サントリーホールがオルガンの音色に包まれる1日。それが、「サントリーホールでオルガンZANMAI!」です。
サントリーホールの正面に構える大きな楽器、オルガン。実は紀元前の昔に発明されて以来、時代によって、また世界中の国で改良され、今のような形になりました。しかも、楽器は設置する場所に合わせて作られる完全オーダーメイド。同じ日本にあっても楽器によって全然違う個性をもつ、とても奥深い楽器なのです。
8月16日は、そんなオルガンの魅力を余すところなく感じられる全7公演が予定されており、まさにオルガン“三昧”の特別な1日です。初めてオルガンの音色を聴くお子様や、一度は聴いてみたいと思いつつ機会がなかったという方も、ご自身のご興味にあったプログラムを選んで、サントリーホールへ訪れてみてはいかがでしょうか。
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1. オルガン研究所
「生でオルガンを見るのは初めて!」「サントリーホールってどんなところ?」、そんなお子様にオススメなのがこの「オルガン研究所」。「オルガンの“フシギ”をみつけて、“なるほど”を探そう!」をコンセプトに、オルガンの仕組みを学びながら、オルガンはもとよりホールも一緒に楽しめる公演です。
公演ではオルガンの迫力ある生演奏を聴いたあと、“オルガン研究ノート”を持ってホールの中をめぐり、時にはオルガンを間近に見ながら、オルガンについて“研究”します。オルガンのことを調べ終わったら、オルガニストのお話でオルガンのことを知りながら、さらに生演奏も。公演が終わった時には“オルガン研究ノート”が完成!まさに夏休みにぴったりな公演になりそうです。
時間:10:00開始(9:45開場、11:50終了予定)
場所:大ホール
出演:オルガン:勝山雅世/花澤絢子 MC:池田綾子 打楽器:村本寛太郎
プログラム:ミュレ:『カリヨン・ソルティ』 ほか
料金:1,000円 ※4歳以上入場可
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2. みんなのオルガン広場
オルガンの仕組みがわかる模型のほか、小型オルガンの展示や実演も。「オルガン研究所」を楽しんだ後に、また午後のコンサートの前に少し早めにホールへ行くのもあり。オルガンZANMAI!のいずれかのチケットをお持ちの方限定で、無料で参加できるイベントです。
時間:12:00~13:30
場所:ブルーローズ(小ホール)
プログラム:オルガンのしくみがわかる模型のほか、小型オルガンの展示や実演も。※入退場自由
料金:無料 オルガンZANMAI!のいずれかのチケットをお持ちの方限定、入場無料!(4歳以上入場可)
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3. 真夏に響くパイプの歌声
「オルガンってなんだか難しそう」という方には、聴きなじみのある曲がセレクトされたこのコンサート。演奏は30代のオルガニスト、冨田一樹。2016年に“音楽の父”バッハの名前を冠した世界的コンクール、ライプツィヒ・バッハ国際コンクールのオルガン部門で日本人初の優勝を飾り、「情熱大陸」でも紹介された、大注目のオルガニストです。演奏する曲目は、バッハはもちろんのこと、ヴァヴィロフの『アヴェ・マリア』(伝カッチーニ)など、名曲プログラム。
「機会がなくて…」と今までオルガンのコンサートに足が向かなかった方、「私でも楽しめるかな?」と不安な方におすすめ。まさに「ここからはじめる、オルガン・コンサート」です。
時間:13:30開演(13:00開場、14:30終演予定)
場所:大ホール
出演:オルガン:冨田一樹
プログラム:J.S.バッハ:前奏曲とフーガ ハ長調 BWV 545
ハンフ:『哀れみたまえ、おお主よ』
J.S.バッハ:『シュープラー・コラール集』より「目覚めよと呼ぶ声あり」BWV 645
パッヘルベル:『我らの神は堅き砦』
ヴァヴィロフ:『アヴェ・マリア』(伝カッチーニ)ほか
料金:指定1,500円 ※3未就学児の入場はご遠慮ください
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4. ポジティフオルガン・ミニコンサート
持ち運びが可能な小型のオルガンのことを「ポジティフオルガン」と言います。大オルガンとは違うポジティフオルガン独特な音色を楽しむことができるコンサートです。
時間:14:50~15:20
場所:ブルーローズ(小ホール)
出演:オルガン:花澤絢子
プログラム:スヴェーリンク:『緑なす菩提樹のもとで』ほか
料金:無料 オルガンZANMAI!のいずれかのチケットをお持ちの方限定、入場無料!(4歳以上入場可)
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5. 躍動するオルガン
オルガンについて「教会で演奏されているような、他の楽器と違って、動きがないイメージが…」こんな感想をお持ちの方、そのイメージを覆すのがこの公演です。梅干野安未(ほやの あみ)が選び奏でる音楽はまさに「躍動するオルガン」!曲名を見て「でも演奏する曲、知らないな」と思っても、ぜひ会場でこの躍動を感じてください!きっとお帰りになるときは、曲名を覚えて帰っていただけるはず。さらにバリトン歌手の大山大輔も語りで出演。まさにオルガンの新しい側面を見つけるコンサートになること間違いなし!
時間:16:00開演(15:30開場、17:00終演予定)
場所:大ホール
出演:オルガン:梅干野安未 語り:大山大輔
プログラム:バルバートル:『ラ・マルセイエーズとサ・イラ』
モーツァルト:オペラ『魔笛』K. 620 より「おいらは鳥刺しさ」
ハイラー:『タンツ・トッカータ』
トレス:「子守歌」ほか
料金:指定1,500円 ※未就学児の入場はご遠慮ください。
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6. 大人のためのオルガンの時間
オルガンは演奏するオルガニストだけでは成り立ちません。オルガンは、高さ10メートルを超え、パイプの数は数千本(サントリーホールのオルガンは5,898本)、カラクリと電気が組み合わさった繊細な仕組みと、建物に寄り添って立つ姿はまさに一大建築。定期的に整備を続けなければ、美しい音を出しつづけることはできません。この公演ではそんなオルガンを作り、整備する、オルガンになくてはならない存在であるオルガンビルダーの方が登場します。
木村秀樹は、国内外の著名なオルガン工房で研鑽をつみ、国内でも多くのオルガンの製作、設置、整備に携わり、現在は自身の工房を構えるオルガンビルダー。2017年に行われたサントリーホールのオルガン・オーバーホールにも参加しました。オルガンの仕組みをわかりやすく解説し、「作り手目線」でオルガンを楽しむ“ツボ”をお話しする、まさにオルガンを楽しむ大人のための時間です。
時間:17:15開始(17:00開場、18:00終了予定)
場所:ブルーローズ(小ホール)
出演:お話:木村秀樹(オルガンビルダー)
プログラム:国内で数多くのオルガンの設置・整備に携わるオルガンビルダーが、仕組みの説明を交えながら、作り手側の目線からオルガンの魅力を掘り下げます。
料金:指定500円 ※未就学児の入場はご遠慮ください。
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7. バッハへのオマージュ
オルガンといえばバッハ、バッハといえばオルガン。そんなイメージがつくほど、両者は深い関係にあります。生涯で1,000曲以上の作品を生みだしたバッハのオルガン曲はなんと228曲!膨大な数のオルガン曲が今も演奏されています。そんなバッハのオルガン曲全曲演奏会を達成したのが椎名雄一郎。まさに日本のオルガン界で、バッハ演奏の第一人者ともいうべきオルガニストです。オルガン通向けの本公演では、バッハとその音楽に影響を受けたブラームスやレーガーといった作曲家の作品を、バッハのオルガン曲を知り尽くした奏者が奏でる珠玉のコンサートです。
時間: 18:30開演(18:00開場、19:30終演予定)
場所:大ホール
出演:オルガン:椎名雄一郎
プログラム:
J. S. バッハ:幻想曲とフーガ ト短調 BWV 542「大フーガ」
J. S. バッハ:『ライプツィヒ・コラール集』より「バビロンの流れのほとりにて」BWV 653
メンデルスゾーン:オルガン・ソナタ第6番 ニ短調 作品65 ほか
料金:指定1,500円 ※未就学児の入場はご遠慮ください。
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