<11月2日 東京・サントリーホール> 1970年にブリュッセルで開かれたベートーヴェン生誕200周年記念コンクールで優勝して頭角を現し、演奏と録音の両面で大活躍を続けてきたマリア・ジョアン・ピリス。2008年8月から12月にかけて、NHK「スーパーピアノレッスン」の講師を務めたことでも知られている。ピリスが2018年に表明した「引退宣言」には筆者も衝撃を受けたひとりであるが、その後、しばしの時間をおいて引退を撤回し、ふたたびステージに戻ってきてくれたことはクラシック音楽ファンにとって嬉しい限りである。
本公演でピリスが選んだ作品は、モーツァルトと並んで重要なレパートリーであるシューベルトの傑作《冬の旅》。彼女が共演者として指名したのは、マティアス・ゲルネだ。マティアス・ゲルネは、古典派から現代音楽まで幅広いレパートリーを持ち、オペラとドイツ歌曲の分野において大活躍を続けている、21世紀を代表する歌手のひとりである。「ドイツ歌曲の巨人」ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウと、エリザベート・シュヴァルツコップに師事し、確かな技術に裏打ちされたゲルネの歌うドイツ歌曲は、現代最高峰に位置付けられている。
1827年に完成した《冬の旅》は、ウィルヘルム・ミュラーの詩集に基づく連作歌曲である。失恋した若者がさすらいの旅を続けてゆくさまを、ゲルネとピリスがどう解釈し、鮮やかに描き出すか、大いに期待したい。
本公演でピリスが選んだ作品は、モーツァルトと並んで重要なレパートリーであるシューベルトの傑作《冬の旅》。彼女が共演者として指名したのは、マティアス・ゲルネだ。マティアス・ゲルネは、古典派から現代音楽まで幅広いレパートリーを持ち、オペラとドイツ歌曲の分野において大活躍を続けている、21世紀を代表する歌手のひとりである。「ドイツ歌曲の巨人」ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウと、エリザベート・シュヴァルツコップに師事し、確かな技術に裏打ちされたゲルネの歌うドイツ歌曲は、現代最高峰に位置付けられている。
1827年に完成した《冬の旅》は、ウィルヘルム・ミュラーの詩集に基づく連作歌曲である。失恋した若者がさすらいの旅を続けてゆくさまを、ゲルネとピリスがどう解釈し、鮮やかに描き出すか、大いに期待したい。
<文・加藤新平>
- テーブル
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- テーブル見出し
- 公演名
- テーブル本文
- マティアス・ゲルネ&マリア・ジョアン・ピリス 冬の旅
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- 日時
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- 11月2日(土) 19:00開演(18:30開場)
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- 会場
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- サントリーホール 大ホール
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- 出演
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- [バリトン]マティアス・ゲルネ
[ピアノ]マリア・ジョアン・ピリス
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- プログラム
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- シューベルト:冬の旅 D 911
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- チケット
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- 全席指定:S席18,000円 A席14,000円 B席10,000円
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- お問い合わせ
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- チケットスペース
TEL:03-3234-9999(10:00~15:00)