東京・春・音楽祭実行委員会(実行委員長:鈴木幸一)は、桜咲く春の上野を舞台にした国内最大級のクラシック音楽の祭典 「東京・春・音楽祭2024」 を、2024年3月15日(金)から4月21日(日)まで約40日間に亘り開催いたします。
文化の集積地・上野公園の各施設(東京文化会館、各美術館・博物館等)を拠点に、国内外一流アーティストによるオペラ、オーケストラ、室内楽、リサイタルなど、幅広いコンサートを多様な空間でお届けし、春の訪れを彩ります。
<文・東京・春・音楽祭実行委員会>
これらに加え、マレク・ヤノフスキ×NHK交響楽団によるワーグナー『ニーベルングの指環』ガラ・コンサート、東京バレエ団による公演などで20周年を華やかに祝います。
他にも、現代最高のピアニスト、ルドルフ・ブッフビンダーや欧州で活躍する歌手陣をはじめ、国内外の一流アーティストによる室内楽やリサイタル、人気のミュージアム・コンサート、ドイツ・バイロイト音楽祭提携による「子どものためのワーグナー」、今春復活しご好評をいただいた上野の街を舞台に小さな音楽会を展開する「桜の街の音楽会」も開催。20周年を記念したお客様還元企画も実施いたします。
「東京・春・音楽祭2024」10のポイント
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•「ワーグナー・シリーズ」は、本シリーズでお馴染みのドイツの名匠マレク・ヤノフスキ指揮NHK交響楽団のもと、コロナ禍により開催が叶わなかったワーグナー10大作品完遂となる《トリスタンとイゾルデ》を取り上げる。スチュアート・スケルトン、ビルギッテ・クリステンセンらを迎えた、世界最高レベルのワーグナーは聴き逃せない 。
•音楽祭の初期から絆を築いてきた巨匠リッカルド・ムーティは、ヴェルディの名作《アイーダ》を東京春祭オーケストラと上演。日本でムーティによる“ヴェルディ”を聴くことができるのは東京春祭だけ。ミラノ・スカラ座など欧州の檜舞台で活躍するマリア・ホセ・シーリがタイトルロールを務める 。また、2019年から開催を続けてきた「イタリア・オペラ・アカデミー in 東京」は、実施を9月に移し、マエストロ・ムーティ、および受講生がより集中して音楽とその作品に向き合えるよう、最高の場を整えて実施。(後日詳細発表)
•R.シュトラウス《エレクトラ》は、セバスティアン・ヴァイグレが常任指揮者を務める読売日本交響楽団を率いて上演。ワーグナーガラ・コンサートにも出演するディーヴァ、エレーナ・パンクラトヴァがタイトルロールを務め、藤村実穂子ら世界の第一線で活躍する歌手陣で、シュトラウスの強烈な最高傑作をお届けする(東京文化会館 大ホール4/18、21)。
■20周年記念公演 ガラ・コンサート&バレエ公演
•揺るがない信頼で結ばれたヤノフスキとNHK交響楽団は、ワーグナー『ニーベルングの指環』ガラ・コンサートでも。世界トップクラスのワーグナー歌手と共に、2014~17年に開催された東京春祭リング・チクルスの熱気を再びお楽しみいただける贅沢な一夜が幕を開ける。
•20周年記念として「東京バレエ団 上野水香オン・ステージ」を開催。日本を代表するプリマ・バレリーナの一人、上野水香が踊る《ボレロ》は必見。
•当代一のベートーヴェン作品のスペシャリストであり、オーストリアの宝とも評されるピアニスト、ルドルフ・ブッフビンダーが、 2014年のザルツブルク音楽祭以来10年ぶりに、東京春祭でベートーヴェン ピアノ・ソナタの全曲演奏に挑む。音楽史に残る、全7回にわたる演奏会は一つも聴き逃すことができない。
•旬の世界的アーティストを一堂に楽しめるのも東京春祭ならでは。吉井瑞穂(オーボエ)&川口成彦(フォルテピアノ/チェンバロ)は、ここでしか聴けないバロック・プログラムを。確かな楽才に裏付けされたイノン・バルナタン(ピアノ)は、ラモーからラフマニノフまで、踊りをテーマとした彩り豊かなプログラムをお届け。第20回リーズ国際ピアノコンクール第2位入賞後、世界に活躍の場を広げている小林海都は、シューベルトを中心としたソロと室内楽のプログラムで才知を魅せる。
•生誕150年を迎えるシェーンベルクは、近現代曲の演奏に定評があるディオティマ弦楽四重奏団が、弦楽四重奏曲全曲演奏と銘打ち、ソプラノを加えた弦楽四重奏曲 第2番を取り上げる他、安達真理らとの共演の《浄められた夜》等に1日で挑む。「シェーンベルクとウィーン」と題した室内楽公演も開催する。
•世界的なオーケストラのコンサートマスターや首席奏者らによる室内楽公演も見逃せない。ウィーン・フィルコンサートマスターのライナー・ホーネックは、欧州と日本を拠点に活躍するピアニスト菊池洋子と共演(東京文化会館 小ホール3/18)。ベルリン・フィルのメンバーによる室内楽では、アレクサンダー・イヴィッチ(ヴァイオリン)、オラフ・マニンガー(チェロ)、ヴェンツェル・フックス(クラリネット)らが登場する。
•国内のオーケストラからも、多くのアーティストたちが室内楽公演に出演する。東京都交響楽団からは、特任首席ヴィオラ奏者の店村眞積が11名の仲間たちとヴィオラ重奏を。N響メンバーによる室内楽は村上淳一郎(ヴィオラ)を中心に、辻󠄀本 玲(チェロ)、𠮷村結実(オーボエ)らがピアノに津田裕也を迎え、クルックハルトやワインガルトナー等、他では聴けないプログラムを。
•旧東京音楽学校奏楽堂では、注目のソプラノ隠岐彩夏が日本歌曲を中心としたプログラムを歌うほか(旧東京音楽学校奏楽堂3/16)、共に第8回仙台国際音楽コンクールで優勝を飾った中野りな(ヴァイオリン)&ルゥォ・ジャチン(ピアノ)(旧東京音楽学校奏楽堂3/23)、エリザベート王妃国際コンクールを制した覇者同士である、戸田弥生(ヴァイオリン)&エル=バシャ(ピアノ)は、オール・ベートーヴェン・プログラムを(旧東京音楽学校奏楽堂4/5) 。第70回ミュンヘン国際音楽コンクールピアノデュオ部門で、日本人として初めて入賞した坂本 彩&坂本リサ(ピアノ・デュオ)(旧東京音楽学校奏楽堂4/13)、日本音楽史に残る多くの名作を残した作曲家、山田耕筰のピアノ作品を取り上げる佐野隆哉の演奏にも注目が集まる 。
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•オーケストラ(東京都交響楽団)と合唱(東京オペラシンガーズ)で贈る「合唱の芸術シリーズ」は、生誕200年を迎えるブルックナーの宗教曲の最高傑作の一つと名高い《ミサ曲 第3番》を。ミュンヘン等主要歌劇場で活躍し、ドイツ作品を得意とするローター・ケーニヒスが指揮、ソリストにハンナ=エリーザベト・ミュラー、オッカ・フォン・デア・ダメラウ、アイン・アンガーら、世界第一線で活躍する旬の歌手が揃う。
•読響コンサートマスター長原幸太らによる「名手たちによる室内楽の極」、11回目を迎え、川本嘉子、向山佳絵子を中心にブラームスの室内楽作品を10回以上にわたり取り上げてきた「ブラームスの室内楽」は、いよいよ最終回を迎える。東京オペラシンガーズと寺嶋陸也による「にほんのうた」、郷古 廉と加藤洋之による「東京春祭〈Geist und Kunst〉室内楽シリーズ」は、‟色彩と魂”と題してお届けする。
•1人の作曲家に焦点を当てた公演では、周防亮介、田原綾子、上野通明、北村朋幹が2021年に引き続き「ショスタコーヴィチの室内楽」を。
•1日3公演とたっぷりお楽しみいただける東京春祭ならではの「マラソン・コンサート」は、歓喜の歌(ベートーヴェン 交響曲 第9番)初演200年を室内楽と小宮正安のお話でご紹介。10回目を迎える、作曲家との新たな出会いが魅力の「ディスカヴァリー・シリーズ」は没後100年となるフェルッチョ・ブゾーニを深堀する。
•40回になる「歌曲シリーズ」では、欧州を中心に活躍の幅を広げ、これからの飛躍が期待されている注目のソプラノ レネケ・ルイテン(ソプラノ)が、シューマンやR.シュトラウスのリサイタルに加え、ディオティマ弦楽四重奏団との共演でシェーンベルク《弦楽四重奏曲 第2番》も披露。《エレクトラ》に出演する名歌手ルネ・パーペ(バス)がムソルグスキー《死の歌と踊り》など低音の魅力を。世界中の歌劇場で今最も注目を集めている歌手の一人コンスタンティン・クリンメルが、シューベルト《美しき水車屋の娘》をお届けする。大物指揮者たちからの指名が後を絶たないオッカ・フォン・デア・ダメラウが歌うマーラーにも注目したい 。
■上野公園の美術館・博物館を舞台にした「ミュージアム・コンサート」
国立科学博物館では、20周年を記念して長く音楽祭に関わってきたアーティスト達が集結。白井 圭(ヴァイオリン)&安田謙一郎(チェロ) 、藤木大地(カウンターテナー)&大塚直哉(チェンバロ)、梶川真歩(フルート)&荒木奏美(オーボエ)のほか、N響メンバーも出演。J.S.バッハの作品を中心にしたシリーズを展開している東京国立博物館では、成田達輝(ヴァイオリン)、鈴木大介(ギター)、新倉 瞳(チェロ)らが出演予定。東京都美術館では「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」展記念コンサートを4回実施するほか、「デ・キリコ展」プレ・コンサートも開催。国立西洋美術館では「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?——国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ」展記念コンサートを実施し、VOCA展と毎年コラボレーションしている上野の森美術館では、三浦一馬(バンドネオン)、石上真由子(ヴァイオリン)等が現代美術作品の前で演奏する。
バイロイト音楽祭提携の「子どものためのワーグナー」では、同音楽祭の総監督カタリーナ・ワーグナーを監修に迎え、《トリスタンとイゾルデ》を親しみやすくアレンジしてお届け。
毎年人気の子どものための絵本と楽の会を実施するほか、ワーグナー《トリスタンとイゾルデ》、ブルックナー《ミサ曲 第3番》、プッチーニ《ラ・ボエーム》の公開リハーサルも実施予定。(2024年1月詳細発表予定)
20回目の春を迎えられるのは、東京春祭へご来場・ご支援くださっている聴衆の皆様があってこそです。20周年を記念し、2種類の来場者特典をご用意しました。
一つ目は、有料公演20公演にご来場の方全員を、2025年のお好きな公演(大ホール)に、お好きなお席でペアご招待!「東京文化会館の大ホールなら、この席で聴きたい」というご希望にもお応えする、スペシャルな特典となっています。
二つ目は、有料公演5公演にご来場した方全員に、東京春祭特製バッグをプレゼント!
開催期間中、多数の公演にご来場下さっているお客様も多く、そんな方々への感謝の気持ちを込めて、2つのプレゼント企画を実施します。 (後日詳細発表)
■20周年記念 お客様還元企画 200人の20歳 リハーサルご招待 &U-25通い放題のスペシャルチケット発売!
若年層にもっと気軽に東京春祭を楽しんでもらうために、2024年は「200人の20歳をリハーサルにご招待」と「U-25スペシャルチケット販売」を実施いたします。
各公演のU-25チケット販売に加えて、東京文化会館大ホール&小ホールで平日に開催される、合計26公演を対象にしたサブスク感覚で使える通い放題チケットをU-25向けに販売。東京春祭では初の試みとなります。
「200人の20歳をリハーサルにご招待」の対象公演、応募方法などの詳細は、後日発表いたします。
■舞台は上野の街中!「桜の街の音楽会」など無料イベント多数開催
上野周辺のみならず、オフィス街など都内の様々な場所を舞台に無料のミニ・コンサートを展開している「桜の街の音楽会」。今春は合計24か所で56公演を行い、多くのお客様に音楽をお届けしました。次春も、2月中旬ごろから4月中旬にかけて開催予定。気軽に音楽に触れあえる最高の場を創出します。お出かけの際は、音楽祭公式サイトで開催スケジュールのチェックをお忘れなく! (2024年2月詳細発表予定)
■高画質・高音質・自由視点映像でのライブ・ストリーミング配信(有料)を実施
会場にご来場いただけない方にも、東京春祭の公演をお楽しみいただけるように始めた「東京・春・音楽祭LIVE Streaming」。これまでに引き続き、高音質・高画質・自由視点映像で実施いたします。ライブ配信ならではの臨場感を、皆さまそれぞれのスタイルでお楽しみください。(2024年2月詳細発表予定/権利関係の都合により配信されない公演もございます 。)
「東京・春・音楽祭2024」開催概要
会場:上野恩賜公園(東京)一帯、東京文化会館、東京藝術大学奏楽堂(大学構内)、
旧東京音楽学校奏楽堂、国立科学博物館、東京国立博物館、東京都美術館、
国立西洋美術館、上野の森美術館 /他
主催:東京・春・音楽祭実行委員会
共催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京文化会館(※申請中)
後援:文化庁(※申請予定)/東京都(※申請予定)/台東区
協力:一般社団法人 上野観光連盟/上野の山文化ゾーン連絡協議会/
上野文化の杜新構想実行委員会(※申請予定)
助成:公益社団法人企業メセナ協議会 社会創造アーツファンド
URL: https://www.tokyo-harusai.com