ:幻想交響曲 |
チケット | 全席指定:SS席15,000円 S席10,000円 A席8,500円 B席7,000円 C席5,500円 ※東京フィルフレンズ入会で定価の10%割引あり(SS席を除く) |
お問い合わせ |
東京フィルチケットサービス TEL:03-5353-9522(平日10:00~18:00) |