<7月15日 東京・サントリーホール> 1981年に弱冠20歳でロン=ティボー国際コンクール・ピアノ部門で優勝を果たし、1982年にデビュー・リサイタルを開いて以来、演奏家として、そして教育者として日本のピアノ界を牽引し続けている清水和音と、2009年に世界最難関とも言われるハノーファー国際ヴァイオリン・コンクールにおいて史上最年少の16歳で優勝して以来、世界中の著名オーケストラと共演し、NHK大河ドラマ《真田丸》テーマ曲の演奏などでも知られる三浦文彰。
そんなふたりが取り組んでいる「ベートーヴェン ヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会」というプロジェクト、タイトルを目にしただけでワクワクする。なんといってもキャッチフレーズが「現代最高のベートーヴェンを披露する!」なのだから、ベートーヴェン好きにはたまらない。第2弾となる本公演で演奏されるのは、ヴァイオリン・ソナタ第3番 変ホ長調 Op.12-3、第6番 イ長調 Op.30-1、そして第7番ハ短調 Op.30-2の3曲。
第3番は1797年から1798年にかけて第1番、第2番とともに作曲された作品で、ピアノ・パートにかなりの技巧が凝らされていることで知られている。第6番は1802年の作品で、透明感のある書法と軽やかで牧歌的な響きが印象的。そして第7番も同じく1802年の作品とされており、まだ若いながらも徐々に聴覚障害の症状が現れ追い詰められてゆくベートーヴェンの苦悩を反映している。悲劇性の強い両端の楽章と、美しい第2楽章、軽妙洒脱な第3楽章との対比もみごとだ。
ひとつ付け加えるならば、18世紀後半~19世紀初頭のヴァイオリン・ソナタは、あくまでも「ピアノとヴァイオリンのためのソナタ」あるいは「ヴァイオリンつきのピアノ・ソナタ」であり、ピアノはヴァイオリンの伴奏に甘んじることはなく、ヴァイオリンと対等に渡り合い、ときには凌駕してみせることが特徴である。まさに、日本を代表するふたりのヴィルトゥオーゾの共演にふさわしいと言えるのではないだろうか。
そんなふたりが取り組んでいる「ベートーヴェン ヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会」というプロジェクト、タイトルを目にしただけでワクワクする。なんといってもキャッチフレーズが「現代最高のベートーヴェンを披露する!」なのだから、ベートーヴェン好きにはたまらない。第2弾となる本公演で演奏されるのは、ヴァイオリン・ソナタ第3番 変ホ長調 Op.12-3、第6番 イ長調 Op.30-1、そして第7番ハ短調 Op.30-2の3曲。
第3番は1797年から1798年にかけて第1番、第2番とともに作曲された作品で、ピアノ・パートにかなりの技巧が凝らされていることで知られている。第6番は1802年の作品で、透明感のある書法と軽やかで牧歌的な響きが印象的。そして第7番も同じく1802年の作品とされており、まだ若いながらも徐々に聴覚障害の症状が現れ追い詰められてゆくベートーヴェンの苦悩を反映している。悲劇性の強い両端の楽章と、美しい第2楽章、軽妙洒脱な第3楽章との対比もみごとだ。
ひとつ付け加えるならば、18世紀後半~19世紀初頭のヴァイオリン・ソナタは、あくまでも「ピアノとヴァイオリンのためのソナタ」あるいは「ヴァイオリンつきのピアノ・ソナタ」であり、ピアノはヴァイオリンの伴奏に甘んじることはなく、ヴァイオリンと対等に渡り合い、ときには凌駕してみせることが特徴である。まさに、日本を代表するふたりのヴィルトゥオーゾの共演にふさわしいと言えるのではないだろうか。
<文・加藤新平>
- テーブル
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- テーブル見出し
- 公演名
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- 清水和音×三浦文彰 ベートーヴェン ヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会Ⅱ
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- 日時
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- 7月15日(月) 14:00開演(13:15開場)
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- 会場
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- サントリーホール 大ホール
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- 出演
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- [ピアノ]清水和音
[ヴァイオリン]三浦文彰
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- プログラム
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- 【オール・ベートーヴェン・プログラム】
ヴァイオリン・ソナタ第3番 変ホ長調 Op.12-3
ヴァイオリン・ソナタ第6番 イ長調 Op.30-1
ヴァイオリン・ソナタ第7番 ハ短調 Op.30-2
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- チケット
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- 全席指定:S席6,500円 A席5,500円 B席4,500円 P席3,000円
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- お問い合わせ
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- サンライズプロモーション東京
TEL:0570-00-3337(平日12:00~15:00)