<7月10日 東京芸術劇場>1992年の創立以降、サントリーホールをはじめ都内の主要コンサートホールで年間2回の演奏会を行う東京グリーン交響楽団。仕事や家庭の両立をしながら音楽活動を続けるタフな精神力、そして音楽を奏でる喜びを大切にする同団の演奏会をご紹介しましょう。指揮者は小澤征爾や尾高忠明らに師事し、これまでに海外でもヨーロッパを中心にイスラエル・中米・北欧など約40のオーケストラ・歌劇場で演奏を行ってきた北原幸男です。
プログラムには1880~90年代、後期ロマン派時代に書かれた個性的な3作品が並びます。前半はオペラ《ヘンゼルとグレーテル》の序曲。作曲したフンパーディンクは、ワーグナーのオペラ上演を補佐するなど、当時最先端だった総合芸術の影響を受けながら、自らもより親しみやすい世界観のオペラを創り出しました。グリム童話をもとにした同作の序曲には、劇中のさまざまな主題が用いられるなどドラマチックな仕上がりになっています。続いてはドヴォルザークの《チェロ協奏曲》です。チェロ協奏曲のなかでも名作として高い人気を誇る本作は、ドヴォルザークがアメリカで活躍していた頃に作曲されました。アメリカの黒人霊歌や彼の故郷であるボヘミア民謡との融合がなされている点が特徴です。さらに今回は、仙台フィルのソロ主席奏者、三宅進の演奏にも注目でしょう。後半はブラームスの《交響曲第4番》です。ブラームス最後の交響曲である本作は、形式を重んじながらも、そのなかで主題や調性が自由に展開されます。その技量は巨匠となった作曲家がそれまで積み上げてきた不断の努力の賜物。重厚感たっぷりのブラームス晩年の傑作を、東京グリーン交響楽団と北原のコンビがどのようにまとめあげるのか、お楽しみください。
プログラムには1880~90年代、後期ロマン派時代に書かれた個性的な3作品が並びます。前半はオペラ《ヘンゼルとグレーテル》の序曲。作曲したフンパーディンクは、ワーグナーのオペラ上演を補佐するなど、当時最先端だった総合芸術の影響を受けながら、自らもより親しみやすい世界観のオペラを創り出しました。グリム童話をもとにした同作の序曲には、劇中のさまざまな主題が用いられるなどドラマチックな仕上がりになっています。続いてはドヴォルザークの《チェロ協奏曲》です。チェロ協奏曲のなかでも名作として高い人気を誇る本作は、ドヴォルザークがアメリカで活躍していた頃に作曲されました。アメリカの黒人霊歌や彼の故郷であるボヘミア民謡との融合がなされている点が特徴です。さらに今回は、仙台フィルのソロ主席奏者、三宅進の演奏にも注目でしょう。後半はブラームスの《交響曲第4番》です。ブラームス最後の交響曲である本作は、形式を重んじながらも、そのなかで主題や調性が自由に展開されます。その技量は巨匠となった作曲家がそれまで積み上げてきた不断の努力の賜物。重厚感たっぷりのブラームス晩年の傑作を、東京グリーン交響楽団と北原のコンビがどのようにまとめあげるのか、お楽しみください。
<文・ららら♪クラブ編集部>
公演名 | 第34回定期演奏会 |
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日時 | 7月10日(日) 14:00開演(13:00開場) |
会場 | 東京芸術劇場 コンサートホール |
出演 |
[指揮]北原幸男 [チェロ]三宅進(仙台フィルハーモニー管弦楽団 ソロ首席奏者) [管弦楽]東京グリーン交響楽団 |
プログラム |
フンパーディンク:歌劇《ヘンゼルとグレーテル》序曲 ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ブラームス:交響曲第4番 |
チケット | 全席指定:2,000円 |
お問い合わせ | 東京グリーン交響楽団 TEL:070-3526-5883(尾上) |