<10月26日 東京・北とぴあ> 北とぴあ国際音楽祭が今年もやってくる。2024年の幕開け公演は、北村朋幹のフォルテピアノ・リサイタル。彼のリサイタルやCDは音楽を立体的により深く堪能できる工夫に富んでいて、今回のリサイタルもシューマンの《幻想曲》を軸にしたプログラムとなっている。
シューマンの《幻想曲》は、ベートーヴェン生誕65周年記念の際、リストの働きかけによって作曲されており、第1楽章の中には、今回のリサイタルでも演奏されるベートーヴェンの《遥かなる恋人に寄す》が引用されている。そして、シューマンはこの作品を作曲していた頃、のちに妻となるクララとの結婚を反対され、壮絶な苦悩を強いられており、《幻想曲》やピアノ・ソナタ 第3番 第3楽章《クララ・ヴィークの主題による変奏曲》からは、彼女への想いを読み取ることができる。
さらにリサイタルで注目すべきは、北村の日本におけるリサイタルでは初めての披露となる、全曲をフォルテピアノで演奏するという点にもある。作曲家たちが生きた時代の楽器で聴く演奏は、非常にぜいたくなものになるだろう。北村の演奏とフォルテピアノのあたたかな響きを会場で鑑賞したい。
シューマンの《幻想曲》は、ベートーヴェン生誕65周年記念の際、リストの働きかけによって作曲されており、第1楽章の中には、今回のリサイタルでも演奏されるベートーヴェンの《遥かなる恋人に寄す》が引用されている。そして、シューマンはこの作品を作曲していた頃、のちに妻となるクララとの結婚を反対され、壮絶な苦悩を強いられており、《幻想曲》やピアノ・ソナタ 第3番 第3楽章《クララ・ヴィークの主題による変奏曲》からは、彼女への想いを読み取ることができる。
さらにリサイタルで注目すべきは、北村の日本におけるリサイタルでは初めての披露となる、全曲をフォルテピアノで演奏するという点にもある。作曲家たちが生きた時代の楽器で聴く演奏は、非常にぜいたくなものになるだろう。北村の演奏とフォルテピアノのあたたかな響きを会場で鑑賞したい。
<文・山下実紗>
- テーブル
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- 公演名
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- 北とぴあ国際音楽祭2024 北村朋幹フォルテピアノ・リサイタル
―シューマン《幻想曲》をめぐって
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- 日時
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- 10月26日(土) 16:00開演(15:20開場)
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- 会場
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- 北とぴあ さくらホール
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- 出演
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- [フォルテピアノ]北村朋幹
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- プログラム
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- ベートーヴェン/リスト:ミニョン S.468-1《ベートーヴェンによる6つのゲーテ歌曲集》より〈遥かなる恋人に寄す〉S.469
シューマン:ピアノ・ソナタ 第3番 第3楽章《クララ・ヴィークの主題による変奏曲》、幻想曲 ハ長調 Op.17
リスト:《旅人のアルバム》より〈オーベルマンの谷〉S.156-5
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- チケット
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- 全席指定:4,000円
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- お問い合わせ
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- 公益財団法人 北区文化振興財団
TEL:03-5390-1221