<7月23日~ 神奈川・ミューザ川崎シンフォニーホールほか>2005年に始まったフェスタサマーミューザ KAWASAKIも18回目を迎えた。「音楽のまち・かわさき」を代表する夏の風物詩として定着した音楽祭は、クラシック音楽の「新しい聴き方・楽しみ方」を提案しつつ、今年も19のコンサートを開催し、地元の市民と全国のクラシック音楽ファンに“夏音”を届けていく。プロ・オーケストラが10団体、さらに音楽大学のオーケストラが2団体出演する、まさにオーケストラの祭典である。
ミューザ川崎シンフォニーホールを本拠地とする東京交響楽団のコンサートで音楽祭は開幕する。昨年は音楽監督ジョナサン・ノットの指揮のもと、ジャズとクラシックが融合された作品をテーマに、圧巻の演奏を繰り広げた。今年のオープニングコンサートでは、ジョナサン・ノットの指揮のもと、「ジャズとダンス――虹色の20世紀」と題してドビュッシー、ストラヴィンスキー、ラヴェルなどを取り上げる。ストラヴィンスキーの《花火》にラヴェルの《ラ・ヴァルス》と、色彩的な音響が特徴の作品が音楽祭の開幕に華を添える。
ミューザ川崎シンフォニーホールに設置されている日本最大級のパイプオルガンに焦点を当てた恒例企画「真夏のバッハ」シリーズからも目が離せない。今年の「真夏のバッハ」は7月24日(日)。ベルギー出身の名手ジャン=フィリップ・メルカールトが、自身の編曲による《ゴルトベルク変奏曲》をはじめ、J.S.バッハの名曲をお送りする。
8月3日(水)に開催される新日本フィルハーモニー交響楽団のコンサートは、音楽番組「オーケストラがやって来た」の企画・音楽監督・総合司会者を務めたことで知られ、『男はつらいよ』シリーズの音楽を手がけるなど、映画・放送音楽の世界で活躍した作曲家、山本直純の生誕90周年と、新日本フィルの創立50周年を祝う一大イベントである。1983年に新日本フィルが委嘱した交響譚詩《シンフォニック・バラード》や、1962年に日本フィルが委嘱した《和楽器と弦楽のためのカプリチオ》などの純音楽作品から、童謡、CMソング、大河ドラマのテーマ曲、さらには札幌五輪入場曲《白銀の栄光》まで、多才を極めた山本直純の世界を広上淳一と新日本フィルが、和楽器や合唱とともに描き出す。
大阪からは、音楽監督の尾高忠明が率いる大阪フィルハーモニー交響楽団が参加する。8月5日(金)のコンサートのメインは、エルガーの《交響曲第1番》。高貴で美しい主題が幾度も姿を変えて現れる「循環形式」を採用した、「回帰のカタルシス」の極致とも呼べるこの作品を、英国音楽を得意とする尾高の指揮で聴ける、またとない機会であろう。
今年も「まるごと生音+生配信」というコンセプトのもと、「日本全国どこからでも! おうちで楽しむサマーミューザ!」と題してオンライン鑑賞チケットを発売する。8台のカメラによる映像と上質なサウンドを、ライブ配信後8月31日(水)まで見放題で楽しめる。全19公演をお得な価格でオンライン鑑賞可能な「おまとめチケット」は、クラシック音楽ファンにはたまらない企画だ。ホールで聴いた公演を、おうちでもう一度…という楽しみ方にもぜひご活用いただきたい。
バラエティに富んだプログラムを、多種多様な角度から楽しめる音楽祭であるフェスタサマーミューザ KAWASAKI。これを聴かずして、川崎の夏、日本のクラシック音楽の夏は始まらない。
東京交響楽団オープニングコンサート
真夏のバッハⅦ
新日本フィルハーモニー交響楽団
大阪フィルハーモニー交響楽団
ミューザ川崎シンフォニーホールを本拠地とする東京交響楽団のコンサートで音楽祭は開幕する。昨年は音楽監督ジョナサン・ノットの指揮のもと、ジャズとクラシックが融合された作品をテーマに、圧巻の演奏を繰り広げた。今年のオープニングコンサートでは、ジョナサン・ノットの指揮のもと、「ジャズとダンス――虹色の20世紀」と題してドビュッシー、ストラヴィンスキー、ラヴェルなどを取り上げる。ストラヴィンスキーの《花火》にラヴェルの《ラ・ヴァルス》と、色彩的な音響が特徴の作品が音楽祭の開幕に華を添える。
ミューザ川崎シンフォニーホールに設置されている日本最大級のパイプオルガンに焦点を当てた恒例企画「真夏のバッハ」シリーズからも目が離せない。今年の「真夏のバッハ」は7月24日(日)。ベルギー出身の名手ジャン=フィリップ・メルカールトが、自身の編曲による《ゴルトベルク変奏曲》をはじめ、J.S.バッハの名曲をお送りする。
8月3日(水)に開催される新日本フィルハーモニー交響楽団のコンサートは、音楽番組「オーケストラがやって来た」の企画・音楽監督・総合司会者を務めたことで知られ、『男はつらいよ』シリーズの音楽を手がけるなど、映画・放送音楽の世界で活躍した作曲家、山本直純の生誕90周年と、新日本フィルの創立50周年を祝う一大イベントである。1983年に新日本フィルが委嘱した交響譚詩《シンフォニック・バラード》や、1962年に日本フィルが委嘱した《和楽器と弦楽のためのカプリチオ》などの純音楽作品から、童謡、CMソング、大河ドラマのテーマ曲、さらには札幌五輪入場曲《白銀の栄光》まで、多才を極めた山本直純の世界を広上淳一と新日本フィルが、和楽器や合唱とともに描き出す。
大阪からは、音楽監督の尾高忠明が率いる大阪フィルハーモニー交響楽団が参加する。8月5日(金)のコンサートのメインは、エルガーの《交響曲第1番》。高貴で美しい主題が幾度も姿を変えて現れる「循環形式」を採用した、「回帰のカタルシス」の極致とも呼べるこの作品を、英国音楽を得意とする尾高の指揮で聴ける、またとない機会であろう。
今年も「まるごと生音+生配信」というコンセプトのもと、「日本全国どこからでも! おうちで楽しむサマーミューザ!」と題してオンライン鑑賞チケットを発売する。8台のカメラによる映像と上質なサウンドを、ライブ配信後8月31日(水)まで見放題で楽しめる。全19公演をお得な価格でオンライン鑑賞可能な「おまとめチケット」は、クラシック音楽ファンにはたまらない企画だ。ホールで聴いた公演を、おうちでもう一度…という楽しみ方にもぜひご活用いただきたい。
バラエティに富んだプログラムを、多種多様な角度から楽しめる音楽祭であるフェスタサマーミューザ KAWASAKI。これを聴かずして、川崎の夏、日本のクラシック音楽の夏は始まらない。
(文・加藤新平)
東京交響楽団オープニングコンサート
ジャズとダンス──虹色の20世紀
日時 | 7月23日(土) 15:00開演 (14:00開場/14:20~14:40プレトーク) |
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会場 | ミューザ川崎シンフォニーホール |
出演 | [指揮]ジョナサン・ノット(東京交響楽団 音楽監督) [ギター]鈴木大介 [ピアノ]中野翔太 [クラリネット]𠮷野亜希菜 [クラリネット]谷口英治 |
プログラム |
三澤慶:「音楽のまちのファンファーレ」~フェスタ サマーミューザ KAWASAKIに寄せて クルターク:シュテファンの墓 シェーンフィールド:4つのパラブル ドビュッシー:第1狂詩曲 ストラヴィンスキー:タンゴ、エボニー協奏曲、花火 ラヴェル:ラ・ヴァルス |
料金 | 全席指定 S席6,000円 A席4,000円 B席3,000円 |
詳細 | こちらから |
お問い合わせ | ミューザ川崎シンフォニーホール TEL:044-520-0200 ミューザ Webチケット |
真夏のバッハⅦ
ジャン=フィリップ・メルカールト パイプオルガン・リサイタル
パイプオルガンで聴く「ゴルトベルク変奏曲」
日時 | 7月24日(日) 17:00開演 (16:00開場/16:20~16:40プレトーク) |
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会場 | ミューザ川崎シンフォニーホール |
出演 | [パイプオルガン]ジャン=フィリップ・メルカールト [ヴァイオリン]玉井菜採 [カウンターテナー]中嶋俊晴 |
プログラム | ~オール・J.S.バッハ・プログラム~ トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調 BWV564 「シュメッリ歌曲集」から 来たれ 甘き死よ BWV478 来たれ この日 BWV479 喜びに輝ける 黄金の日の光は BWV451 心の痛みは わがイエスを襲う BWV487 「アンナ・マクダレーナ・バッハのための練習帖」から 汝わがそばにあらば BWV508 ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第3番BWV1016 「道を備え、大路を備えよ」から 第5曲 キリストの肢体なる汝ら、ああ 思いみよかし BWV132 ゴルトベルク変奏曲 BWV988(メルカールト編) |
料金 | 全席指定 3,000円 |
詳細 | こちらから |
お問い合わせ | ミューザ川崎シンフォニーホール TEL:044-520-0200 ミューザ Webチケット |
新日本フィルハーモニー交響楽団
山本直純生誕90年と新日本フィル創立50年を祝う!
日時 | 8月3日(水) 15:00開演 (14:00開場/14:20~14:40プレトーク) |
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会場 | ミューザ川崎シンフォニーホール |
出演 |
[指揮]指揮:広上淳一 [合唱]東京音楽大学合唱団有志 |
プログラム | 〈本当はマジメな天才、直純さん〉 ■交響譚詩「シンフォニック・バラード」~新日本フィル委嘱 1983 年 ■和楽器と管弦楽のためのカプリチオ〜日本フィル委嘱 1962 年 筝:田村法子 三味線:野澤徹也 尺八:石垣征山 邦楽打楽器:望月太喜之丞・富田慎平・長田伸一郎 〈歌が大好きだった直純さん〉 コーラス:東京音大学生有志 〈テレビや色々なところで大活躍した直純さん〉 |
料金 | 全席指定 S席5,000円 A席4,000円 B席3,000円 |
詳細 | こちらから |
お問い合わせ | ミューザ川崎シンフォニーホール TEL:044-520-0200 ミューザ Webチケット |
大阪フィルハーモニー交響楽団
西に大フィルあり! マエストロの十八番
日時 | 8月5日(金) 19:00開演 (18:00開場/18:20~18:40プレトーク) |
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会場 | ミューザ川崎シンフォニーホール |
出演 |
[指揮]尾高忠明(大阪フィルハーモニー交響楽団 音楽監督) [ピアノ]イリヤ・ラシュコフスキー |
プログラム | ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 エルガー:交響曲第1番 |
料金 | 全席指定 S席5,000円 A席4,000円 B席3,000円 |
詳細 | こちらから |
お問い合わせ | ミューザ川崎シンフォニーホール TEL:044-520-0200 ミューザ Webチケット |