<11月10日 東京・東京オペラシティ コンサートホール>
何十年も音楽を奏で続けることの本当の偉大さは、それを成し得ている人にしか分からないのかも知れない。左手のピアニストとしても知られる舘野泉。今年演奏生活60周年を迎えることを記念してコンサートが開催される。60年間ピアノに向かい続け、数えきれない人々に音楽を届けることは、並大抵の業ではないはず。さらに舘野の場合は演奏生活40年を過ぎて片手で演奏することを余儀なくされた。こうした出来事も、単なる苦難ではなくもはや舘野という人物のアイデンティティの一部になっている。今回のプログラムを眺めて分かるように、そのほとんどが、舘野に捧げられた作品である。演奏家は過去の偉大な作品に命を吹き込むこともできれば、現代を生きる作曲家の作品を世に広めることもできる。舘野が居ることで、作曲家のアイディアが形になる。「演奏することは今生きている印」と語る舘野の演奏に立ち会うことで、生きていることを感じる、まさに奇跡とも呼べる時間かも知れない。
何十年も音楽を奏で続けることの本当の偉大さは、それを成し得ている人にしか分からないのかも知れない。左手のピアニストとしても知られる舘野泉。今年演奏生活60周年を迎えることを記念してコンサートが開催される。60年間ピアノに向かい続け、数えきれない人々に音楽を届けることは、並大抵の業ではないはず。さらに舘野の場合は演奏生活40年を過ぎて片手で演奏することを余儀なくされた。こうした出来事も、単なる苦難ではなくもはや舘野という人物のアイデンティティの一部になっている。今回のプログラムを眺めて分かるように、そのほとんどが、舘野に捧げられた作品である。演奏家は過去の偉大な作品に命を吹き込むこともできれば、現代を生きる作曲家の作品を世に広めることもできる。舘野が居ることで、作曲家のアイディアが形になる。「演奏することは今生きている印」と語る舘野の演奏に立ち会うことで、生きていることを感じる、まさに奇跡とも呼べる時間かも知れない。
日時 | 2020年11月10日(火) 19:00開演(18:20開場) |
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会場 | 東京オペラシティ コンサートホール |
演目 | J.S.バッハ(ブラームス編曲):シャコンヌBWV1004より A.スクリャービン:「2つの左手のための小品」Op.9より”前奏曲” ”夜想曲” 光永浩一郎:左手ピアノ独奏のためのソナタ“苦海浄土によせる” 世界初演 * 1.海の嘆き 2.フーガ 3.海と沈黙 新実徳英:夢の王国-左手ピアノのための四つのプレリュード- 委嘱作・世界初演 * Ⅰ.夢の砂丘 Ⅱ.夢のうた Ⅲ. 夢階段 Ⅳ.夢は夢見る パブロ・エスカンデ「悦楽の園」 委嘱作・世界初演*「舘野泉左手の文庫」助成作品 *舘野泉に捧げる |
料金 | S席 6,000円 A席 5,000円 B席 3,000円 |
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