<9月17日 東京・すみだトリフォニーホール> 長年日本の音楽界を牽引してきた指揮者の井上道義は、2024年末での指揮活動引退を表明している。
新日本フィルと井上との関係は特別だ。若き日の井上が初めて「音楽監督」を務めたオーケストラこそ、ほかならぬ新日本フィルである。1996年に新日本フィルの演奏会でガーシュウィンの《ラプソディ・イン・ブルー》を共演したことをきっかけに出会い、数多くの公演で共にステージに立ってきたピアニストの小曽根真をソリストに迎える本公演は、新日本フィルと井上が歩んできた歴史、そして新日本フィルがつないだ小曽根と井上との縁を感じさせるものとなるだろう。
モーツァルトとショスタコーヴィチという、「天才型」であり、自身もすぐれた演奏家であった作曲家ふたりの作品を組み合わせた刺激的なプログラムも井上ならでは。モーツァルトのピアノ協奏曲第9番《ジュノム》は、小曽根が「モーツァルトにとりつかれた」と語る1曲。一方のショスタコーヴィチのピアノ協奏曲第1番は、井上が「バーンスタインの交響曲第2番《不安の時代》と共に小曽根さんのために書かれたような作品」と評している。
ショスタコーヴィチの《ジャズ組曲第1番》は、その「うらぶれ方」が井上を魅了し、「世界一ハマる曲」と言わしめている。そしてモーツァルトの歌劇《ドン・ジョヴァンニ》序曲を選んだ理由は……ぜひフライヤーに井上が寄せたメッセージをご確認いただきたい。ニヤリとさせられること請け合いだ。
井上、小曽根、新日本フィルが起こす化学反応に大いに期待しよう。きっとすばらしいものが生まれるはずだ。
新日本フィルと井上との関係は特別だ。若き日の井上が初めて「音楽監督」を務めたオーケストラこそ、ほかならぬ新日本フィルである。1996年に新日本フィルの演奏会でガーシュウィンの《ラプソディ・イン・ブルー》を共演したことをきっかけに出会い、数多くの公演で共にステージに立ってきたピアニストの小曽根真をソリストに迎える本公演は、新日本フィルと井上が歩んできた歴史、そして新日本フィルがつないだ小曽根と井上との縁を感じさせるものとなるだろう。
モーツァルトとショスタコーヴィチという、「天才型」であり、自身もすぐれた演奏家であった作曲家ふたりの作品を組み合わせた刺激的なプログラムも井上ならでは。モーツァルトのピアノ協奏曲第9番《ジュノム》は、小曽根が「モーツァルトにとりつかれた」と語る1曲。一方のショスタコーヴィチのピアノ協奏曲第1番は、井上が「バーンスタインの交響曲第2番《不安の時代》と共に小曽根さんのために書かれたような作品」と評している。
ショスタコーヴィチの《ジャズ組曲第1番》は、その「うらぶれ方」が井上を魅了し、「世界一ハマる曲」と言わしめている。そしてモーツァルトの歌劇《ドン・ジョヴァンニ》序曲を選んだ理由は……ぜひフライヤーに井上が寄せたメッセージをご確認いただきたい。ニヤリとさせられること請け合いだ。
井上、小曽根、新日本フィルが起こす化学反応に大いに期待しよう。きっとすばらしいものが生まれるはずだ。
<文・加藤新平>
公演名 | 井上道義 ザ・ファイナルPARTⅠ 道義×小曽根×新日本フィル |
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日時 | 9月17日(日) 15:00開演(14:00開場) |
会場 | すみだトリフォニーホール 大ホール | 出演 | [指揮]井上道義 [ピアノ]小曽根真 [管弦楽]新日本フィルハーモニー交響楽団 |
プログラム | モーツァルト:歌劇《ドン・ジョヴァンニ》K.527より〈序曲〉、ピアノ協奏曲第9番 変ホ長調 《ジュノーム》 K.271 ショスタコーヴィチ:ジャズ組曲第1番、ピアノ協奏曲 第1番 ハ短調 作品35 |
チケット | 全席指定:S席7,000円 A席6,000円 B席5,000円 |
お問い合わせ |
トリフォニーホールチケットセンター TEL:03-5608-1212 |