滅多に聴けない四重唱×ピアノ四手連弾を味わう華やかで楽しい日曜日!
本公演は、ドイツ・リートの名曲、並びに重唱からなるアンサンブルの喜びをご堪能いただけるプログラムです。コロナ禍を経て、音楽芸術の本質的な喜びは、同じ空間と時間を共有でき「生の音」を聴くことにこそある、という認識がますます強まっていると感じております。親密かつ華やかなアンサンブルを通して、演奏者同士、そして聴衆の皆様と「通い合う喜び」をご堪能いただきます!
演奏曲目は全て様々な「愛の歌」です。前半では、かつてのシューベルトを囲むサロンのような親密な空間を作り、シューマンの《スペインの愛の歌》は、オペラ仕立てとなっています。また、後半では、各曲にコメントを入れ、言葉の壁を感じずに楽しんでいただけるように構成しております。演奏者は、昨夏紀尾井ホールで開催された、1日で109曲のリートを聴く「リートの祝祭」の出演者が中心となっています。選りすぐりのリート歌手とピアニストによる質の高いアンサンブルをお聴かせいたします!
(文・子安ゆかり)
日時:2024年11月10日(日)開演 15:00開場 14:30
場所:北とぴあ つつじホール
主催:「通うい合う喜び」実行委員会
共催:公益財団法人北区文化復興財団・東京都北区
制作協力:Air Art Community/株式会社Kailynart
チケット:全席自由(未就学児入場不可)
一般 4,000円 U30 2,000円(当日券は各500円増)※税込み
*北区民割引:東京都北区にお住まいの方は割引価格で購入可。(web・窓口合わせてお一人様4枚まで
*車いす席について:車椅子でご来場の方は、チケットをお求めのうえ、事前に(公財)北区文化振興財団 TEL 03-5390-1221 までご連絡ください
チケット取り扱い:ほくとぴあチケットオンライン https://p-ticket.jp/kitabunka
北とぴあ1階チケット売り場(窓口のみ/10:00〜20:00 臨時休館日は18:00まで、全休館日は休業)
*北区民割引は上記2か所のみ取り扱い。窓口では北区在中を確認できるもの(免許証、保険証など)要提示
問い合わせ: Air Art Community/㈱Kailylnart
cs@airartcommunity.com
Tel. 070-2795-3177(平日10:00-17:00)
◎演奏曲目
R.シューマン:スペインの愛の歌 作品138(全10曲)
J.ブラームス: 愛の歌ワルツ集 作品52(全18曲)
F.シューベルト:糸を紡ぐグレートヒェン
F.メンデルスゾーン:歌の翼にのせて 作品34-2
H.ヴォルフ:少年と蜜蜂(メーリケ)
R. シュトラウス セレナーデ(シャック)作品17-2 ほか
◎出演者プロフィール
梶山明美 Akemi Kajiyama ソプラノ Soprano
東京音楽大学声楽科(オペラコース)卒業。同大学研究科(オペラコース)修了後、助手を務め、その後渡独。ドイツ国立ケルン音楽大学声楽科(最優秀)卒業。ケルン音楽大学在学中よりヴァイカースハイム音楽祭『フィガロの結婚』スザンナ役や新作オペラの主役等で出演。また、コンサートのソリストとして多数出演している。ベートーヴェンホール管弦楽団、ケルン交響楽団と共演するほか、シュツットガルト室内管弦楽団とオーストラリア主要4都市の演奏旅行で共演している。CD『岩の上の羊飼い』をリリース。これまで10回のリサイタルを開催し、いずれも好評を博す。
吉田清香 Sayaka Yoshida ソプラノ Soprano
武蔵野音楽大学声楽科卒業後、渡独。リヒャルト・シュトラウス市立音楽院大学院声楽科課程を経て、フランツ・リスト音楽大学大学院声楽科を卒業。同大学院歌曲科において、ドイツ国家演奏家資格を取得。小澤征爾氏によるサイトウキネンにて、「若い人のための室内楽勉強会」に合格。ドイツ国内におけるリートアカデミーやマックス・レーガー・ターゲに奨学生として参加し、歌曲の研究を更に深める。州立エアフルト歌劇場ホールで”ヴォルフの旅”やリストハウスをはじめとするヨーロッパでの数多くの演奏会、リサイタルにおいて好評を博す。
加納悦子 Etsuko Kanoh メゾソプラノ Mezzo-Soprano
東京藝術大学大学院を修了後、ドイツ国立ケルン音楽大学で学び、ケルン市立歌劇場のオペ ラスタジオから専属歌手となる。日本国内でもNHK交響楽団等の主要オーケストラと共 演を重ねている。ドイツ・リート演奏を主軸にソロ活動を展開し、CD「メアリ・スチュア ート女王の詩/シューマン後期歌曲集」「アルバン・ベルク 若き日の歌」(ALM RECORDS) をリリース。国立音楽大学教授。
照屋篤紀 Atsuki Teruya テノール Tenor
武蔵野音楽大学卒業、同大学院修士課程を修了。第25回友愛ドイツ歌曲(リート)コンクール第1位、文部科学大臣賞、日本R.シュトラウス協会賞、聴衆者賞を受賞。2015年ウィーンにてÖJAB主催のコンサートに出演。第22回おきでんシュガーホール新人演奏会優秀賞。第89回日本音楽コンクール声楽部門入選。2015年、2019年、日生劇場主催オペラ《ヘンゼルとグレーテル》森の精(眠りの精・露の精)役、2020年日本オペラ協会歌劇《紅天女》クズマ役、2021年日本オペラ協会公演《キジムナー時を翔ける》ジラー役など様々なオペラに出演。
小池優介 Yusuke Koike バリトン Bariton
東京藝術大学音楽学部声楽科卒業。同声会賞、アカンサス賞を受賞。同大学、大学院声楽専攻を首席で修了し、大学院アカンサス音楽賞を受賞。これまでに勝部太、川上洋司、萩原潤の各氏に師事。ドイツリートを白井光子氏に師事。2022年に毎日新聞社主催「日本音楽コンクール」歌曲部門にて、第2位と岩谷賞(聴衆賞)を受賞。バッハ・コレギウム・ジャパン声楽メンバーとしてコンサートやヨーロッパツアーに参加。妻、有岡奈保と共に「有岡音楽教室新御徒町」を経営。歌曲や宗教曲のレッスンと、定期的にサロンコンサートを行っている。
清水朋美 Tomomi Shimizu ピアノ Piano
武蔵野音楽大学卒業、同大学院修士課程修了。ドイツ国立シュトゥットガルト音楽演劇大学大学院ピアノ科、及び古楽科フォルテピアノ専攻修了。在学中には、声楽科クラスT.カルセン氏の元で伴奏助手、ザンクト・ゴアー音楽祭&講習会にてピアノ伴奏を勤める。ドイツ国内のリートアカデミーやピアノのマスタークラスを多数受講。第3回東京ピアノコンクール一般部門審査員特別賞、第20回ペトロフピアノコンクール一般部門第3位。白梅学園大学短期大学、千葉明徳短期大学非常勤講師。日本ピアノ教育連盟会員。
子安ゆかり Yukari Koyasu 企画・構成・ピアノ Piano
武蔵野音楽大学卒業、ケルン音楽大学大学院(歌曲演奏法)修了。フィッシャー=ディースカウのマスターコース伴奏者。ケルン音楽大学講師、国際コンクール公式伴奏者を歴任。
国内外でコンサート活動を行うほか、各地で講演、講習会をひらき、「アンサンブルとしてのドイツ・リートの魅力」を伝えるべく活動中。ドイツ・リートのコンサートシリーズ „Die Taubenpost“(ディー・タウベンポスト)を2000年に立ち上げ主宰している。「詩と音楽」の研究で東京大学大学院修了。博士(学術)。武蔵野音楽大学准教授、早稲田大学、お茶の水女子大学非常勤講師。