<7月22日 神奈川・ミューザ川崎シンフォニーホールほか>フェスタサマーミューザKAWASAKIは2005年に始まり、今年で17回目となる夏の音楽祭。クラシックの新しい聴き方・楽しみ方を提案する音楽祭として全国のクラシックファンや地元の市民から愛されるイベントに成長した。コロナ禍まっただ中の昨年は映像配信を取り入れ開催するなど、積極的な運営方針のもと、バラエティ豊かなラインナップが魅力だ。今年も映像配信を取り入れつつ、20ものコンサートが開催される。11のプロ・オーケストラを日替わりで聴くことのできるオーケストラファンにとってはたまらない3週間となる。( 2020年フェスタサマーミューザ ハイライト映像)
オープニングとエンディングを飾るのはミューザ川崎を本拠地とする東京交響楽団。昨年は音楽監督のジョナサン・ノットの来日が叶わず、映像を介したリモート公演を敢行して話題を呼んだ。巨大モニターに映されたノットの指揮とそれを前に演奏するオーケストラからは、両者がこれまで積み上げた信頼関係の深さと旺盛なチャレンジ精神を感じた。今年のオープニングコンサートはジョナサン・ノットの指揮のもと、アメリカとフランスをテーマに、ジャズとクラシックが融合された作品を取り上げる。さらに、最終日のフィナーレコンサートでは4月に東京交響楽団の正指揮者に就任したばかりの原田慶太楼が登場し、アメリカと日本の現代作品を演奏する。あちこちにベートーヴェンがひょっこり顔を出す軽快な作品、ジョン・アダムズの《アブソルート・ジェスト(まったくの冗談)》は、管弦楽と弦楽四重奏という独特な編成で、次世代を担う実力派弦楽四重奏団、カルテット・アマービレとの共演も楽しみなところ。
ミューザ川崎のパイプオルガンを使った「真夏のバッハ」シリーズも見逃せない。ミューザ川崎には日本最大級のオルガンがあり、このホールの顔でもある。教会のオルガニストとしても名を馳せたJ.S.バッハはたくさんのオルガン作品を残しており、ミューザのホールオルガニストの大木麻理が厳選した名曲をお送りする。日本ではまだまだ珍しいカウンターテナーが歌うカンタータも注目のひとつ。
また、昨年に引き続きオンライン鑑賞チケットも7月8日から発売中だ。8台のカメラによる映像と上質なサウンドを楽しむことができ、8月31日まで何度でも見放題なのも嬉しい。音楽の楽しさをさまざまな切り口から味わえるフェスタサマーミューザ。ぜひご一聴いただきたい。
東京交響楽団オープニングコンサート
真夏のバッハⅥ
東京交響楽団フィナーレコンサート
オープニングとエンディングを飾るのはミューザ川崎を本拠地とする東京交響楽団。昨年は音楽監督のジョナサン・ノットの来日が叶わず、映像を介したリモート公演を敢行して話題を呼んだ。巨大モニターに映されたノットの指揮とそれを前に演奏するオーケストラからは、両者がこれまで積み上げた信頼関係の深さと旺盛なチャレンジ精神を感じた。今年のオープニングコンサートはジョナサン・ノットの指揮のもと、アメリカとフランスをテーマに、ジャズとクラシックが融合された作品を取り上げる。さらに、最終日のフィナーレコンサートでは4月に東京交響楽団の正指揮者に就任したばかりの原田慶太楼が登場し、アメリカと日本の現代作品を演奏する。あちこちにベートーヴェンがひょっこり顔を出す軽快な作品、ジョン・アダムズの《アブソルート・ジェスト(まったくの冗談)》は、管弦楽と弦楽四重奏という独特な編成で、次世代を担う実力派弦楽四重奏団、カルテット・アマービレとの共演も楽しみなところ。
ミューザ川崎のパイプオルガンを使った「真夏のバッハ」シリーズも見逃せない。ミューザ川崎には日本最大級のオルガンがあり、このホールの顔でもある。教会のオルガニストとしても名を馳せたJ.S.バッハはたくさんのオルガン作品を残しており、ミューザのホールオルガニストの大木麻理が厳選した名曲をお送りする。日本ではまだまだ珍しいカウンターテナーが歌うカンタータも注目のひとつ。
また、昨年に引き続きオンライン鑑賞チケットも7月8日から発売中だ。8台のカメラによる映像と上質なサウンドを楽しむことができ、8月31日まで何度でも見放題なのも嬉しい。音楽の楽しさをさまざまな切り口から味わえるフェスタサマーミューザ。ぜひご一聴いただきたい。
(文・尾崎羽奈)
東京交響楽団オープニングコンサート
フランスとアメリカ。音楽で交差する2つの国
日時 | 2021年7月22日(木・祝) 15:00開演 (14:00開場/14:20~14:40プレトーク) |
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会場 | ミューザ川崎シンフォニーホール |
出演 | [指揮]ジョナサン・ノット (東京交響楽団 音楽監督) [ピアノ]萩原麻未 |
プログラム |
三澤 慶:「音楽のまちのファンファーレ」~フェスタ サマーミューザ KAWASAKIに寄せて ラヴェル(マリウス・コンスタン編):夜のガスパール(管弦楽版) ヴァレーズ:アルカナ ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調 ガーシュウィン:パリのアメリカ人 |
料金 | S席:6,000円 A席:4,000円 B席:3,000円 |
詳細 | こちら |
お問い合わせ | ミューザ川崎シンフォニーホール TEL:044-520-0200 ミューザ Webチケット |
真夏のバッハⅥ
大木麻理パイプオルガン・リサイタル
王道をきわめる!ミューザの夏はバッハの夏
日時 | 2021年8月1日(日) 17:00開演 (16:00開場/16:20~16:40プレトーク) |
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会場 | ミューザ川崎シンフォニーホール |
出演 | [パイプオルガン]大木麻理 [カウンターテナー]村松稔之 [オーボエ・ダモーレ]佐竹真登 [ヴァイオリン]髙橋奈緒、鈴木崇洋 [ヴィオラ]吉田 篤 [チェロ]武澤秀平 [チェンバロ]廣澤麻美 |
プログラム | <オール・J.S.バッハ・プログラム> 前奏曲とフーガ ハ長調 BWV545 「シュープラーコラール集」から 目覚めよ、と我に呼ばわる物見らの声あり BWV645 イタリア協奏曲 BWV971(C.クロンプ編) カンツォーナ ニ短調 BWV588 トッカータ ホ長調 BWV566 カンタータ「満ちたれる安らい、うれしき魂の悦びよ」 BWV170 管弦楽組曲 第3番 ニ長調 BWV1068 から アリア(S.カルク=エラート編) 半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903(M.レーガー編) |
料金 | 2,500円(全席指定) |
詳細 | こちら |
お問い合わせ | ミューザ川崎シンフォニーホール TEL:044-520-0200 ミューザ Webチケット |
東京交響楽団フィナーレコンサート
閉幕を飾る美しい現代作品。
原田慶太楼、やるね!
日時 | 2021年8月9日(月) 15:00開演 (14:00開場/14:20~14:40プレトーク) |
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会場 | ミューザ川崎シンフォニーホール |
出演 |
[指揮]原田慶太楼(東京交響楽団 正指揮者) 弦楽四重奏:カルテット・アマービレ [第1ヴァイオリン]篠原悠那 [第2ヴァイオリン]北田千尋 [ヴィオラ]中 恵菜 [チェロ]笹沼 樹 かわさき=ドレイク・ミュージック アンサンブルプロジェクト参加者 |
プログラム | ヴェルディ:歌劇「アイーダ」から 凱旋行進曲とバレエ音楽 かわさき=ドレイク・ミュージック アンサンブル:即興演奏~アイーダによる(世界初演) ジョン・アダムズ:アブソルート・ジェスト 吉松 隆:交響曲 第2番「地球にて」(改訂稿/4楽章版) |
料金 | S席:5,000円 A席:4,000円 B席:3,000円 |
詳細 | こちら |
お問い合わせ | ミューザ川崎シンフォニーホール TEL:044-520-0200 ミューザ Webチケット |